「しばらく歩いて無いね」
「うん、運動不足と筋肉の衰えを感じるよ」
「時間が出来たから歩こうぜ」
と、いうう訳で二俣小学校の裏から城山目がけて登る
私が卒業した小学校だ。
敗戦直後の日本で物の無い時代の入学式の写真を思い出した。
下駄を履いたりセーラー服の男の子が写っていた。
暗く湿りっぽい思い出が浮かび上がって来た、
そんな想いで少し登ると道は暗い竹藪に入った。
竹藪は暗く不気味を感じる面白い造形もあり楽しい
思わず見上げてしまう竹の成長の速さだ
春に出た筍がこんな大きく成長していた
そういえばもうすぐ新年だ
竹といえば正月になくてはならない樹木である
この竹を利用した生活も考えなければと考えて
竹の繊維で紡いだ糸を試験織りしたことがあるが
竹の繊維は強くシャツに仕立てたがチクチクして
着ることはなかった。
今年は紅葉を楽しむ余裕もなかったので
この写真は今年初めての紅葉写真である。
おー!カラフルな紅葉があったぞ!
「それは紫陽花の葉よ」
「紫陽花はこんなに綺麗に紅葉するのか」
「知らなかった!」
城山本丸に入ると散り紅葉の絨毯であった
今日の散歩の目的地である本丸の天守の石垣で目的達成だが
まだ帰り道が残っている。
残りモミジの紅葉を楽しみ山を下った
来年は最盛期の写真を撮りたいと思って山を去った
天竜川河原に出た。
ブルーの青空を映した水が綺麗であった。
佐久間ダムが出来るまでの天竜川は底が見えるほどの透明感であったが
現在は望むべきも無い川となっている。