鉄道模型のある生活ブログ

鉄道模型にかぎらす、なんでも書いてしまいます。

1984年 アメリカ シカゴ その3 シカゴ大学

2022年12月11日 | 海外旅行

月曜から金曜日までは毎日シカゴ大学に行って実験をすることになっている。

アパートの近くにスクールバスの乗り場があり、このバスでゆく。 チケットは友人のFさんが買ってくれてある。

10分もかからなくて大学構内に着く。

 

これは大学校内で古い建物がたくさんある。

 

初めに目がついたのは自転車の置き方。 前輪の車軸を外してそれを持って行って盗られないようにしているようだ。 やはり盗難が多いんだろう、さすがアメリカ、気を引き締めなければ。

 

このモニュメントは、シカゴ大学が世界で初めて核分裂の実験に成功した記念だそうで、このことは後から知った。

 

お世話になるD教授。 教授室の扉はいつも開けてあって、その時には誰でも入って話をして良いが、閉まっている時には不在か重要な話しているのでノックをしてもいけないなどの、ルールを聞いたり、いろいろ教えてもらうのだけれど、会話は全て英語を使う。 

日本人の研究員も何人かいるのだけれど、日本人同士でも英語を使う。 これは他の人に聞かれても分かるように、内緒話ではないことを示すためだ。 だから、D先生も英語で私に話をするのだけれど、悲しいかな私には理解できない。 そこで、あきらめて私には日本語で話をしてくれるようになった。 

この先生もすでに退官してシカゴ大学の名誉教授となり日本に帰られたが、まだ私と付き合いはあって、先日もメールをいただいた。 でも今は多分アメリカの家の方に住んでおられると思う。コロナで行き来が制限されていたからだ。

なお、私はこの先生の好意で1ヶ月実験させてもらえるだけなので、大学の研究員ではない。

 

こんな装置を使って実験するんだけれど、誰かが教えてくれるわけではない。 他の研究員は自分の研究で忙しいのだ。 ではどうやってこれを使って実験するかというと、大体のことは自分の施設でも実験しているので見当がつくのではあるが、細かいことは、以前にこの装置で実験した日本人のノートが残してある。 日本語なので助かるが、こういう場所で一人寂しく実験して、以前の人の実験結果と照らし合わせて同じ結果が出るまでトレーニングして、本実験にかかるようにと指導された。

 

これは、院生で、Mさん。 この頃のパソコンはひと抱えもある大きなものだったが、この人は毎日それを担いて家に持って帰り家でも計算をしていたようだ。 もちろん車ではあるが、駐車場まででも遠いのだ。 その後、何回かお会いしているので懐かしい写真だ。

 

学生食堂だ。 いくつか食堂があるがここが一番重厚で立派だ。 壁に肖像画が掛かっている。

カフェテリア形式で、皿に好きなものを乗せてレジに持ってゆくと皿ごと目方を測って、重さで料金が決まる。 おかずの内容など関係ない、シンプルな方法だ。

食事の時には教授も含め日本人4名でゆく。 その時には日本語なのだか、食事の間も実験の話ばかり。 この分野では世界トップクラスの研究をしている所なので、いつも研究の話ばかりだった。

この食堂は気に入ったので、自分一人でも何度か行った。

 

これは大学校内のシカゴ大学病院。 新しい建物だ。

ここも見学させてもらった。

 

放射線科だ、ほとんどがドイツ、シーメンスの装置だった。 これは私の施設にもある、シーメンスのゾマトム2、というCTだ。

他にもいろいろ見学させてもらったが、残念ながら日本の東芝とか日立の装置などはなかった。

なお、シカゴ大学は国立ではなくて早稲田や慶応などと同じ私学です。

さて、土日は休みなので一人で街にでも出てみようか。

つづく

 

 

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