「綿の種取りをさせて下さい」
お母さんとお嬢様が自分で育てた綿の種を取る綿繰り作業にご来店です。
キーコ キーコと綿繰り機のハンドルを回すと
あーら!、不思議
種がこっちで、綿が向こうに分かれて出てきます
「ほんとだ!フアフアの綿だよ」
誰が考えたのでしょうね
これは人類にとって大発明であったのです。
現代人はいかにも進歩したと思いでしょうが
よく考えれば早く生産できるようになっただけ?
「この種を植えればまた綿が出来るの?」
そうなんですよ、一粒から次の年には何十と種が出来て、その次の年は・・・、
人工エネルギーを一切使わずに次の世代を守って行ける社会が
江戸時代や明治時代まであったんです。
子供たちの綿作りを観察しながら考えました。
人口が増え続けなければ成り立たない世界や、
人が集中するシステムが出来あがった現在、
その中で生まれたコロナ禍に居る私たち
棉のひとつぶに物の基本を知り、次の世界を模索するひと時でもありました。