外は真夏模様である。
「熱射病に気をつけてね」
その後の言葉が気になるこの頃だ。
教室の中では真夏だというのに羊毛糸を使った試験織りに挑んでいる生徒さんがいる、
「真四角に織るのは難しいです」
「そうだね、機から下ろしたらもっと縮むよ」
「そうか、それも計算に入れないと」
綿も糸も生き物で、彼女は想像と創造の戦いの間で迷うのだ。
機織り女の影絵が動く
トントン ジーツ、カッタン トントン
リズムに乗ってとはいかないのが試験織り、
機織り女の影絵は日暮れまで動いていた。
蒲郡市の観光の中心地竹島海岸竣成苑内にある竹島クラフトセンターの主人が投稿するブログです。