鉄道模型のある生活ブログ

鉄道模型にかぎらす、なんでも書いてしまいます。

ギターコンクールに出場した!!

2024年08月06日 | 音楽 ギター

第51回 日本ギターコンクールに出場しました。

昨年、コンクールを聴きに行ったのですが、シルバー部門(70歳以上)は予選もなくエントリーすればステージに上がれる。 そして上手な人もいるけれど、へぼくても手を叩いてもらえるし、来年はもう指が動かなくなりそうなので、思い切ってエントリーしました。 先日送ってきた名簿では、シルバー部門19名で、結構多い。 そしてよく見ると毎年出ている猛者連が何人かいる。

暑い、ギターを担いて荷物と舞台衣装(ベストとネクタイだけだけれど)、を持つと重い。 会場までは電車の駅からタクシーで行くほどではないがけっこうある、途中に喫茶店があるのを見つけて休憩。コーヒータイム。気分を落ち着かせよう。

 

会場は梅田新道のザ・フェニックスホール。 この左が国道1号線の終点で、この後ろから国道2号線になる重要地点。 ギターとは関係ないけれど。

 

エレベーターの鏡で自撮りしたけれど、結構の荷物で、ヘトヘト。

 

部門はたくさんあって、最高の部門はオヌール部門で、プロの人が出ています。 ここで勝って本当のプロ活動に入るのだろう。

私は、シルバー部門なんだけれど、70歳以上の人は60歳以上のシニア部門にも出られるし、中級や上級部門にも出られる。

だから、3つの部門に出ている人もいて、名簿を見てそんな強者もいるんだとびっくり。 部門が違っているので同じ曲でも良いので、それぞれの本番が練習にもなる。 しかも昨年も出ているし。

さて、受付をすませて、控室に。 何人か練習している。 

ここにテレビがあったので会場の様子を見ると

こんな感じで演奏するのです。 でもここは撮影、録画、録音禁止です。 ですから、自分の演奏している写真を撮ってもらうことができない。 後から主催者からもくれない。 教室の発表会ではなくてコンクールですから、真剣勝負の場です。

ほんとうは、コンクールで勝ちたいという気持ちはなくて、こんな舞台で弾いている写真を撮って欲しいと思って、エントリーしたのですが、それは無理。

そこで、目の前で練習していた人に控室で撮ってもらいました。

 

今回はベストを着ることにしました。 一応、ドレスコードがあって、あまりラフな格好では失格にしますと書いてあったのですが、Yシャツだけでも大丈夫ですが、上着は暑苦しいのでベストにしたのですが、家で試しに着たら暑いのなんの。 ズボンも3つ揃いなので夏用ではなく、あいのものなので少し厚い。 でも会場では快適でした。

ちょうどオリンピックをやっているので、選手たちは試合前にはものすごく緊張しているんだろうなと思ってそれよりはずっとストレスはマシだとは思っているんですが、勝つつもりはなくても緊張してきます。

そこで、精神安定剤を服用、 内科の先生にあがらない薬を頼んだら出してくれたもので、20年ほど前から何度か服用していますが、この薬は眠れない時や、なんとなくしんどい時など、何かにつけ出してくれる薬で、万能薬のようですが、あまり効いた感じはしない。 神経の昂りを抑える作用があるのですが、その前にコーヒーを飲んでいるので、プラスマイナスゼロか。

 

こんなことをしていると練習する時間がなくなってきた。 練習しすぎてもいけないのですが、やはり、指慣らしや体慣らしもしておかないと、急に100m競争を走れるわけもなく、それと同じで準備練習は必要なのですが、気分が落ち着かない。

やがて、名前を呼ばれて、最終の控室に案内されました。

数人が入れる狭い部屋で、今練習している人はとても上手で、前述の強者の一人です。 勝つつもりで練習しています。

ギターのケースがハードケースでいかにもベテランらしい。 私のケースは布なので貫禄がないが、少しは軽い。 でも、やはりハードケースを買おうかなど、余計なことを考える。

 

出場順です。 シルバー部門の2番目だったのですが、1番目の人が欠席。 私が最初の演奏者になりました。

待っている間に練習もするのですが、大事なのが爪磨き。 数日前から爪に傷をつけないように気を遣って、模型工作も控えているのですが、爪は毎日伸びてくる。 そこで、毎日手入れしますが、弦を弾いたときに爪がツルツルでないと、ジャリッとするような音がする。 爪の先の裏側あたりです。 #600のサンドペーパーで形を整えて、#1000で磨いて、さらに#2000ぐらいでピカピカにする。 模型の色塗り前みたいなものです。

最後に爪を磨いているのは落ち着くための気分的なものですが、何かしていないと落ち着かない。

やはり誰でも緊張するので、ネットで緊張しない方法を調べたら「諦めること。演奏が終われば解放されるので、さっさと演奏した方が気持ちが楽だと自分に言い聞かせることだ」 これは何にでも当てはまると思います。

いよいよ舞台袖の最終待機室に呼ばれました。 ここで、小さな音で最後の音合わせをして、待機。

ちなみに、弦は1週間ぐらい前に新品に交換しました。 交換後はナイロン弦なので伸びます。やはり新しい方が音が艶やかで良いのですが、新しすぎるとすぐに音が狂う。 だから1週間ぐらい前に変えたのですが、他の人はどれぐらいで変えているのだろう。

チャイムが鳴って、シルバー部門が始まります。

放送で名前を呼ばれて、会場へのドアが開いて、ステージへの階段を上がります。 あまりドキドキはないのですが、落ち着いた感じでもない。

左に見える階段ですね。 ステージの真ん中でお辞儀をして、会場を見ると観客は少ない。 演奏会ではないので出演者など関係者以外はいない。

待っている間に緊張で手に汗をかくので、布を持っているのですが、それを膝の上に置いてギターをその上に乗せ演奏スタイルができる。 昨年見たときに、こうやって布を膝の上に乗せる人多かったので真似しているのですが、皆さん手を拭くためではなくズボンがギターで擦れてピカピカにならないように布を置いているような気がするけれど、よくわからない。

今年は出演者が多いので、舞台上での音合わせなどできるだけ短くしてくださいとのことなので、さっさと弾き始めた。

初めの音を出したが最後、後戻りはできない。

アラビア風奇想曲という曲だが、出だしが、ちゃらちゃらちゃらちゃらチャラチャララー、と速いので間違わないように、速くなりすぎないように要注意なのだ。  ここでトチると、後まで尾を引く。

音を出した途端、あ〜 良い音だと思った。 これは会場の音響が良いということだ。 ステージでのリハーサルなど全くないので、このときに初めて自分の音が会場に響いているのが聞こえた。

後は、気をつけながら、そして適当にトチリながらの演奏になったが、やはり家で弾くようには行かない。 明らかに緊張で右指が硬くなっていることがわかる。 でも、以前人前で大失敗した時ほどではない。

難しい箇所がある、そこはうまく行くだろうか? やはりスムーズには行かなくてまあまあ、と、その部分を通過。 速い音階のスケールがあるが、そこもまあまあで通過。 聞かせどころは、なんとかうまくできたようでホッとして、コーダに進む。

実はほとんど覚えていないんです、弾いているときには案外冷静に考えながら弾いていたのですが、全体的には何も覚えていない。 だから、録音して後から聞きたいのですが、それができない。

終わるとホッとします。 お辞儀をして控室に戻り、荷造りして荷物を持って会場に入って他の人の演奏を聞く。 クロークがないので荷物を持って歩かなければならない、

同じシルバーの人の演奏を聴いていると、あ〜、この人に負けた、この人にも負けたと思うのです。 立派な賞は無理だし取る気もなかったのですが、最低の賞あたりでもらえれば、何もないのと違って、人にも言える。 でも、みんな上手だ。

間違え! などと不埒なことを思いながら聴いたりして。 2〜3名は明らかに低レベル(失礼)だったけれど、ほかはそれなりに上手だし、とても上手な人もいる。

シルバー部門が終わって、外に昼食にゆく。荷物を担いでだ。 近くに店はないし、日向はかんかん照りだし、暑い。

戻ってきて、上級部門を聴く。 やはり上級になると、初めの音だけで上手なのがわかる。 シルバー部門の実力は中級レベルのようだ。 とはいえコンクールでの中級なのでかなり上手なのではありますが。 年寄りは大学時代からギターをやってきた人が多いので、かなり上手なのですが、私なども若い頃やったが、途中何十年も抜けているのと年で指の動きが若い人ほどではない。

つぎに、オヌール部門の本選を聴く。 プロ対象なので一人30分近く弾く。 やはり、この部門になると、初めの音だけで上級者よりも一段上とはっきりわかる。 難しいし聴いたこともない曲が多いので、飽いてくるのだけれども、上手なことこの上ない。 本選出場者は4名。男二人女二人。 ここで優勝すると、このコンクールの最高賞になるので、盾はもちろん賞金30万円+ 10万円。 そして、スポンサーからギターケースやいろいろなものがもらえる。 

4人で、2時間近くかかって、その後、ゲストのプロのギタリスト

山田唯雄さんの演奏がある。 このコンクールでも10年以上前に最優秀賞を取ってその後、世界のいろいろなところで習ったり活躍している。 履歴で、京都堀川音楽高校卒業とあった。 ここは先日私がギター教室の発表会で演奏した堀川音楽高校ホールがあるところだ。 一気に、親しい人のように感じたけれど、親しいわけはない。

それにしても、上手ですね。 先ほどのオヌールの人たちが上手だと思ったけれど、やはり初めの一音だけで、その人たちより、ずっと上だとわかる。 中級、上級、オヌールと確実に一段ずつはレベルが高いのだかが本当のプロはさらに一段も2段も上だ。 よく聴くと、ひとつづつの音はもちろんだが、音がしない部分、休符が静かで十分な時間をとるし、ピアノでもそうだが、小さな音が綺麗。 まあ、こういうことはわかっているのだけれど、素人は休符の時でも雑音が鳴っていたりして、うまくできないんです。 ギターを肩からかけて、ジャンジャン伴奏するのは簡単だけれど(リズムとか、ノリは難しいだろうけれど)、右手で綺麗に感情を出して弾くのはものすごく難しい。 それに左手もついてゆかなければならないし。

 

この間に、審査が行われて、いよいよ結果発表。 もう、夜だ。

昨年はここまで居なかったので知らなかったけれど、各部門、講評があって、入賞者の名を順に言ってゆく。

いよいよ、シルバー部門だ。  銅賞から始まって、何人かの名前が言われた。 そして銀賞。 そこで私の名前が言われた。

もう、大喜びだ。

表彰式には金賞と銀賞の人が同時にあがり、賞をいただく。

そう、銀賞は2位ではない。 金賞が何人かいて、銀賞は2名だったか。 

 

私が賞状をもらっているところです。 このときには会場は満員で、華々しく賞をいただく。

もう、演奏が終わって何時間も経っているので皆さんラフなスタイルをしているが、ベストを着ていれば良かったか?

控室で弾いていた人は金賞のようだったが、最高賞は他の人だ。

そして、お年もかなりで足も悪く、ステージに上がる階段もおぼつかなかった女性が、演奏も拙かったけれど一所懸命頑張っていた人がいて、廊下で少しお話しした人がいたが、その人が奨励賞をもらった。 決して上手ではないけれど頑張っている姿に今後とも頑張ってほしいと審査員はよく見ているなと思ったのでした。

 

銀賞の賞状です。 第51回 日本ギターコンクール シルバー部門 銀賞です。

やはりこういうものを頂くと励みになります。 盾や副賞はありません、この紙だけです、入れ物もなかったので、家に帰ると、少しシワシワになってしまいましたけれど、大事です。

来年は80歳になるので、シルバーの上の80歳以上の部門を作ってくれたら一番若くて出場できるのですが、シルバーでは一番年上のようでした。 まあ、もう出場しないでしょうけれど。

 

長文、失礼しました。 興奮しているので。

 

 

 

コメント (3)
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