先日に手織体験の予約をいただいていたお客様が
手織体験にやって来た。
一度は体験したいと前々から言っていたお客様です。
私にとって知らない人ではないだけに最初から和やかな
雰囲気で体験がスタートしました。
風もなく上天気の土曜日で朝から人出も多く賑やかな竹島でした。
タープドームを設置して織機や用具を並べてアルコール消毒を施し、
コロナ対策もOKだ。
いよいよ手織体験のスタートです
三河で採れた三河地綿の綿の種を取る綿繰り作業から始まり
綿が取れた綿をよりフアフアに綿の繊維を解く綿打ちは弓を使うが
今日は風があるのでハンドカーダーを使いました。
「わー!ふあふあだわ」
その綿を紡ぎ車(紡錘車)を使って糸を紡ぐと
「なぜ?なぜ糸のなるの?」
凸凹の素材感あふれる魅力満点の”私だけの糸”が誕生しました。
目の前に竹島の絶景を眺めながら全く贅沢な手織体験となり、
スタッフから織物の原理と織機の操作方法学びながら進んでいきます。
「手織は楽しいですね」
嬉しいコメントをいただき楽しい手織となりました。
海風に吹かれコロナ禍も忘れてしまうような環境の中で
手織体験は進んでいきます。
今の手織作業は人類にとって数千年前から続いてきたのです。
近代の100年間の産業革命以来、より大量により早くと、
人類は求め追い続けて来たのです。
しかし、手織の作業は数十分の1のスピードである、
人工エネルギーも使わない究極のSDGsとか言われているが、
昔からSDGs持続的生産は数千年の間続いて来たのだ、
だが、元の時代には戻れない人類は次の時代をどう作るのだろうか、
ゆっくりと織り進む手織体験、
自分の紡いだ凸凹の糸が近代生産の糸に挟まって野生を主張している、
いいじゃん!、この自然感がいいね
紡いだ糸がピンクの糸に挟まっているが、それがこの作品の主役なのだ
「紡いで、織れてよかったね」
三河木綿を織る意味をどんなに口で解くよりも
俊成苑の芝生と竹島海岸を眺めながら織った三河木綿のコースター、
その手織体験を通じて蒲郡を知ってもらう為の一つになればいい、
「わー!織れてよかった」
「楽しかったです」
この一言が私のエネルギーなのです。