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みちのくの放浪子

九州人の東北紀行

令和の初日

2019年05月01日 | 俳句日記

式典の午後の護国神社

5月1日〔水〕晴れ

国威発揚をする必要のない御代替わり、明治・大正・昭和と日本の栄光と挫折の歴史を、そのまま受け止めて育ってきた我々世代にとってはなんとも地味な“令和”の幕開けでした。

テレビの中継にしたところで、現地のスタッフが被写体の確保に戸惑っているばかりの中継です。
スタジオのキャスターもシナリオ通りの言葉を羅列し気の利いたことも言えず番組を終えました。

その間に静々と承継の儀式は進み、新天皇が即位された一日でした。
安倍政府は、御代替わりの歴史的理念そのものを
忠実に履行することに意を注いだのでしょう。

退位の御言葉も、即位のそれも、お言葉通りのことで何の他意もありません。
それが言霊の世界のあり方なのですから。
だから我々国民はそのままを信じて励むのです。

ややこしい事はそのくらいにして、午後から私は護国神社に令和の初詣に行きました。



西門は閑散としていましたが、神前には次々と参拝者が訪れています。



中に子雀を連れたお若いご夫婦が「令和」の色紙
を持って懸念撮影をなさっていました。
「みなさんご一緒にお撮りしましょうか?」
と声をお掛けして、撮って差し上げました。


子雀ちゃんの拡大

「将来、この方が次の年号を掲げるかもしれませんね?」
と告げたら、ご両親は凄くお喜びになりました。
そうなるかも知れません、それが言霊なのです。

若者が参詣していました。
私にとっては最高の感激です。
彼達にも声を掛けました。


将来の長州ファイブ

高校生の五人組でした。
頼もしい限りです。

「“令和”ってどう思う?」
「平成の次の令和って語呂があってると思う」
「語呂と実際が合うかどうかは君たち次第だ」
「ハイ、頑張ります」

この時もう、私の胸は一杯でした。

「“令和”は君たちが主役だぜ!」
「分かってます!」

ここにも言霊が通いました。
本当の長州ファイブが現れるかも知れません。
それが言霊です。
素晴らしい一日になりました。

〈神苑に 光る令和の 若葉哉〉放浪子
季語・若葉(夏)








平成から令和へ

2019年04月30日 | 俳句日記



4月30日〔火〕雨

憲法上の年号変更まであと2時間となりました。
皇位の継承は明日の朝。
そして霊性国家日本の新天皇の誕生は「大嘗祭」を待たねばなりません。

今行われているのは、あくまでも現憲法上の皇位継承の儀式です。
立憲主義に基づく法治国家日本は、天皇様が定まっていなければ国は動かないのです。

一方「大嘗祭」を経なければ天地宇宙の正しい波動を日本の為に受信することが出来ません。
霊性国家として、神とのチャンネルを繋ぐ儀式が秋に行われる「大嘗祭」です。

明日から新天皇は神と繋がる準備をなさいます。
様々な機会をとらまえて、宮中行事についての解説がなされると思いますので、その都度ご理解に努められたら天皇との距離が縮まると思います。

〈すめろぎの 新たに香る 茶揉み哉〉放浪子
季語・茶揉み(春)



昭和の日、そしてあと一日。

2019年04月29日 | 俳句日記

ニューズウィーク日本版の昭和天皇


4月29日〔月〕 終日 雨

時に風を伴う終日の雨でした。
私の友人に「昭和天皇」の御姿を掲載したカレンダーを毎年ご自分の執務室に貼って、来客との話題にされている方がいらっしゃいます。

お勤め先を先頃引退されたので、あのカレンダーはご自宅の書斎を厳かに飾っている事でしょう。
今日は雨のなかを、昭和御陵にご参詣なさったのではないでしょうか?

そんな方でしたから、平成の御代になってもずっと皇居近くの勤め先で、ご皇室にも深く関わるお仕事を続けておいででした。
どんなお気持ちで今日をお過ごしでしょう。

いわば、ご皇室と日本國の為に捧げられた生涯でしたから。
おっと!失礼御存命中です。
私みたいな凡人には、生き甲斐とお仕事が一致する生き方は夢のまた夢、羨ましい限りです。

明日は今上陛下の退位礼が執り行われます。
国民へのお言葉も下されるとのこと、慎んで拝聴致したいと思っています。
雨が上がれば良いのですが。

〈ゆかしきは 久遠の光ぞ 昭和の日〉放浪子








御代替わり三日前

2019年04月28日 | 俳句日記

小雨の中の福岡タワー

4月28日〔日〕小雨

昨日あの様に書いたので、平成もあと三日となると妙に落ち着かず、今日一日をどのように過ごすかを寝起きから考えていました。
確実に「令和」は私の位牌に刻まれる年号です。

それも中村草田男先生のように、

〈降る雪や 明治は遠く なりにけり〉草田男

としみじみ述懐する間も無く過ぎ去るでしょう。

そうなると無性に「平成」という元号が惜しまれてなりません。
と言うのも、私という人間がハッキリと私の意思で生き抜いた時代が「平成」だったからです。

「昭和」と言うにはおこがましいのです。
大正生まれの父がまだ生きていましたから。
あの激動の時代を生き抜いたのは、明らかに昭和天皇と父母の世代でした。

平成は昭和の艱難の上にもたらされた有難い時代だったと言えるでしょう。
そう考えると今上両陛下のご苦労がいや増しに胸に迫ります。

憲法上の縛りに抗いながらのお勤めであられたことでしょう。
今上の口には出せない御心の叫びが聞こえるようです。

そんな事を考えながら、やはり百道浜に来てしまいました。
今上の祈り故に、今日もアジアの人で一杯です。







平和故の訪日客です。
福岡タワーも平成のモニュメントの一つですよ。

明日からの二日間は、御譲位の御準備に心血を注がれる事と拝察致します。
今夜はごゆっくりとお過ごし下さい。
長い間ありがとうございました。

〈大君の 辺に尽くす事なし 春の果て〉放浪子
季語・春の果(春)





大型連休初日

2019年04月27日 | 俳句日記
イケメンのパパに抱かれた子雀ちゃん

4月27日〔土〕曇りのち晴れ

俳句の季語に“数え日”と言うものがあります。
大晦日迄の日にちを数えて、行く年と迎える年に思いを馳せる庶民の情感を表した言葉です。
🎶も〜幾つ寝るとお正月ぅ〜、あれですよ。

新しい御代まであと三日、子雀たちはお餅じゃなくてどんな御馳走が食べられるのかな?
お若い人はどんな未来が来るのかな?
方法によって思いはそれぞれでしょう。

俳人の佐野美智さんの句に、

《数え日の 火種を 珠のごとく埋め》

があります。

火鉢の中の火種の炭を大事宝に埋める、その時の心持を映した句ですが、火箸の先の種炭に触るたびに、過ぎ去った日の一コマが浮かんでは消えて行く、年を取ると痛いほどに解る心境です。

新しい年を迎えると言うことは、過去への思いがより一層強くなると言うことです。
だから、たった一晩つなぐだけの火種が珠の様に
愛しく思えてくるのですね。

And now the end of near〜ですよ。

毎年の事でもそれぞれの人が深い思いに駆られるのですから、御代替わりとなると尚更のこと。
我々庶民は人末年始以上に大切なことと思っているのです。

ところが“こと“が大きすぎて、どうお送りし、どうお迎えして良いものかが未だ分からない。
私はとりも直さず“歳の神”をお迎えする段取りで準備しています、門松までは立てませんが。

真面目な日本人ほど、その辺りのことには戸惑っておいでだろうと思いますよ。
政府はいち早く広報を出して、国民としての対応を知らせて下さい。

「年末年始のように‥」だけでもいいのです。
“御触れ”を出すべきです。
世界に日本の國體を知らし召す絶好の機会です。
G20に対する有益なメッセージになるのでは?

それこそ"知らし召す"國體の日本の外交ではないでしょうか?

〈数え日と 言うもかしこし 御代替わり〉放浪子
季語・数え日(年末)

この子雀たちに「へ〜ぇ⁈そうだったんだ!」
と将来感動を持って迎えられる御代替わりの作法を教えて貰いたいものです。