岩切天平の甍

親愛なる友へ

ハーレム

2007年10月06日 | Weblog
  
  ハーレムの真ん中、124丁目の五番街に公園がある。この公園の通りを挟んだ向かいに最近高級マンションが出来た。不動産の高騰の波はハーレムまで及んで古くからの住民の生活を脅かしつつある。

この公園に毎週土曜日に集まって演奏を楽しむアフリカンドラムのグループがうるさいと、新しい住民から苦情が出ている。昼過ぎから夜の九時を回ってもやめないのだと言う。演奏の音量はかなりのもので、自分が住民だったらたまらないだろうと思う。

苦情を受けて、一度は公園の奥に移動したグループは、しばらくしてまた元の場所へ戻って来た。「もう十五年もここでやっているんだ。これはハーレムの文化だし、だいたい後からやってきたのはやつらなんだから。」

黒人の街ハーレムはとても排他的で、 通りでカメラを立てていると必ず誰かが「俺たちを見せ物にして、そんなに面白いかよー。」と絡んで来る。ついこの間まで日本の観光客がサファリパークさながらバスの中から写真を撮りまくっていたのを思うとしかたないか。

果敢な韓国人等が食料品店などを開くとずいぶん虐められるそうだ。 差別と戦って来た筈の人達なのに・・・。

考えてみればアフリカなどの部族抗争も差別だし、アメリカも後からやって来る者を差別して成立している社会だ。
人間ってもともとそうせずにはいられない生き物なのか。




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