もう一度笑って

平成最後の秋に母が旅立ちました。
脳梗塞で倒れた夫をサポートする日々を記録する
のんびり主婦のブログ

マッサージ中の母

2018-10-02 16:29:25 | 日々のこと
こんにちはぽんたです。
台風一過の晴れが続いています。
ですが、新しく台風25号が動き出しました。
貴重な晴れ間なのかしら。

久しぶりに母の面会に行ってきました。

まだ足を引きずっているので

入所者さんの、スタッフさんのお邪魔にならないように
廊下に張り巡らされている手すりを使わせていただきました。

母は自室でマッサージ中でした。

邪魔にならぬように、部屋の隅っこに静かに待機しておりました。

マッサージの先生が

「ぽんたさんですよー! 娘さんが来ましたよー!」

と、母に声をかけてくれたのですが
目をぎゅっと閉じたまま反応しませんでした。

マッサージが気持ちいいのかしら。

認知症の悪化で関節の動きが悪く
マッサージを受けるようになりましたが
あまり目立った効果はないようです。

でもまぁ

母が少しでも『気持ちがいい』と思ってくれているなら
続けたほうがいいですよね。

ほぼ一時間のマッサージ中
先生は、母にいろいろ話しかけていました。

気が付いたことが一つ

ここのスタッフさんは、母を名字で呼びます。

マッサージの先生も、母を名字で呼びます。

すると、パッチリ眼を開いて顔を見るのです。

・・・ん?・・・なるほど・・・
ためしに、今までのように母を呼んでみましたが
眼を閉じ無反応でした。

名字で呼ぶと、パッチリ開いて視線も合わせることができました!

うれしい! 母と目が合いました!

でも
『長く一緒に暮らしてきた実の娘』である私の存在が
母の中では、もう影も形もないのだという事が
とてもとても悲しいです。

うれしいやら悲しいやら。

ずっと母と視線が合いませんでしたから
少し泣いてしまいました。

これからは母を名字で呼ぼう。
そして、母とたくさん目を合わせよう。
コメント
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