岩切天平の甍

親愛なる友へ

アイオア横断

2008年06月05日 | Weblog

ダビュークから西へ車で約五時間、アイオア州をほぼ横断してシェナンドアというこれまた小さな田舎町へ、エタノール工場を取材する予定。

ここのところの大雨でハイウェイ沿いのトウモロコシ畑が水に浸かっている。

夕暮れの工場に到着して、さてちょっと淋しい感じでも撮ろうかとカメラを取り出したとたん一天にわかにかき曇り大粒の雨、サイレンがうなり、ただならぬ雰囲気。
町内放送みたいなスピーカーが何か繰り返している。ショーンが、「しーっ!」と耳をすます。「トルネードだって!すぐに避難しろって言ってる。」「ひえーっ、ひなんって、どこに行きゃいいのよ?」

と言ってる間にバケツをひっくり返したような嵐と稲妻の輪唱森のくまさん。
ほうほうの体でホテルに逃げ込む。

やる事も無いし酒でも買って来ようと出かける。嵐の中にぼんやりと浮かんだスペンサーズと言う名のガン・ショップで、銃といっしょに酒を売っている。
すでに上機嫌らしいお兄ちゃんが入って来たかと思うと僕ににっと笑って「くっ、くりがおりのさけだぁー。」と五ドルの巨大なウイスキーのボトルを抱えて嵐の中へ行ってしまった・・・。