みちのくの放浪子

九州人の東北紀行

倭国大乱と古事記

2018年09月17日 | 俳句日記


○レヴィ=ストロースの「野生の思考」。
○日本人のルーツ縄文人。
○アミニズムと神道。
○縄文から弥生の人口動態。
○同時代と大陸の歴史。
○神話と宗教の構造と比較。

どれを取っても「古事記」を理解するに
は不可欠な勉強でした。
私たち戦後世代は、日教組により殆ど教
えられて来なかったものです。

改めて勉強する動機となったが、レヴィ
博士の「月の裏側ー日本文化への視角」
と「東日本大震災」でした。
勿論前世紀末の縄文ブームが前提です。

それに現在の国際情勢が、まるであの時
代に原点回帰を迫るかのように展開して
いることも不気味な巡り合わせでした。
古代と現在が重なり合う不思議な感覚。

その中から湧き上がる妄想めいた結論を
お話して行くことに致しましょう。
題して「異説古事記論」、二、三日続く
かも知れませんがお付き合いください。

第1章 歴史に於ける人口動態

歴史は、人の移動によって時代の幕を開
けます。
ホモ・サピエンスの移動、古代オリエン
トのセム族の移動、アーリア人の侵入。

ゲルマン人の大移動、ノルマン人の侵入
そして、中世ヨーロッパ人のアメリカ大
陸への侵略、アフリカ人の強制移動。
どれも、世界史を大きく変えました。

地理的な定点検証を考古学的に、文献学
的に掘り進めると、その地域の文化的、
文明的な変遷がモザイク画のように描か
れ、地政学へと発展して行くそうです。

それから比べると我ら日本人は、実に狭
少な国土の中でヒトとして平和に生きる
時代を今日まで続けています。
いや、大戦があったと言う人がいます。

確かに、三百万もの人々がお亡くなりに
なりました。
しかしこの国の歴史から見ると、一万五
千年の間に初めて起こった出来事です。

世界の歴史は、戦乱の間に平和な時代が
時たま来るのが常識です。
日本の歴史上の戦争は、よく読むと殆ど
武士の揉め事で、民は保護しています。


天下分け目の関ヶ原でもニ十万の兵がぶ
つかりはしましたが、たった1日でケリがつき、死者は1万五千人程でした。
付近の農民は弁当持参で見物しました。

欧州では、ローマが10世紀、十字軍が2
世紀、英仏は1世紀も戦い続けています。


宗教戦争ですら30年が2回も続き、ドイツの人口は4分の1になりました。


中世から近世に変わる、17世紀のヨーロ
ッパの危機の時代のことでした。
その危機感が18世紀の市民革命の時代を
産み出したのです。


しかし戦乱は終わる事なく、18.19.20世
紀と進むにつれて、戦争の回数も犠牲者
も増えて行くことになります。
数千万単位の増え方でした。


昨日のトロイ戦争を思い出しませんか?
ゼウスの策謀が続いているのですか?
日本の神と仏を教えてあげたい位です。
でもね、日本にも危機があったのです。

それを「古事記」が教えてくれます。
今日はこれまで、明日も続きます。

9月17日〔月〕曇り
《敬老の日》
多年にわたり社会に尽くして来た老人を
敬愛し、長寿を祝う日。

どうやら私には関係が無いようだ。

〈敬老の 日に晩学の 時愉し〉放浪子
季語・敬老の日(秋)















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