ネット爆弾(帝国ネット研究所)

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政府の原子力災害対策本部が議事録を作成せず

2012-01-24 15:28:23 | ネッタイムス・ブログのアーカイブ
東京電力の福島第一原発事故に関する一連の政府対応に付いて、驚く事に議事録が無いと言うのは当ブログのエントリ、菅首相と海江田の答弁が食い違う等でも書いているのだが、議事録が無いと言う大失態にも拘わらずマスコミは余り追及していない。
そんな中、遅きに失する感が有るが22日午後7時の「NHKニュース」で、議事録に付いて報じているので、先ずは以下に貼ってみる。

東京電力福島第一原子力発電所の事故を巡って、避難区域や除染の方針等、重要な決定を行って来た政府の「原子力災害対策本部」の議事録が作成されていなかった事が分かりました。
専門家は「将来同じ失敗を繰り返さない様にする為の財産が失われたと言う意味で、国民的な損失だと思う」と指摘しています。

政府の原子力災害対策本部は、総理大臣を本部長とし、経済産業大臣を始め全閣僚をメンバーとするもので、原発事故当日の去年3月11日に設けられ、避難区域や除染の基本方針、農作物の出荷制限等、原発事故を巡る重要な決定を行って来ました。

NHKで去年11月、それまでに開かれた21回の会議に付いて「議事録や内容を纏めた資料等」の情報公開請求を行った所、公開されたのは、議題を記した1回の会議に付いて1ページの「議事次第」だけで、議論の中身を記した議事録は作成されていなかった事が分かりました。

NHKの取材に対し、原子力災害対策本部の事務局を務めている原子力安全・保安院の担当者は「業務が忙しく議事録を作成出来なかった」と説明しています。
公文書管理法は、国民への説明義務を果たすと共に、政府の意志決定の過程を検証出来る様にする為、重要な会議の記録を残すよう定めており、公文書の管理を担当する内閣府は、原子力安全・保安院の担当者から聞き取りを行う等、経緯を調べています。

原発事故への対応を巡っては、東京電力と政府が合同で事故対応を検討した「事故対策統合本部」でも主要な会議の議事録が作成されていなかった事が分かっており、内閣府は、この経緯に付いても調べています。

公文書の管理や情報公開制度に詳しい名古屋大学大学院の春名幹男特任教授は、「政府の重要な立場にあった人達は、記録を残さないと責任を果たした事にはならない。今回は自分達の失策がそのまま記録されると困るので、敢えて記録を残さなかったと思われても仕方無い。
将来同じ失敗を繰り返さない様にする為の財産が失われたと言う意味で、国民的な損失だと思う」

以上が「NHKニュース」なのだが、春名教授のコメント「自分達の失策がそのまま記録されると困るので、敢えて記録を残さなかったと思われても仕方無い。」と言うのが、全てを的確に言い表している気がする。
公文書管理法は、政府の意思決定の過程を検証出来る様にする為に、重要な会議の記録を残す様に定めている筈なのに、議事録が無いと言うのは有り得ない事であり、しかも国の重要政策を決定する場では、決して有ってはならない事だ。

それなのに、自分達への責任追及から逃れる為に記録を残さなかったとすれば、政治家としては失格であり、公文書管理法と言う法律にも違反しているので、事務方の問題では済まない。
そもそも議事録が無いとしたら、その会議は有効なのか?。と言う事で、会議と呼べないのなら雑談としか言い様が無い訳で、さすれば各大臣は雑談をして勝手に行動していた事になる。
そんな政府の言葉は一切信用は出来ないし、政府全体で何か都合が悪い事を隠蔽したと言われても返す言葉は無いな。

議事録が無ければ、言った言わないの水掛け論であり、例え政府が正しい事を言っていても、それを裏付けるだけの証拠が無い訳だ。
そんな水掛け論を防ぐ為に、会議を行う場合には議事録を作成すると言うのは、中学校の生徒会、いや小学校の生徒会でも当たり前の話だろう。
常識的に考えれば、政府の重要な会議なら書類も有るだろうし、メモを取ったり会話を録音するだろうから、やはり都合が悪い事を隠蔽している可能性が高い。

ただ、当ブログのエントリ、民主党の懲りない面々・その21にも書いたのだが、佐賀大学の元学長である上原春男によると「異変が起こったのはその後です。菅さんが、舞い上がってしまった。私に厳しく言われてカッとなった様で、突然、何事か喚き出したんですよ。ヒステリックと言うものを通り越して、ちょっと尋常では無い感じでした。
日本語でもフランス語でも無い様な言葉を、早口で延々喚いているんです。ショックでした。日本の総理大臣がこんな事になっているなんて思いもよらなかった」とコメントしている様な事や、喚き散らしたり怒鳴り散らしたりしていた当時の菅直人首相のテンパり具合が周囲に伝染して、各大臣や関係者が全てテンパっていた可能性も否定出来なくは無い(笑)。

菅首相を始め関係閣僚や関係者が「ヒステリックを通り越して、日本語でもフランス語でも無い様な言葉を、早口で延々喚いて」いたら、議事録なんざ取り様がないからな、何語で書いて良いのか判らんぞ。
菅首相「くぁwせdrftgyふじこlp;」、枝野「くぁwせdrftgyふじこlp;」、細野「くぁwせdrftgyふじこlp;」、海江田「くぁwせdrftgyふじこlp;」野田「くぁwせdrftgyふじこlp;」とかなったら、議事録を残していても何が何だか訳が判らんからな(笑)、って、笑い事では無いけどね。

冗談はさておき、非常事態だったから政治責任は曖昧と言う訳には行かず、野田佳彦首相は、菅直人前首相と当時の関係閣僚を証人喚問する等、議事録の件を明らかにして説明する責任が有るだろう。
そして、この様な重大な事実を政府自らが公表したのでは無く、NHKの問い合わせに答えて明らかになった事、つまりNHKの問い合わせが無ければ事実を公表する気が無かったのかも知れない事も反省しなければならないな。では。

【ネッタイムス・東坊京門・作】