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史上30人目の王者

2008-11-03 14:20:34 | セナ部
もう、もう、
ものすごい展開でした!!!

F1GP最終戦、インテルラゴスサーキットで行われたブラジルGP。
今年のワールドチャンピオンはここ最終戦で決着が着く・・ということで、ドキドキしながら録画しておいた決勝を本日朝イチで観戦しました。

いやもう、なんていうか、なんでこんなドラマが待っているのか。

ハミルトンvsマッサでのタイトル争いだったのですが、ここでちょこっと説明。

ルイス・ハミルトン
イギリス人。マクラーレン所属。彼の一番大好きなドライバーはセナで、ハミルトンのヘルメットはセナカラーの黄色。去年はここブラジルGPで1点差でワールドタイトルを逃がしてしまっています。今年こそ勝たなければ、史上最年少チャンピオンにはなれない。

フェリペ・マッサ
ブラジル人。フェラーリ所属。元シューマッハのチームメイト。なんとか最終戦につないだマッサ。ここでマッサが勝てば、セナ以来のブラジル人ワールドチャンピオン誕生!!

マッサが優勝するには、1位か2位が絶対条件。かつ、ハミルトンが6位または7位(この場合はマッサが2位)以下にならなければ優勝できない。
ハミルトンは、5位以上に入れば、優勝。


・ ・ ・ ・ ・ ☆ ・ ・ ・ ・ ☆ ・ ・ ・ ・ ・


雨でいきなりスタートが遅れて、各車レインタイヤに急遽変更した中で始まったレースでした。マッサがPPから好スタートで1位キープ!ハミルトンは4位スタートでしたが、少し落ちたり上がったりで、のち5位をキープ!レース中盤で、このままいけばハミルトンがワールドチャンピオンという局面になってきました。ああもうどっちを応援していいのやら~~。でも、気持ちマッサに片寄る私・・。マッサもがんばれ!

ものすごいドラマが起こったのは、ラスト3周でした。

数周前からなんと又運命の雨が降り始め、各車一斉にピットストップ。もうはらはらドキドキのタイヤ交換。そして3周を残したところで、ドイツの天才ドライバー(だそうです、あまり存在知らなかったけれど、これからは要チェックかも☆)ベッテルがハミルトンをかわしてポジションアップ!!なんとハミルトンが6位に・・!この頃から、ピットにいるマッサ、ハミルトン両ファミリーが必死に祈り応援する姿も交互に映り、ああーー切ない~~!!!

ファイナルラップ!ものすごい、本当にものすごい地響きのようなファンの声援の中(テレビ越しですが、本当にすごかったです)、マッサがポール・トゥ・ウィン!!でもまだ、ハミルトンがどの順位でチェッカーを受けるのか・・?!?!

マッサがほぼ99%勝利をつかみかけたその時、最終ラップの最終コーナーで最後のドラマが起こりました。

最後の雨でレインタイヤにはきかえず、勝負に出ていたトヨタのグロック(4番手走行)のタイヤが限界に、そしてその隙をついて、ベッテル、ハミルトンがともに最終コーナーでグロックをかわしたのです!!!

ハミルトン5位フィニッシュ!!!
ワールドチャンピオンはハミルトン!!


こんなドラマが待っていようとは・・


「いようとは・・」の後ろに、どんな絵文字やどんなマーク、「!」なのか、「。」なのか、何をつければいいのかわからない心境です。

マッサは母国GPで素晴らしいポール・トゥ・ウィンを果たしたのに、なんと、この瞬間勝者で敗者になったのです。パルク・フェルメで結果を知り涙をぬぐったマッサの姿が痛々しかった。悔しかっただろうな・・。でもそのあと、マシンを降りたマッサは、スタンドのファンに向かって手を振り、ありがとうと、深々と頭を下げていました。表彰台の上でも、何度も左胸をたたき、ファンに対して「ありがとう!!君達の気持ちはここに届いているよ」と、感謝を表していました。感動。


ハミルトンも、ものすごい偉業を成しえました。最後まであきらめなかった走りが最終ラップ最終コーナーのドラマを生んだのですもんね。試練を乗り越えて初めて掴み取ることができるワールドタイトル。史上30人目のワールドチャンピオンに選ばれたのは、ハミルトンでした。おめでとう!!!


そして今年もF1シーズンは終了。
来シーズンは3月末にオーストラリアGPで開幕です!



あ、あと一言・・。
長年頑張っていたクルサード選手。彼は、94年、セナ亡きあとのウィリアムズ・ルノーに入ったドライバーでした。このブラジルGPが彼の最後の引退レースでしたが、1周目で接触リタイア・・。残念でした・・でも、お疲れ様でした!時代は流れうつり往く・・とまた感じたGPでもありました。