
式典の午後の護国神社
5月1日〔水〕晴れ
国威発揚をする必要のない御代替わり、明治・大正・昭和と日本の栄光と挫折の歴史を、そのまま受け止めて育ってきた我々世代にとってはなんとも地味な“令和”の幕開けでした。
テレビの中継にしたところで、現地のスタッフが被写体の確保に戸惑っているばかりの中継です。
スタジオのキャスターもシナリオ通りの言葉を羅列し気の利いたことも言えず番組を終えました。
その間に静々と承継の儀式は進み、新天皇が即位された一日でした。
安倍政府は、御代替わりの歴史的理念そのものを
忠実に履行することに意を注いだのでしょう。
退位の御言葉も、即位のそれも、お言葉通りのことで何の他意もありません。
それが言霊の世界のあり方なのですから。
だから我々国民はそのままを信じて励むのです。
ややこしい事はそのくらいにして、午後から私は護国神社に令和の初詣に行きました。

西門は閑散としていましたが、神前には次々と参拝者が訪れています。

中に子雀を連れたお若いご夫婦が「令和」の色紙
を持って懸念撮影をなさっていました。
「みなさんご一緒にお撮りしましょうか?」
と声をお掛けして、撮って差し上げました。

子雀ちゃんの拡大
「将来、この方が次の年号を掲げるかもしれませんね?」
と告げたら、ご両親は凄くお喜びになりました。
そうなるかも知れません、それが言霊なのです。
若者が参詣していました。
私にとっては最高の感激です。
彼達にも声を掛けました。

将来の長州ファイブ
高校生の五人組でした。
頼もしい限りです。
「“令和”ってどう思う?」
「平成の次の令和って語呂があってると思う」
「語呂と実際が合うかどうかは君たち次第だ」
「ハイ、頑張ります」
この時もう、私の胸は一杯でした。
「“令和”は君たちが主役だぜ!」
「分かってます!」
ここにも言霊が通いました。
本当の長州ファイブが現れるかも知れません。
それが言霊です。
素晴らしい一日になりました。
〈神苑に 光る令和の 若葉哉〉放浪子
季語・若葉(夏)