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もう一度笑って

平成最後の秋に母が旅立ちました。
脳梗塞で倒れた夫をサポートする日々を記録する
のんびり主婦のブログ

静かな家

2015-07-31 17:13:00 | 日々のこと
こんにちは ぽんたです。
もう7月も終わりですね。
なんだか早いなぁって思います。

家の中が静かで、静かすぎて落ち着きません。(笑)

夜中に何度も目が覚めてしまいました。
コトリ…と何か音がするたびに
母かと思って起きてしまいました。

もういないのにね。
バカみたい。

日中は、夫がお昼寝中、一人でリビングにいました。

シーン…というかキーン…というかとても静かでした。

遠くを走る救急車のサイレンや車の音
かすかに聞こえる電車の音
夏休み中の近所のちびっこ達の声

それがが消えると、本当に何も音がしません。

一日中流れる母のトイレの水音
私を 「ちょっとぉ~」 と呼ぶ母の声

「そっちじゃないよ、こっちだよ」
「ここは母の部屋だよ」
「ご飯だよ」

母への少し大きめの私の声

それらは、もう、ないのです。

母の部屋は、そのままです。
きっと驚くようなゴミや、いろいろな物が出てくると思いますが
まだ掃除する気力が出てきません。

夫が起きて来て
息子が帰宅すれば、また少しにぎやかになるでしょうが
今は静かです。

主のいない母の部屋に向かって、こっそり呟いてみました。

「お母さん、元気ですか? ぽんたを恨んでますか?」

静かな家に、私の震えた声だけが響き、また静かになりました。
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母の入所

2015-07-30 07:42:26 | 日々のこと
おはようございます ぽんたです。
朝からムア~っとします。
今日も暑くなりそうですね。

母がグループホームに入所しました。

打ち合わせ通り
グループホームから2台の車を出していただいて

軽のほうに母を、いつものデイのお迎えのように乗せていただき
一足お先に出発し
ワゴンタイプに、家具と布団と私を乗せて
少し遅れて出発しました。

意外と、静かでスムーズな出発に
ちょっぴり拍子抜けしました。

車中、私は心配そうな顔をしていたのでしょう。
スタッフさんが

「大丈夫です。お任せ下さいね」 と、言ってくれましたが

私は胸がいっぱいで、何かしゃべったら涙が出そうだったので

「よろしくお願いします」 と、だけしか言えませんでした。

20分くらいで、グループホームに到着。

母は、すでにメインダイニングのテーブルで
ほかの利用者さん達とおやつを食べていました。

私は隠れるように、家具や布団を運び、母の部屋を整えました。

雰囲気や家具の配置が、自宅の母の部屋となるべく同じように。

これはスタッフさんでは、できませんよね。

長く一緒に暮らした家族だからこそできる最後の事かもしれません。
心を込めて整えたつもりですが、どうだったかな?

手早く整え、最後に部屋全体に

「母をよろしくお願いします」 と、声をかけ退室しました。

隠れるように玄関に向かう時、目の端に母が見えました。
スタッフさんや利用者さんに囲まれ

「そうねぇ、今日も暑いわね」 と、言ってました。

玄関近くのスタッフルームで施設長さんに挨拶し
本契約手続きです。
すでに資料などもらっていましたので
読んでサインするだけでした。

「穏やかに過ごしていただけると思いますよ。お任せ下さいね」 と、さん。

不思議と涙は出ませんでした。
前日まで、油断すればボロボロと涙を流し
泣いているのを悟られまいと、強張った声しか出なかった私が
普通に

「よろしくお願いします」 と、答えていました。

帰宅した後も同じで
ガラーンと無人な母の部屋を見ても
母が飲み残した麦茶が入ったコップを見ても
なんだか何も感じませんでした。

久しぶりの自分の布団に寝て、夜中にふと目覚めても
母の気配がないことに

「ああ、もういないんだね」 と、変に冷静に思いました。

自分自身でも意外です。
涙が出てきません。
私はこんなに薄情で冷たい人間だったのかしら??

母は、どうしているだろう?
寂しい思いをしているだろうか?
スタッフさんに迷惑をかけているだろうか?
ご飯はちゃんと食べたかな?

もう帰ることはできないのだと、母が悟るのはいつなのだろう?

母のことばかり考えているのに、私はまったく泣きませんでした。
コメント (13)
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母のお金

2015-07-27 20:49:17 | 日々のこと
こんばんは ぽんたです。
今日も暑かったですね。
この暑さはいつまで続くのでしょう。

母は、数冊の預金通帳を持っています。
普通預金と定期預金です。

年金が入ってくるメインの通帳にまとめて
そこからグループホームの費用を引き落としてもらうように
しなければなりません。

最近は、オレオレ詐欺やら還付金詐欺で
本人以外の者が通帳を作ったりお金をおろすことが
とても難しくなりました。

母本人が在宅のうちに
できるだけお金を集め、通帳に入れなくてはなりません。

母に聞いても

「わからない」 「忘れた」 と繰り返すだけなので

あと何冊通帳があるのか、さっぱりわかりませんが
目の前にある通帳だけでも現金に変え
メイン通帳に入れておかなくちゃいけません。

「今度は別の所でお泊りへ行ってみようね」 と、切り出しましたが

「家がいいよ。家にいたい」 と、母は言います。

自分がどこにいるのか、家もデイもわからない状態なのに
『家にいたい』と繰り返す母に、胸がいっぱいになりましたが
タクシーに母を押し込み、銀行巡りの開始です。

3つの銀行を回りましたが
本人が、お金を降ろすことに合意しているので
意外なほどスムーズでした。

1つの銀行では、本人が認知症であまり文字が書けないことを告げたら
私の代筆でOKでした。
 (健康保険証のコピーを取られましたが)


2つの銀行で、認知症といえど母本人の署名がほしいと言われ
母が自分の名前を書きましたが
不可思議な象形文字のような字を書き始め、もちろん枠内には収まらず
大々的にはみ出して、ワケのわからない文字を書いてました。

それを見て、銀行員さんも納得したのか
私の代筆で大丈夫でした。

帰宅した母は、疲れたのかお昼寝をしました。
その寝顔を見ながら、銀行員さんの言葉が思い出されました。

「今日ご一緒している娘さんのお名前は?」

銀行員さんが母に質問したのですが、母は答えられませんでした。

そういえば
もうずっと私は母から名前を呼んでもらっていませんでした。
私を呼ぶときは

「ねぇ~」 とか 「ちょっとぉ~」 とか。

今でさえ、お手伝いさんだったり「おかあさん」や「おねえさん」だったりする私のことは
グループホームに入ってしまえば、すぐに忘れてしまうでしょう。

今のうちに、今だからこそ、私の名を呼んでほしいのです。
おそらく最後であろうから。

母からもらった大切な、私の名前を。 母の声で。

ぽんた。 ぽたちゃん。

昔のように、子どもの頃のように。

もう叶わない願いなのでしょうか。
コメント (8)
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グループホームとの打ち合わせ

2015-07-26 14:55:23 | 日々のこと
こんにちは ぽんたです。
関東は猛暑が続いています。
熱中症に注意です!

グループホーム所長さんとの打ち合わせがありました。

衣類やタオルや小さい物は、今のうちにチマチマと運び
当日は午前10時ころに、迎えに来てくださり
一台の車にさんと母、もう一台に私と布団と家具を乗せ

グループホームに到着後
ダイニングで、他の利用者さんとおやつを食べているうちに
私はスタッフさんの手を借りて
衣類やタオルを決められたタンスにしまい
備え付けのベッドに布団をセットし
運んだ家具を、元の母の部屋っぽく配置して終了…という計画です。

その後は契約について説明を受けました。

週一回の訪問医療や、日々の生活のこと
看取りのことなどなど

かかりつけ医の通院から訪問医療になるため
診断書と紹介状が必要です。

説明を聞いているうちに
これで母は、何の心配もなく過ごしていけるのだと思った時
さんから

「はじめのうちは、ご本人のためにあまり面会には来ないほうがいいです」 と、少しショックな発言が。

認知症で、家も居場所も、何もかもわからなくても
施設と自宅とでは、『違う』 と、わかるらしいのです。

「帰る帰る」が始まり、なぜ誰も迎えに来ないのか不安になり
不穏状態になってしまいやすいのだそうです。

家族の顔を見て、本人が混乱するだけなのだそうです。

もうずっとここ(施設)で暮らすのだと
母なりの覚悟が必要なのだという事なのです。

説明の途中なのに、とても寂しくなってしまいました。
でも、悠長にその感情に浸っている時間はありません。

泣く暇があったら、動け、動け。
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グループホームの面接

2015-07-23 15:14:30 | 日々のこと
こんにちは ぽんたです。
雨で日差しはないけれど蒸し暑いです。

午前中、グループホーム所長さんの、母の面接がありました。

デイのお休みの日を利用し、およそ30分の短時間でしたが
母の様子を確認し、今後の生活やケアに役立てるそうです。

時間ぴったりに現れたさんは
ニコニコ顔で母と二人きりで面接、その後私も混ざって3人で面接しました。

「お母さん、東京出身なんですってね。江戸っ子ですねぇ」 と、さん。

へ? そんな話をしていたの?

「母が子どもの頃、このあたりに疎開していて、それがご縁で一家で移住してきたみたいです」

と、亡き祖母から聞いた東京大空襲前に移住できた話をしました。

『疎開』 や 『東京大空襲』 がキーワードのなったのか
母は、以前住んでいた東京の話を始めました。

家々の路地で遊んだ話
米軍の飛行機の音が恐ろしかった話
食べ物に困った話
防空頭巾の話

私が全く知らなかった母の戦争体験の話が
認知症で施設に入る直前のこの時に、このように聞けるとは
なんだか悲しく、切なく
母がもっと元気な頃に聞いてあげればよかったと涙が出ました。

「あら、お姉さんを泣かせてしまったかしら?」 と、母。

どうやら、私のことをさんと一緒に来たスタッフだと思っているようでした。

それをきっかけに

「今度は僕の所に来て、またお話を聞かせてくださいね」 と、さん。

「そうね、今度お邪魔しようかしら」 と、母。

うまいっ! さすがプロの話術です。

入所当日に母が嫌がったり不穏になっても

さんの所へ行って戦争の頃の話をする』 という説得材料ができました。

説得なんてキレイなモノじゃないですね。
騙す材料ですね。

これにて面接終了です。

さんによると、認知症の症状は
最近のことは全部忘れてしまっても
子どもの頃のことや昔々のことはよく覚えているパターンが多いそうです。

明後日は私との面接で、母がデイへ行っている間に
契約や訪問医療や看取りや、いろいろなことを説明してくれるそうです。

これでいいのか?・・・と、ぐるぐる考えている間に
すぐに 「その日」 が来てしまう。

なんだか落ち着きません。
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