「HNモジュールは鉄道模型の王様だ!」 と、どでかいタイトルをつけましたが、私は心底そう思っています。
その理由はいろいろありますが、ぼちぼち話してゆきます。
まずはHNモジュールとは何か?
基本的にHOゲージのモジュールです。 線路があって景色がある。
しかし、単独ではなくて何台かモジュールを繋いで大きなレイアウトになる。 そのためには繋ぐための規格が要ります。
線路の高さとか繋ぐ部分の構造などです。 この規格をHNモジュールと言います
これが概要です。 左上の箱がHNモジュール規格です。 これを何人かで作って上図の様に繋ぐと下の写真の様に大きなレイアウトになります。
ここで、モジュールの規格をきっちりしておかないと繋げませんし、ちゃんと走らせることができませんが、大きさや景色などは自由です。 自分の好きな景色を作れる。
そして、HNモジュールの規格で作ってさえあれば、誰のモジュールでもつなげる。
まあ、突然このモジュールを持ってきて繋いてと言われても、どこに繋ぐのか事前に配置を考えるので、ある程度の仲間関係を作っておかないと無理ですが、そこはその仲間同士で話し合えば良い。
HNモジュールの特徴 1 :自由度が高い。 もちろん規格はありますが、自分の好みの模型ができる。 さらにグループである程度のルールを作った規格にもできる。 例えば何々鉄道の情景をみんなで作るとか。
HNモジュールの特徴 2 :HOゲージ(16.5mmの線路を使うもの)であること。 これは景色を作ったり車両を走らせたりがやりやすいし、見た時のインパクトなどを含め、この大きさが一番良い。
さて、私がこのHNモジュールをどうやって考えたかを話します。
時は1996年、
こんな本を買ったのです。 レイアウトプランの本です。
この中にこんなモジュールレイアウトの絵がありました。 なにやら沢山モジュールを並べて立って運転している。
横にはモジュールの規格が書いてありました。
さらに繋ぎ部分の詳細な図もありました。
この時にはこういうものもあるんだなと思った程度でした。
そして、さらに
こういう小さなモジュールを作って上の絵の様に繋げれば、皆で大きなレイアウトを作れるのだと思う様になってきました。
この程度のものなら作るも簡単だし、なによりも家に置きやすい。 どこかに置けるだろう。
そして車にも乗せやすいので、会議室でも借りて皆で集まれば、情景のある中で模型を走らせることができる。
しかし、仲間が要ります。 一人ではできません。 長年考えていましたが、Nさんが一緒にやりましょうと言ってくれました。 2005年頃です。 本を見てから10年近く経っていました。
規格は上の図では大きくて持ち運びも大変なので日本の90cm単位の木材を使用するとして、独自の規格を考え二人の頭文字をとってHNモジュールと命名しました。
そして、現物を作って人に見てもらって、仲間になる人を探す作業に入りました。
つづく
ここで、上の本に載っていたモジュールの詳細がわかりました。 FREMOというドイツのクラブです。2016年頃に東京HNモジュールの方がコンタクトをとってくれました。
これがFREMOです。 桁が違います。 これはHOですが、Nゲージや他のゲージの分科会?があるようです。
大阪のHNモジュールクラブの仲間がミュンヘンに行って、この写真を撮ってきました。
この大きさでやるからにはコンピューターでモジュールの配置を考え、施設するのに何日か必要でしょう。
1ヶ月ぐらい休みが取れるドイツだからこそできますが、日本では無理です。
本線の列車を走らせるように、大きなカーブでモジュールも大きいのですが、HNモジュールは持ち運びを考えて小さくしているので、基本的にローカル線対象です。
東京の仲間が英文でメールを出して、FREMOの規格をいただきました。
さすがドイツ人、きっちりしています。 モジュール同志の接続穴が多い。 HNでは接続穴は一つだけです。 それにしてもHNではこんな図面などとても描けません。
この図など、私も同じことをHNモジュールの説明に書いています。
こんな大きな駅なんて、とても家の中のレイアウトではできそうにありません。 モジュールだからできるのです。
HNモジュールでも、作ろうと思えばできますが、会場の確保が難しいかな?
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