「天空の里 いもい農場」通信

長野市芋井広瀬の里山で、自然を身近に感じ、環境・農業・食べ物を大切に思う気持ちが育まれる事を目指した活動です。

第1回活動報告「山はおいしい、食べ物の宝庫!」

2017年04月25日 | 活動報告
■2017年度の天空の里 いもい農場始まる

 親子で農作業を楽しむ「天空の里 いもい農場」(山岸茂晴代表)は24日、長野市芋井地区の芋井社会会館を拠点に、2017年度初めての活動に取り組みました。市内外の8家族24人が参加。同会館近くにある畑に、ジャガイモの種芋とネギを手分けして植えたり、道端で採ったワラビやヨモギを天ぷらにしてみんなで昼ご飯に食べたりしました。今年の活動は、この日を含めて11月中旬まで計14回の予定で、農作業を楽しみながら、芋井地区に伝わる伝承を学んだり、田や畑、山に棲む虫を観察したりします。



 活動に先立ち、わたしたちが畑をお借りしている地主の和田蔵次さんが「活動を通じて、農作物を作る喜び、苦労を楽しみながら学んでもらえることを期待しています」とあいさつ。長野市の地域おこし協力隊で同市芋井支所に勤務している北村俊英さんは「きょうは別のイベントが重なり参加できませんが、今度一緒に活動できることを楽しみにしています」とお話しいただきました。


(あいさつする和田さん)


(北村さん)

 この日の作業のメーンは、ジャガイモとネギの植え付け。ジャガイモは30cm間隔で種芋を置き、種芋の間に肥料をまき、土をかぶせました。ネギは、あらかじめ立てた畝に苗を寝かし、根っこの部分に土をかぶせていきました。子どもたちが率先して鍬を使って土をかぶせてくれたのが印象的でした。


(畑での作業の様子)

 畑から芋井社会会館に戻る約500mの間で、昼ご飯に食べる野草を摘みました。副代表の五味(長野市たたら)から食べられる野草と食べられない野草を教わりました。タンポポやヨモギ、フキの葉は天ぷらに。ツクシは甘辛煮。甘草は酢みそ和えにしていただきました。


(野草の天ぷらは子どもたちに大人気でした)


(野草探しの途中でカナチョロ(トカゲ)を捕まえました!)


(野草探しの途中、みんなで記念撮影)


(野草探しにくたびれて休憩中)

■いろいろな方面で活動を充実させていきましょう!

 「みなさんが活動の拠点にしているこの場所『芋井社会会館』はかつては芋井小学校の分校でした。平安朝以来の古い歴史がある地域です。ですが今、地域は過疎問題で呻吟(しんぎん)しています。75歳以上の割合が50%。この村の将来がどうなるのか、いつも頭から離れません」

 活動に先立ち、和田蔵次さんがあいさつでおっしゃられたお話しです。淡々と語られる口調に、わたしはかえって言葉の重みを感じました。

天空の里 いもい農場は、農作業を楽しむことができるだけでなく、芋井の文化や歴史といった地域そのものに触れることができるところも魅力です。活動を通じて、和田さんが感じておられるようなことも今後、考えていければ素敵だなと思います。

今年の参加者は、新たに参加する1家族2人を除き、全員が昨年度からの継続参加です。曽根康平君(11)は「久しぶりに友達と会えて一緒に遊べて楽しかった。一番楽しかったのはドッジボール」と話していました。活動終了後、参加者のみなさんから7月1日の第6回目の活動日に予定している「朝飯前の農業体験をしよう!」を充実させるためのアイデアもいただきました。

今回の活動には、長野市民新聞の横山大悟記者が芋井社会会館に来て、活動を取材していただきました(感謝!)。


(横山記者から取材をうける五味副代表)

本年度も昨年度以上に充実させた活動にしていければ―と思います。

(牧)