みちのくの放浪子

九州人の東北紀行

青嵐と日中韓サミット

2018年05月09日 | 俳句日記


青葉の頃、少し強く吹く風を「青嵐」と
表し、「あおあらし」と読む。
別に「晴嵐」という季語があるので区別
している、こちらは音読みでいい。

雨が上がったので、大濠へ足を向けた。
まだ低気圧の尻尾が残っていて、東へ急
ぐ雲が空を覆っている。
地上では青嵐が時折強く吹いた。

木々の梢がザワっと大きく揺れる。
その中をJKがチャリを飛ばす。
急げ急げ遅刻する!
季節毎のありふれた日常が嬉しい。

公園の湖面も岸も、季節の風の呼び掛け
に呼応して賑やかだった。
残り鴨の番いが、波を避けて、岸から沖
を眺めている。

まし

ムクドリが一瞬の風に煽られてバランス
を崩した。



たまたまの一写が、奇跡のような画像に
なった。
ここ迄来た甲斐が有ったと言うものだ。
これだから自然は面白い。

風に吹き寄せられて鯉も集まった。



突然、サミットが始まった。


金銀の鯉に、ひとまわり大きな真鯉。
縁起の良い光景だ。
そういえば地上でもサミットしている。
どちらのサミットも興味深い。

〈青嵐 吹き寄す鯉は 金と銀〉放浪子
季語・青嵐(初夏)

5月9日〔水〕曇り 風強し
地上のサミットの共同記者会見を見た。
やはり単なる定例会議の消化試合だ。

安倍首相が、拉致・核・ミサイルの包括
的解決を主張したのに対して、李首相は
核問題については六ヶ国協議重視、後は
FTAを持ち出し、結果日中首脳会談につ
ないだばかりだ。
韓国は、互いの民間交流を推進しようと
あちらを向いて、非核化には言及無し。

三者とも、トランプのイラン核合意離脱
のメッセージを受けて深入りを避けた。
前日の習金会談が、トランプの本気度を
確認し合って緊張したからだ。

正恩はいよいよ追い込まれている。
縁起の良い水中のサミットは、あの後、
どうなったのだろう。
見せかけには見えなかったが。







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