アパッチ蹴球団-高校サッカー篇:project“N”- 

しばらく自分のサッカー観や指導を見つめなおしていきたいと思っています。

試合に負けても、嬉しい・・・?

2006年09月14日 10時28分11秒 | 指導記録
9月11日、Bチームのリーグ戦があった。
相手は都立葛西南高。
選手権の地区予選では決勝までいったチーム。
テクニックのある選手がおおい好チームだった。



この日の試合前のアップは相手の都合もあって、
時間がかなりあったので、
“試合前のアップ”というよりも
“トレーニング”という意味合いが強くなった。



ただ、個人的にはBチームの選手は
トレーニングをもっともっと行ってもいいと感じていた。



先週の金曜日からチームに合流して、
Bチームの試合を初めて見たのは9月10日のリーグ戦だった。
相手は都立本所高で、試合自体は勝って終わった。



試合に勝ったことは積極的に評価したいし、
ケチをつけるつもりは全くない。



それでも、個人的には気になる点が多かった。



①ヘディングが必要な場面にもかかわらず、ヘディングしない
②いわゆる“オフザボール”(ボールのないところでの動き)の不足
 ※“オフ・ザ・ボール”で休んでいる選手が多かった。
  正直、腰に手をあてて、休んでいる選手が多かった。



“オフ・ザ・ボール”の場面において、
Bチームの選手は問題が多かった。



原因が[体力不足]なのか?
それとも、
[何をしたらいいのか?わからないのかという判断]
の部分にあるのか?



個人的な印象としては
やはり[判断]の部分に課題があるような気がしていた。
サッカーが好きで、上手くなりたくて、
もちろん、負けたくなくて、・・・。



でも、『どう動いたらいいのか?わからない』というのが、
自分が受けた印象だった。



確かに、Aチームの選手に比べると
技術では劣るかもしれないが、
フィジカルではほとんど変わらない。



でも、判断というかプレーの意図が見えにくいことが多い。



たぶん、個人レベルにおける基本的戦術という視点が
Bチームの選手には不足している。



頑張ってはいる、負けたくない、
でもどう動いていいのか?
わからない・・・。



9月12日のリーグ戦前のアップでは
顧問の先生が
ゴール前での守備の動きのポイントを整理した。



ちなみに、
この日の守備のコーチングポイントは
ゴール前での守備の判断をシンプルな形で整理すること。



具体的には
(相手がゴール正面で、ボールを持っている場合)
【ゴールを隠す】
【相手を外に追い出す】

(相手を外に追い出したら)
【GKとDFと連動して守る】
【GKは“ニア”を防ぎ、DFは“ファー”のシュートコースを切る】



その後、ヘディング練習をして
試合に臨んだ。



結果は残念ながら、勝ち点“0”に終わってしまった。



ヘディングに関しては、練習の成果が出てきてはいた。



しかし、ゴール前の守備に関しては
多分、選手達は『どうしなきゃいけない』ということは
頭の中では、わかってはいたのだと思う。



でも、身体が【反応】しない、【反応】しきれない、



相手がゴール前で“前を向いてボールを持っている”という
危険な状況にもかかわらず、
“危険”だということに【気づく】のが遅く、
当然、【反応】も遅れてしまう。



その結果、失点を重ねることになる。



その他にも、負けた原因としては
【守備から攻撃への切り替えの“遅さ”】
という課題もあったが
これも【反応】の遅さ、ということに繋がっている、
ように感じられた。



ただ、雨の中の試合だったが、
ずっと外で傘もささずに見ていたかった試合だった。
グランドの横で選手を励ましながら、応援していたかった。
残念ながら、前半で声が枯れてしまい、
後半は声が出なかったが・・・。



選手は最後まで≪戦っていた≫。
あきらめてはいなかった。
試合を投げて出していなかった。



ただ、それが嬉しかった。
まだまだ、課題は多いが
このチームの選手達に可能性を感じた試合だった。






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