野原に咲いた草木を頂きその木がもっている色素を抽出して
その色素で糸を色で染める
その前に色素が糸に染まりやすいように前処理する必要がある。
人間が自然から糸や色を手にするには一年以上の時間が掛かる事を
知らなければならない
糸を染めるには糸を綛にする必要がある
糸の汚れや油分を洗い落とすのだが、
紡績をした糸は意外に沢山の油分や添加剤が含まれている
生の糸で汚れているのはまだ良いが、蛍光晒しの糸や布は使わない。
煮るには私は石油コンロを使う、以前はガスコンロを使ったが
アトリエの土間での作業が多いので、今はもっぱらこのコンロである。
寸胴に入れるが熱湯を扱うので重量には気を付けて、
水の量は多くても30ℓ位までに制限してしている。
今からいよいよ精練に取り掛かる、
灰汁煉は大変なので、炭酸ソーダーを小さな容器で熱湯に溶かし、それを寸胴の湯に入れ
充分に溶けたら、前もって水で湿らせておいた綿の枷糸を浸ける。
(このストーブコンロは火力が弱いので沸点まで時間が掛かる、その代わり焦げ付くことが少ない)
寸胴に蓋をして80度まで時々攪拌しながら待つ、
攪拌しながら1時間ほど経ったら
火を止めて糸を取り出したら、湯で洗い、脱水して乾かす。
長い時間屈んだ姿勢での作業は腰に悪い、
悪いことはやらないのが私の作法?、
だから今日の作業は終わる