岩切天平の甍

親愛なる友へ

サンタフェ

2008年03月09日 | Weblog

ワーキング・プアの取材でニューメキシコ州サンタフェへやって来た。

サンタフェはプラザと呼ばれる広場を中心にしたスペイン式の街で、多くの建物がアメリカ・インディアンの「アドベ」と呼ばれる、土と藁を固めた日乾し煉瓦で作られている。 ぶらぶら散歩していると、あちこちで建築中のアドベを見かけた・・鉄筋が入っている・・。市の条例か何かでアドベ風にしなけりゃならないんだろう。

三時間もあれば歩ききってしまえるほどの小さな街は、ギャラリーや土産物屋がひしめく観光地で、アメリカ・インディアンが白人観光客にアクセサリーを売っている。
北アメリカで一番古いキリスト教の教会がある・・最初の爪痕。

また悪い癖が出て来た。ぼやきおやじ。

この略奪した土地に殺したインディアンの建物を建てて観光地をでっちあげ、彼らに土産物を売らせて、何を観光しようと言うのか・・・。

愚かな人たちが侵略されたのは自業自得であるとか、
侵略されたために文明を得られて、彼らは結果的に幸せになれた。などと言うのを耳にするが、それは詭弁だろう。

殺された人が一体いつ幸せになれると言うのか。
侵略などされなくても、文明は情報が運んで来ただろう。
だいいち、彼らを幸せにしようとして侵略したわけじゃないだろう。イラク人を解放するなどと言うのと同じだ。