同業者のKさんから携帯電話に昨日はTの命日だったよと。メッセージが入った。
Tが自ら命を断って十一年が経った。
今でも耳元に彼の照れくさそうに話す声を聴くことが出来る。
当時、同じ会社にいたI君が、先週癌で亡くなったという知らせを聞いた。
先に逝ってしまった友人たちは片手で足りなくなり、
酒を飲んでセンチメンタルに彼等を偲ぶには、
この世の中、あまりにも理不尽に人が殺されすぎる。
自ら選べれば、まだマシではないかなどと思ってしまう。
やがてほどなく僕も追いつくことだろう。
感傷に溺れるのをいましめ、戦わなければならない相手を見極めようと思う。
一瞬、トップの写真に息が止まった。
ありがとう、思い出してくれて。
I君が誰なのかすごく気になる。