・奥田 英朗
「イン・ザ・プール」
「空中ブランコ」
伊良部総合病院の跡取り息子
伊良部一郎は、自分が一番
自分がカウンセリング受けた方が
良いのでは?
と思う精神科医
彼の元へ様々な悩みを抱えた患者が
やって来るが、伊良部の滅茶苦茶な
診察に恐れ慄く・・・
でも、結果的に悩みは解決され
もしかしたら名医なのではとウッカリ
思いそうになる(笑)
兎に角笑える最高傑作
「ララピポ」
短篇なんだけど登場人物達が少しずつ
関わり合っている連作
人生の負け犬の主人公6人は、それぞれに
ありがちな人生を歩んでいる
悲しい話を笑って読める傑作
間抜けだけど、どこか憎めない面々
面白かった~
・ディーン・クーンツ
「サイレント・アイズ」上・下
勧善懲悪の話
悪は<ジュニア>一人
善は生まれる前に父親を事故で亡くしたが
母親と双子の伯父から愛情をたっぷり
受けて育つ
<バーティ>と
レイプされた結果生まれてきた
<エンジェル>
運命は彼らを結びつけていく・・・
悪の<ジュニア>が今一番多そうな
人種と同じで怖い
自己中心的で思いやりに欠け
人の死などまったく何も感じない現実の
人々・・・
今の世の中も早く善が現れて悪を滅ぼせ
は良いのになぁ~
「対決の刻」上・下
ハラハラドキドキのSF
面白かった
何者かから逃げている少年と犬
美しいが悲しい過去を持つ
<ミッキー>と
隣に住んでる手足が不自由な美少女
<レイラニ>
それぞれの物語が結びつき
運命の結末に
「ハズバンド」
勢いのあるストーリー展開に手に汗握る
平凡で普通の暮らしをしていた主人公はある日
突然愛する妻を誘拐され
とても用意する事のできない額の身代金を
要求された・・・
警察に知らせる事の出来ない主人公は
自ら犯人と戦う
犯人に近づくにつれ、法外な身代金を
要求された訳を知り愕然とする・・・
・ジェフリー・アーチャー
「プリズン・ストーリーズ」
ジェフリー・アーチャーが
服役・出所後に書いた短篇集
刑務所内で見聞きした事に脚色を
つけたらしい
ブラックユーモアの魅力的な話が満載
・浅田 次郎
「あやしうらめしあなかなし」
作者が子供の頃、伯母さんから聞いた
怖い話や自身が体験した話の短編集
怖いけど少し物悲しい物語
・柴田 哲孝
「TENGU」
濃い蔵に借りた本
渡された時に「微妙です」
と言われたが、確かに微妙(笑)
群馬の寒村で起こった不思議な事件を
当時を知る一人の新聞記者が
26年経って真相に挑む
SFも入ってるミステリー・・・かな
・藤原 緋沙子
「遠花火」見届け人秋月伊織事件帖
「春疾風」
「暖鳥」
お父さんから薦められた時代物
江戸の古本屋<だるま屋>の店主は
噂話から、武家や幕府の裏事情まで
出所を追い、確認して書き留めている
その確かめる仕事を描いている短編集
人情あり、親子や家族の絆と情愛ありと
様々な心に沁みる出来事が胸を打つ
ポロリと涙が出る話
めっちゃ気にいり、他のも読むことに
しちゃった~