角田くんが入賞でもすれば載せようと思っていたのですが、12位でも書きます。
鈴鹿、266,000人の観客です。

DZNでは開会式の様子は放映しませんでしたが、市川團十郎さんの歌舞伎舞踊が披露されたそうです。

三笠宮彬子さまが、角田くんを激励
さて、レースですが、予選でフェルスタッペンが一位、以下、ノリス、ピアストリと続きます。 角田くんは予選14位の位置です。
用意ドンが、始まり、私は第一コーナーでの混乱で衝突したり、飛び出したりのアクシデントで角田くんが影響を受けなければいいな、リタイヤにならなければ良いなとばかり心配していましたが、今回の鈴鹿は実にクリーンなスタートで第一コーナーに綺麗に飛び込んでゆきます。

ほとんど最後尾に近いボルトレートの車載カメラです。 実に綺麗に並んで第一から第二コーナーを進んでいる。 パレードではないです、競争をしているのですが、地面が少し湿っていることもあり皆慎重だったようです。
そして、ほぼ予選の順位のままで、レースは淡々と続いてゆくのですが、

何周目かのスプーンカーブです。 角田の前にローソンがいます。

ローソンが白線でタイヤを滑らせ挙動が乱れています。

そこを角田が見逃さずに、追い越しをかけています。

角田がローソンを抜きましたが、ローソンも抜き返そうと頑張っています。

でも、角田が完全に前に出て、追い越し成功。 ちなみにこの二人は昨年までは同じチームのチームメートでした。
今回のレース、追い越しがないんです。 ほとんど追い越しが出来ないのです。

角田は前のガスリーに0.611秒に迫ってしかもDRS(空気抵抗を少なくする装置、決められた場所で1秒以内の差の時だけ使える)を開いているのに、追い抜けない。
こういう状態が何周も続きます。

ストレートのエンド近くなっても追いつかない。 普通はDRSを使えば追いつくのだけれど、ここの手前の最終コーナーで前の車の速度が乗るのでDRSを使っても追いつかない。

ストレートの終わりのブレーキングで差ができて、

コーナに入って、これではとても抜けない。

ヘアピンで追いついてもとても抜ける距離ではない。
角田だけではなくて、他の攻防もこんな感じで、抜けないのです。 私が思うのは鈴鹿サーキットはコースが綺麗すぎる。もっと荒々しいコーナーがなければバトルは生まれない。
結局、角田は前を走っているガスリーを抜くことになるのですが、それはタイヤ交換のためのピットイン作戦のうまさで、ピットを出たときにガスリーを抜くことになり、スタートからローソンとガスリーを抜いたことになり、このまま12位でフィニッシュ。
同じレッドブル・ホンダのフェルスタッペンは一位を確保して走っているので、同じ車の角田には後ろの方の車をごぼう抜きにすることを期待していたのですが、やはり抜くのは難しい。
レーズ全体を見ても、追い越しなど皆無に近く、高速での車のパレードという感じ。

トップ争いも、フェルスタッペンを先頭にノリスとピアストリが付いているが、抜けないので、スタートからずっとこの感じのまま進んでいます。

ヘアピンだと速度が遅いので近くなり、追い越せるように見えますがタイム差で見ると、この差は高速はかなりの距離になる。
見たところ並んで走っているように思いえますが、後ろは前を追いかけて、スキあらば抜こうとプレッシャーをかけています。 フェルスタッペンはそんなプレッシャーに耐えて絶対にミスをしないように走っているのですが、わずかなミスでも先ほどのローソンを角田が抜いたように、一気に2台に抜かれてしまう。

チェッカーです。 フェルスタッペン優勝、後ろとの差はそれぞれ1秒程度。 スタートから6位まで順位の変動がなかった単調なレースでした。

表彰台、三笠宮彬子さまからトロフィーを受け取るフェルスタッペン。
ことしでレッドブルはホンダとの縁が切れるのですが、鈴鹿でホンダパワーユニットで優勝できたことをとても喜んでいましたし、本田の社長も大喜び。
一方 角田くんは

ドライバー、オブ、ザ、デイに選ばれました。 今日よく頑張ったという賞です。 まあ、ファン投票がメインなのでファンの依怙贔屓はあったと思いますが、14位スタートで12位フィニッシュは、追い越しがほとんどなかったこのレースで、良い成績かもしれません。

これは、後ろの方です。最終ラップですが15位のドーハンの速度が上がらず、後ろがみんな追いついて抜こうと頑張っているのですが、抜けない。 このまま、15位から19位までが団子状態でゴールしたのですが、後ろの方でも必死になってバトルをしているのでマラソンの中継と違って後ろも映してくれます。
さて、追い越しがないレースというのは見ていてつまらない、 野球で言えば投手戦のようで、だれも打てなくてつまらないという感じ。
ヤフコメでも、これでは見ている人がつまらないのでテレビでの無料放映も期待できないと悲観的な意見が多いです。
なぜ、追い越しができないかというと、やはりサーキットのコースが問題で、コースを改修しろという意見が多いです。
F1は速度が速くなりすぎて、鈴鹿のような綺麗なカーブのコースでは、どの車も速くて、追い越すところまではゆけない。
だから前の車に付いてゆくだけのパレードになってしまう。
では、どうすれば良いか?
問題は抜ける場所を作ることです。

これは最終コーナーのシケインで、少し失敗するとコースを飛び出し緑のところを走っている。 この時にさほどタイムロスなしにコースに戻れるのですが、ここに他のサーキットではよくあるのですが、パイロンのような何かしらの障害物を作って、それを回り込んで避けてタイムロスをするようにすれば、こうやって失敗した人を後ろの車が抜けると思うんですが。
そして、バックストレートでDRSが使えないけれど、使えるようにするとシケインの飛び込みでの追い越しが増えると思う。 鈴鹿ではDRSがホームストレートの一箇所だけでは追い越し箇所が少なすぎると思ったのでした。
そして、一番気になったのがホームストレートから第一コーナへのカーブ。 ゆるすぎます、まるで、鉄道の緩和曲線のように放物線に近いカーブで、ストレートからの減速が少ない。

コース改修計画です。 第一コーナを急なカーブにすることで、ブレーキングでの追い越しが増えないか?
ヘアピン前の100Rをほぼ直線にしてヘアピンへのツッコミでのブレーキング競争はできないか?
スプーンをもっと急カーブにして、そこからバックストレートの立ち上がりで加速競争はできないか?
強いブレーキングの位置が増えることでタイヤへの負担が大きくなり、タイヤが痛むとコーナリング速度や加速も鈍るので、タイヤ交換などの作戦やいろいろなアクシデントが起きたりして順位の入れ替わりが生まれる。 リタイヤしない程度のトラブルが増えると見ていて手に汗を握る攻防が増えて面白いのだけれど。
などなど、勝手に考えるのは面白いですが、鈴鹿はもう少し激しいコースにならないと、パレードだけのレースが続きそうです。
角田くん 今週はバーレーンでのレース、来週はサウジアラビアでのレースです、 3週連続はきついでしょうが頑張ってね