アパッチ蹴球団-高校サッカー篇:project“N”- 

しばらく自分のサッカー観や指導を見つめなおしていきたいと思っています。

自分が自分でなくなる時

2006年09月12日 12時48分01秒 | 指導記録
9月10日、Ⅰ部リーグ都立両国高戦があった。



試合自体は11対1で勝ったが、
気になる点はいろいろあった。



まず、気になったのは試合の入り方。
相変わらず、淡々と各自がアップしている。



フリーアップ自体は悪いとは思わないし、
選手によってはフリーアップの方がやりやすい、
という選手も多いかもしれない。



でも、正直な印象として、
選手が考えながら、
試合を意識して
身体と気持ちを作っているようには見えなかった。



前日、リーグ戦で負けているにもかかわらず。
この日の試合前のアップからは何も伝わってこなかった。



途中から、自分が声を出して盛り上げた。
選手は自分の声に少しづつ反応してくれた。



次に、気になったのは後半の雑なプレー。
大量失点で気が緩んだのか、
曖昧なプレーが多くなった。
意図の見えないプレーが多くなった。



この点についてはまだまだ今後の課題だと思う。



最後にとても気になったことがあった。
前半で交代させられた選手がいた。



『全然動けていない』というのが
顧問の先生による交代理由だった。
確かに、守備も含めて動けていなかった。



交代後、本人と少し話したが、
本人の口からも
『全然動けませんでした』
『チームにも迷惑をかけてしまいました』
『動けない自分が情けない・・・』
その選手は自分を攻めていた。



その姿を見て、とても辛かった。



自分も高校時代、腰を痛めたことがあった。
腰を痛めた後はスピードが極端に遅くなった。
夢の中で、いくら走っても全然スピードが出ない、
そんな夢を見たことが何度もあった。



その選手の姿と自分の高校時代が重なった。



その選手は基本的にまじめな選手みたいなので、
これからは様子を見ながら、
慎重に対応していきたい、と思う。



できる限り、その選手の背中を押せたら、
いいのだが・・・。



【見守ること】、
【背中を押すこと】、
指導者にできるのはその2つだけかもしれない。
そんなことを感じた1日だった。


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