今回は、福島を中心にセシウムの値が異常に上昇の関連エントリなのだが、同エントリとコメント欄に頂いた情報にも有る通り、年明け早々から福島第一原発事故に関してネガティブな情報が相次いでいる。
上記エントリに書いたセシウムの値が急上昇している事だけでは無く、東京電力が発表した福島原発周辺の放射性物質の核種分析結果では、福島第一原発3号機の取水口付近で、1月5日に採取された海水に含まれる放射性物質の濃度は前日の3倍以上に上昇している。
また、福島第一原発では先月、高濃度の汚染水を保管している「集中廃棄物処理施設」の地下のトンネルに約220トンの汚染水が溜まっている事を発見。
東電が調査した所、トンネルに繋がるケーブルを通す配管から水が漏出していた事が判明。
東電は配管に蓋をして流入を止めると共に、溜まった水を汲み上げて汚染水の保管施設に移している。
一方、この調査中、新たに近くのトンネルで約140トンの汚染水が溜まっている事も確認。
この汚染水は放射性物質の濃度が低い為、雨水等がトンネルの開口部から流れ込んだものと見られ、東電はトンネルが海に繋がっていない事から汚染水が外に漏れる恐れは無いとしている。
東電は今後、高濃度の汚染水を保管している建物に接した地下のトンネルから順に、汚染水が溜まっていないか調査し、見付かった場合の保管方法も検討すると言う。
1月2~3日に、セシウムの値が異常に上昇した背景には、先述した様なトラブル等も原因の一つかも知れないが、やはり元日に最大震度4を観測した地震が大きな要因だと考えられる。
東電は2日、地震の影響により、福島第一原発4号機の使用済み核燃料プールに隣接する「スキマサージタンク」の水位が異常に低下したと発表。
プール内の放射性汚染水が、タンクと逆側の原子炉格納容器側に流れ込み、一時的にプールからタンクへの水の供給が途絶えた事が原因と見ている。
東電によると、タンクの水位は通常、自然蒸発等で毎時1.6センチほど低下するが、地震後、毎時8~9センチずつ下がっていた。
元日の午後5時30分頃、水位が比較的速く低下、普段でも蒸発等で低下しているが、その5倍の速さと言う。
これまでに、プールの循環冷却システムや原子炉建屋の周辺で水漏れは見付かっておらず、プール自体の冷却は続いていて、温度や水位に変化は無いと東電は発表している。
東電は、4号機の使用済み核燃料プールに隣接する「スキマサージタンク」の水位が異常に低下した事によるダメージは無い事を強調しているのだが、戦時中の「大本営発表」ならぬ「大東電発表」だから、現時点で何か重大な事態が起こっていても素直に公表するとは思えず、東電の言葉を鵜呑みに出来ない事は、今までの実績から見て、東電が信用を失っている事の証左だろう。
まぁ、あれだ。話をセシウム数値の急増に戻すが、元日の地震で4号機の使用済み核燃料プールに隣接する「スキマサージタンク」の水位が低下した事が、セシウムの数値が急増した原因であれば、使用済み核燃料プール内の核燃料が、かなり露出したのかも知れない。
また、それ以外の原因では、福島第一原発は核燃料がコンクリートを侵食中?にも書いた状況から、更に悪化している事も考えられる。
あくまでも推測の域を脱しないが、コンクリートを完全に突き破れば、福島原発はメルトスルーからサーフェス・フュージョンへにも書いた「メルトアウト」と言う事になる。
「メルトアウト」しているのであれば、次は当然として「サーフェス・フュージョン」と言う更に深刻な状態に推移する。
激動の2011年と福島第一原発事故の現状と今後の対策にも書いたのだが、東電は原発事故現場を目視で確認せず、アリバイ作業ばかりで「ほったらかし」状態だから、先ずは事故現場を目視で確認し「石棺」等の対策を進めるべきだ。
「臭い物に蓋」だけして臭いの元に何もせず、勝手に解決する訳が無い。
先日、文部科学省が発表した福島県、並びに他県のデータを見ると福島県及び関東一円のセシウム降下量は、事故後のレベルと同じ位に達したから、今まで遣った除染は無駄骨となった。
臭いの元を正さなければ、次から次に放射性物質が降り注ぐのみだ。
早急に対応しなければ事態は更に悪化する。では。
原発事故関連エントリ
・福島を中心にセシウムの値が異常に上昇の続報
・福島第一原発2号機は臨界では無く自発核分裂?
・原発の放射性物質は無主物?
【ネッタイムス・東坊京門・作】
上記エントリに書いたセシウムの値が急上昇している事だけでは無く、東京電力が発表した福島原発周辺の放射性物質の核種分析結果では、福島第一原発3号機の取水口付近で、1月5日に採取された海水に含まれる放射性物質の濃度は前日の3倍以上に上昇している。
また、福島第一原発では先月、高濃度の汚染水を保管している「集中廃棄物処理施設」の地下のトンネルに約220トンの汚染水が溜まっている事を発見。
東電が調査した所、トンネルに繋がるケーブルを通す配管から水が漏出していた事が判明。
東電は配管に蓋をして流入を止めると共に、溜まった水を汲み上げて汚染水の保管施設に移している。
一方、この調査中、新たに近くのトンネルで約140トンの汚染水が溜まっている事も確認。
この汚染水は放射性物質の濃度が低い為、雨水等がトンネルの開口部から流れ込んだものと見られ、東電はトンネルが海に繋がっていない事から汚染水が外に漏れる恐れは無いとしている。
東電は今後、高濃度の汚染水を保管している建物に接した地下のトンネルから順に、汚染水が溜まっていないか調査し、見付かった場合の保管方法も検討すると言う。
1月2~3日に、セシウムの値が異常に上昇した背景には、先述した様なトラブル等も原因の一つかも知れないが、やはり元日に最大震度4を観測した地震が大きな要因だと考えられる。
東電は2日、地震の影響により、福島第一原発4号機の使用済み核燃料プールに隣接する「スキマサージタンク」の水位が異常に低下したと発表。
プール内の放射性汚染水が、タンクと逆側の原子炉格納容器側に流れ込み、一時的にプールからタンクへの水の供給が途絶えた事が原因と見ている。
東電によると、タンクの水位は通常、自然蒸発等で毎時1.6センチほど低下するが、地震後、毎時8~9センチずつ下がっていた。
元日の午後5時30分頃、水位が比較的速く低下、普段でも蒸発等で低下しているが、その5倍の速さと言う。
これまでに、プールの循環冷却システムや原子炉建屋の周辺で水漏れは見付かっておらず、プール自体の冷却は続いていて、温度や水位に変化は無いと東電は発表している。
東電は、4号機の使用済み核燃料プールに隣接する「スキマサージタンク」の水位が異常に低下した事によるダメージは無い事を強調しているのだが、戦時中の「大本営発表」ならぬ「大東電発表」だから、現時点で何か重大な事態が起こっていても素直に公表するとは思えず、東電の言葉を鵜呑みに出来ない事は、今までの実績から見て、東電が信用を失っている事の証左だろう。
まぁ、あれだ。話をセシウム数値の急増に戻すが、元日の地震で4号機の使用済み核燃料プールに隣接する「スキマサージタンク」の水位が低下した事が、セシウムの数値が急増した原因であれば、使用済み核燃料プール内の核燃料が、かなり露出したのかも知れない。
また、それ以外の原因では、福島第一原発は核燃料がコンクリートを侵食中?にも書いた状況から、更に悪化している事も考えられる。
あくまでも推測の域を脱しないが、コンクリートを完全に突き破れば、福島原発はメルトスルーからサーフェス・フュージョンへにも書いた「メルトアウト」と言う事になる。
「メルトアウト」しているのであれば、次は当然として「サーフェス・フュージョン」と言う更に深刻な状態に推移する。
激動の2011年と福島第一原発事故の現状と今後の対策にも書いたのだが、東電は原発事故現場を目視で確認せず、アリバイ作業ばかりで「ほったらかし」状態だから、先ずは事故現場を目視で確認し「石棺」等の対策を進めるべきだ。
「臭い物に蓋」だけして臭いの元に何もせず、勝手に解決する訳が無い。
先日、文部科学省が発表した福島県、並びに他県のデータを見ると福島県及び関東一円のセシウム降下量は、事故後のレベルと同じ位に達したから、今まで遣った除染は無駄骨となった。
臭いの元を正さなければ、次から次に放射性物質が降り注ぐのみだ。
早急に対応しなければ事態は更に悪化する。では。
原発事故関連エントリ
・福島を中心にセシウムの値が異常に上昇の続報
・福島第一原発2号機は臨界では無く自発核分裂?
・原発の放射性物質は無主物?
【ネッタイムス・東坊京門・作】