・乃南 アサ
「風紋」上・下
ある日突然、母親を殺された一家
ある日突然、夫が人を殺した家族
被害者・被告以外の家族は全て被害者
なのだと言う事が、ハッキリと感じられる
一冊だ
とても重かったが報道のあり方や被害者への
接し方など考えさせられる
人の残酷さも浮き彫りに・・・
「晩鐘」上・下
「風紋」のその後
間違えて先にこちらを読んでしまったが
被害者の家族のそれぞれ
殺された母親を忘れられず、思いに縛られた
ままの真裕子は、母親を忘れて幸せにして
いる父と姉が許せない
被告の家族もまた悲劇
妻だった香織は自分の事しか考えられない
弱い人間だったのが幼かった息子と娘に
とっての悲劇だった
「24時間」
乃南アサの人生の、色々な年代の時間ごとの
出来事をエッセー風?な感じだけど
面白かった
「駆け込み交番」
「ボクの町」で登場した新人警察官 高木聖大
今時の若者で考え方も甘けりゃやる気もなくて
イライラして好きじゃないキャラだったが
少し成長して警察官らしくなっていた(笑)
なかなか将来が楽しみ~
「窓」
「鍵」で事件に巻き込まれた視聴覚障害者の
高校生真理子は成長して高校3年生なった
自分の将来の事を考える様になり、不安や
自分の気持ちを持て余しイライラとしてる中
またまわりで事件が起きた
・畠中 恵
「百万の手」
父親を亡くし母親に溺愛され悩む息子の話と
目の前で火事で死んだハズの親友の声が
残された携帯から聞こえてくるという
ファンタジーな話とクローンの話と
盛り沢山・・・
チョット話を盛り沢山にし過ぎた感が
・宮部 みゆき
「あんじゅう」
久しぶりの宮部さん
不思議なファンタジックなお話
涙が止まらなかった
心温まるお話です
やっぱり宮部さん好き~
・伊坂 幸太郎
「陽気なギャングが地球を回す」
凄く軽いノリで銀行強盗をする
不思議な4人組
テンポの良い話で、引き込まれた
・ディーン・R・クーンツ
「人類狩り」
クーンツのSF
初めて読んだ
星間戦争で他の星のエイリアンに破れ
絶滅の危機に
エイリアンのフランは地球人を絶滅に
追い込んだ事に、心を痛めていた
そこに生き残りの人間の子供を見つけ
逃げることとなる
「ストーカー」
全く知らない相手から、執拗に追いかけられる
恐怖
サンフランシスコへ車で向かう2人の車の
後ろを、同じバンが常に付いてくる
偶然とは思えなくなった時から恐怖が
始まる・・・スリル満点
・柴田 よしき
「猫は引越しで顔あらう」
琵琶湖の傍のマンションから、東京へ
やってきた正太郎
どこへ行っても正太郎は正太郎
めっちゃ可愛い~
「風精の棲む場所」
正太郎のお話にも出てくる浅間寺先生が
不思議な体験に愛犬サスケと巻き込まれる
「時の鐘を君と鳴らそう」
「星の海を君と泳ごう」のララが成長して
かつての学友と再会する
大人になった彼女達に、流れたそれぞれの
時間は再会した時に悲しい出来事になる
「ニサッタ ニサッタ」
ニサッタはアイヌ語で明日
びっくりするぐらいどうしようもない主人公
余りにも情けなくて、逆に清清しい(笑)
最後に少しづつ、ホントーーーーに
少しづつ成長した主人公が何とも
いじましい
「猫と魚とあたしと恋」
短編集
女性の病んだ心が生み出す悲しい出来事
壊れた女性達が怖い・・・
「禍都」
「炎都」シリーズの第2弾
少しづつ元にもどりつつある京都に
新たな展開が・・・
生まれ変わった珠星がおちゃめで面白い
「フォー・ディア・ライフ」
「フォー・ユア・プレジャー」
無認可保育園の園長をやってる元刑事の
主人公は、裏でヤバイ仕事ばかり
引き受けてる私立探偵
ハチャメチャで笑える