8月に北海道の洞爺湖で開かれる主要国首脳会議に合わせた環境特番の取材が始まった。約二週間のツアー。
食料危機を招いているとかいないとか議論にぎやかなバイオエタノール・ブーム、果たして実際はどうなのか?
ワシントンDCで政府関係者の証言とホワイト・ハウスの外観を撮り、今日はニューヨーク州北部のイサカという街に住む大学教授に話を聴きに行く。
米政府の謳うCO2排出ゼロはまやかしだと主張する。トウモロコシから作るエタノールは、ブラジル等でサトウキビから作るエタノールよりも製造過程がはるかに複雑で効率が悪く、大量の石油を消費する。その上、トラクターもトラックも石油で走るしね、と・・・。
でも、そんなふうに石油を使って作ったエタノールが最終的に石油の消費全体を少しでも減らすのなら代替燃料としての意味はありそうだけど・・・
車の中で?だらけの会話が続く。
それからトウモロコシ農家のおっちゃんの話を聴く。
「商売だから高く売れる作物を作るし、高く買ってくれる人に売るよ。わるい?」
これはわかりやすい。
ディレクターのNさんとコーディネーターのショーンはアイオアに先乗りしてロケハン、我々は一旦帰って数日後に再合流する。