今日は久しぶりの綿糸を精練することとなった。
精練とはなんだ?、製錬ではないのかと思う人もいるようだが
私の行う精練は天然繊維に含まれている汚れ酸や油脂分を取り除き
染色しやすくする工程のことである。
今日はガラ紡機で紡いだ綿糸と手紡ぎで紡いだ糸の精練をします。
太いガラ紡糸や、細い手紡ぎ綿糸を分けて精練するために2つの鍋に分けて行います。
今日は一鍋の糸量を300gを目安に水量と石鹸の量を割り出します。
割り出した水の量を寸胴に入れ、湯を沸かしその中にマルセル石鹸を入れる
石鹸が十分溶けたところへ糸を入れて攪拌しながら温度を上げる
沸騰して溢れたり、糸を焦がすことのないように100度までは上げない、
何事も腹八分目ということだ。
30分煮出した糸を湯洗いします。
私は40度ほどの湯で1カセ3回ほどその後水洗いして
洗濯機で脱水してから染色をします。
この糸を何色に染めようか とか
織物の織り方をどうしよう とか
想定しながら糸を選んでいます。
紡いでいる時、染めるとき、出来上がった糸を目の前にして
どんな織物や製品を縫い上げるか想定しながら
作業を進めることは楽しい夢の世界です。
ファッションを自分の手から生み出すことが出来るんです、
それも畑やプランターを使えば0円で出来るんですよ。