河村龍一の「月の癒し」~銀河鉄道の夜

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「闇サイト殺人事件を風化させないで」=8月24日~虹のメッセージ・1

2014-08-18 22:35:19 | 日記
(ペガサス座流星群)

今宵、銀河鉄道の夜に訪問していただき、ありがとうございます。
現実の世界に疲弊した皆さまを、夢とロマンの時空にご招待します!

もし、この世に「輪廻転生」が存在するのならば、彼女は必ず「必殺仕事人」のような殺し屋として生まれ変わり、今も塀の中でのうのうと生き永らえている鬼畜たちを仕置きして、募る恨みを晴らしていたことでしょう。
そして、わたくし「河村龍一」も存在しなかったはず。

「ある日突然の悲報は、当然受け入れることなどできません。警察署で、事件後初めて会った娘は、ブルーシートに包まれて、首から上だけが出ている状態でした。青あざが何か所も広がっており、顔はパンパンにむくんでいました。

眉間や左ほほ、顎には傷があり、髪は、まるでのりづけでもしたかのようにバリバリに固まっていて、大量の出血を想像させました。その左側頭部はガーゼが当ててあり、傷口を隠してありました。

そんな娘の顔を見て、強く抱きしめると痛いのではないかと思い、そっとなでることしかできませんでした。当時の記憶はあいまいのままで、後に姉から『もうお母さんがいるから大丈夫よ。安心して。もう怖くないからね。』と言いながら、そっとなでていたと聞きました」~拙著『闇サイト殺人事件の被害者遺族となって(講演録原文)』より引用。

この事件を知らない方のために、簡単に事件の概要を説明します。
ちなみに、この事件が発生したことにより、当時現職の刑務官であった私は「本の出版」という「仕置き」を決意したのです。

*2007年8月24日午後10時頃、名古屋市千種区で帰宅途中の路上を歩く磯谷利恵さん(当時31歳)が、3人の見知らぬ男たちによって車に連れ込まれ、手錠をかけられて拉致・監禁されました。

その後、犯人の男たちは暗い車内の床に座らされて動くことができなかった利恵さんの太ももに包丁を突きつけ、彼女を取り囲み、
「死ぬまでに最低五、六回刺さないと死ねないかな」
「もう、待てねえんだよ。殺しちゃうぞ」
等、彼女を脅しながら暗証番号を聞き出そうとしました。

利恵さんは三人の男たちに脅されて体を震わせていましたが、最後には銀行口座の暗証番号を口にしました。

でも、その番号『2960』(ニクムワ)はうその暗証番号でした。
利恵さんは命を賭して、お母さんに家を買うために貯金していたお金を必死に守ろうとしたのです。

そして、犯人たちは尊い利恵さんの命を無慈悲にも奪い去りました。
その時の殺害状況について、利恵さんのお母さんが次のように語っていました。
 
「許せない! はらわたが煮えくり返るような怒りが、身体中に込み上げてきます。
最愛の宝物の利恵を残忍な手口で奪った殺人者の、何のどこを弁護する必要があると言うのでしょうか。
 
神田司が被害者の背後から羽交締めして、堀慶末と川岸健二が暴れる被害者を押さえつけ、被害者がぐったりしたところへ、堀がハンマーで被害者の頭部を3発殴った。被害者の血が飛び散り、堀が殴るのを止めた。その後、綿のロープで被害者の首を堀と川岸が絞めた。

被害者がもがくので、神田と堀が被害者の顔面にガムテープを巻いた。
顎から額までグルグル巻きにした。そして、その上から、レジ袋を被せ、首の部分をガムテープで止めた。被害者はぐったりしたが、未だ生きている様なので、神田がハンマーを取り、被害者の左側頭部を30回殴打して、被害者は死亡した。
 
何の関係も落ち度もない人に、これほどの行為ができるのでしょうか。利恵を惨殺するまでの、鬼畜生にも劣る行為を知るにつけ、あまりの残酷な行為に怒りを抑えることができません。このような凶悪な犯罪者にも弁護士がつくのです。何の弁護が必要なのでしょうか。

私には納得できません。同じ恐怖と苦しみを味合わせながら、この手で同じように抹殺してやりたい! これが偽らざる気持ちです。尊い命の代償は、同じく命で払ってください!

これから先何を楽しみに生きていけば良いのかわかりません。ただ利恵の敵を討たせてください! 無念を晴らさせてください! と祈るばかりです。
拉致されてから駐車場で命を奪われるまでの利恵の恐怖と苦しみを思うと、可哀想で居たたまれない気持ちで一杯になります。

できることならもう一度、大丈夫だからねと言って利恵を抱きしめてあげたい。泣き明かすだけの弱い母では利恵も心配すると思い、一生懸命気を張って我慢していますが、つい利恵を思い涙が止まらなくなります。

あえて、悲惨な部分を記載したのは、この凶悪犯罪を二度と繰り返させないためにも、犯人達を極刑にするためにも、全国の皆様のお力が必要だからです。どうかご理解とご協力頂き、娘利恵の無念を晴らさせてください。お願い致します」~拙著「闇サイト殺人事件の遺言」より引用。

皆さま、これが犯罪被害者遺族の心情です。
同事件は筆舌しがたい残忍な事件でした。
利恵さんの左側頭部や顔は、原形をとどめないほど潰れていたといいます。
金ほしさとはいえ、なぜ、ここまでする必要があったのでしょうか。

事件前までは、磯谷富美子さんと利恵さんの母娘は、母子家庭ながら幸せに暮らしていました。
それにもかかわらず、犯人たちはかけがえのない利恵さんの命を奪い、しかも事件後次のように言ってのけたのです
「殺害は仕事感覚だ。ゴキブリを殺すのと同じようなものだった」
調書作成時に言った犯人のひとりの言葉でした。
反省・悔悛など全く無縁な鬼畜生です。

それでも、裁判になると、
「殺害の態様が残虐性を増したのは、被告人らが想像しているよりも被害者が簡単に絶命しなかったため、殺害手段を次々に変えた結果であり……」

「被害者が一人で、死刑がやむを得ないほど他の量刑要素が悪質といえないとした二審の判断に誤りはない」~です。

ふざけるな、と言いたい。
まるで裁判官たちが、利恵さんがさっさと死んでしまえばよかったと言っているようにさえ受け取れてしまいます。
また、被害者が1人だから死刑を回避したと述べていましたが、3人がかりで惨殺したという行為の方が、その時の被害者の恐怖は想像を絶するものであることから、はるかに悪質な事犯ではなかったでしょうか。

このように千葉勝美裁判長が言い放った瞬間、332,600名分余りの署名すべてが水の泡と帰しました。
それは、惨殺された娘の無念を晴らすために母親が5年以上の歳月を費やし、犯人たち3人の極刑を求めて必死に集めた陳情書に記されていたのです。

闇サイト殺人事件がメディアで報道された当時、遺族の慟哭している様子に多くの人々は涙を拭い、過去に類例のない残虐非道な犯行に強い憤りをおぼえました。
陳情書は、犯人たちに正義の鉄槌をくだそうとした民意の結晶でした……。

この記事を書いているうちに、次第に腹が立ってきたので、続きは次回に記載します。
なお、記事の冒頭に「ペガサス流星群」の写真を掲載しているのは、被害者の利恵さんに関する、私なりのある理由と願いがあります。
その事についても次回で説明いたします。
不可思議な、利恵さんからの「虹のメッセージ」についても。

それでは、皆さまの訪問をお待ちしています★



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