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 「Heroes of Might and Magic II 」のローランドキャンペーン・シナリオ10「最後の正義!そして…」をプレイしました。



シナリオ10・「最後の正義!そして…」

 最後の決戦の時が来た。
 敵味方どちらも武装は完全に整っている。
 敵は君に対抗するために一致団結している。
 さあ、今こそアーチバルドを捕らえて、戦いに終止符をうつのだ!


 ここ1ヶ月ほどプレイしてきたローランドキャンペーンも、ようやく最後のシナリオまでたどり着きました。いよいよアーチバルドとの最終決戦です。
 プレイ開始前に、「税金先取権(黄金250ポイントを毎ターン失う)」「石仮面(放浪している軍勢を仲間にすることができなくなる)」「フィズビンのメダル(兵士の士気が著しく下がる)」という、不利な効果を持つ秘宝の中から1つを選ばなくてはなりません。これはアーチバルドキャンペーンシナリオ11「光と影の黙示録」のときと同じですね。そのときと同様に、「フィズビンのメダル」を選択して、早々に非戦闘用勇者に渡してしまおうと思います。

 シナリオ開始直後、いつものようにローランドからメッセージが届きます。
「私もこの最後の戦いに参加することを決意した。私が得た戦利品は君が勝ち取ったものばかりだ。それゆえに、君の助言には全面的に従うつもりだ」
 ローランドはシナリオ7で集めた軍勢を率いています。このシナリオはおそらく「光と影の黙示録」とほぼ同じ構成をしていると思われますので、ローランドにはフル回転してもらうことになりそうです。
 こちらの陣容は、6レベルウィザードのローランドを筆頭に、4レベルのウィザード、ソーサレス、ナイトの勇者が1人ずつ。城もある程度開発済みのウィザード、ソーサレス、ナイトの城がマップ南部に並んでいます。この配置もやはり「光と影の黙示録」と同様ですね。
 ソーサレスの城の近くにバンパイア10体を率いた紫の勇者がいます。バンパイア10体は結構強いので、ソーサレスの城でフェニックスだのユニコーンだのをどかどかと雇い、まずはこれを撃退。さて、ここからが本番です。

 「光と影の黙示録」と似たようなマップだろうと思われますので、作戦としては初めから所持している軍勢を活かすべく、ローランドが単身北上して敵をかき回すことにします。他の3人の勇者は本拠地周辺を探索して資源を回収しつつ、城を開発して軍勢を蓄えます。
 ローランドが荒野を抜けてまっすぐ北上すると、まずは黄色のウォーロックの領地に出ます。最初に城も建っていない町を落としてさらに北上。まだ序盤なので敵は雑魚ばっかりだと思っていたのですが、ブラックドラゴンを持った勇者まで現れ、ちょっとびびりましたが、もう1つあったウォーロックの城も落とします。最初の町がほとんど開発されていなかったのに対して、この城はブラックドラゴンを生産することができる黒の塔まで建っていました。ここを早めに抑えることができたのはラッキーだったかもしれません。
 城を2つ奪ったので黄色は大分弱体化したようですが、マップ中央を大胆に北上していったので、左右から紫や緑の勇者もちょこちょこちょっかいを出してきます。東側には緑のバーバリアン、西側には紫のネクロマンサーの領地があるようです。とりあえず黒の塔が建設されている城だけは死守するとして、それ以外は一時的に奪われたりしても問題ないと流動的に考えることにします。移動距離が長くなる「行軍」スキルや、「遊牧民のブーツ」の力で2つの城の間は片道1ターンで移動できるようになったので、ひっきりなしに襲い来る敵勇者とひたすら戦いまくります。ブラックドラゴンはさすがに強く、ローランドが負ける心配はまったくないので、レベルもガンガン上がりまくります。2つの城の間に魔力を回復する井戸があるのも大きかったです。

 そろそろ頃合かと思い、ソーサレスの軍勢で北西へと攻め上り、紫のネクロマンサーの城を奪います。しかし基本的にソーサレスの部隊は打たれ弱いので、たとえ戦闘に勝ったとしてもそれなりに軍勢が消耗してしまいます。多くの敵と連戦するだけの持久力がないのです。結局、一時的な勝利を収めることはできても、敵の真っ只中に拠点を築くことはできませんでした。
 そんなわけでソーサレスの勇者はすぐに敗北し、ネクロマンサーの城を追われてしまいました。そしてそれと前後して、敵の勇者がこちらのソーサレスの城の近くにまでやってきたのです。仕方なく応戦しますが、とにかく金が足りなくてなかなか大軍勢を組織することができず、比較的安価なクルセイダーあたりを繰り出して何とか撃退に成功します。しかし敵はテレポートの呪文などを駆使して一瞬でこちらの城に飛んできますので、容易に城を空けられないのと同時に、軍勢を溜めることもままなりません。

 ここからしばらくの間、延々と泥沼の戦いが続くことになります。
 最初から所有している3つの城も、ローランドが守る2つのウォーロックの城も、守るというだけなら何とかなります。しかし中途半端な軍勢で城を攻めて、一旦は奪ってもすぐに奪い返されたり、ローランドで攻めてみたは良いものの、空いたウォーロックの城を奪われて、それを奪還するためにまた引き返して攻めが続かなかったりするなど、敵の軍勢も徐々に強いユニットの割合が高くなってきたこともあって、焦りから戦略的なミスを繰り返してしまいました。
 この局面を打開するためには、姑息な方法ではうまくいきません。何か抜本的な対策が必要になってきます。すなわち、ローランドが率いているのと同程度の軍勢をもう1つ用意すればいいのです。
 このシナリオにおいて、ブラックドラゴンが15体くらいいると、通常の戦闘では基本的に無傷で勝利を押さめることができます。もちろんブラックドラゴンだってダメージは負うのですが、ヒットポイントが300ありますので、ダメージの合計が299以下ならば、兵力としては消耗しないわけです。ブラックドラゴンの攻撃力なら、300以上のダメージを受ける前に戦闘を終わらせることも可能なわけです(呪文のアシストがあればなお良しですが)。膠着状態を解消するためには、消耗品のような中途半端な軍勢ではなく、こういった“消耗しない軍勢”こそ作らなくてはならなかったのです。
 クルセイダーのヒットポイントは65、フェニックスなら100。どちらも強いユニットではありますが、なかなか兵の消耗なしに戦い続けるというわけにはいきません。そこでブラックドラゴンに匹敵するヒットポイント300を誇るタイタンの部隊を結成することにします。幸いウィザードの城は主戦場から離れていますので、戦闘には加わらせずに、じっくりとタイタンを溜めていくことにします。

 随分と時間がかかったのですが、タイタン20体を擁するウィザード部隊と、ブラックドラゴン13体を擁する第2ブラックドラゴン部隊を戦線に投入するに及んで、ようやく黄色、紫、緑との戦闘が終焉を迎えました。最後まで残った緑プレイヤーが敗北した段階で、既に5ヶ月目の第1週5日目。117日が経過してしまいました。この段階でもう、「光と影の黙示録」のとき(76日)よりも大幅に日数がかかってしまっています。
 後はアーチバルドとの決戦に向けて、軍勢を集めるだけです。ローランドに持たせる5種類のユニットの選択をどうするかですが、ブラックドラゴンとタイタンは当確として、残る枠は3つ。フェニックスとクルセイダーは今回無駄に消耗してしまっていて、城の数が少ないこともあり数を揃えるのが大変なので除外。バーバリアンの城の数が多いのでサイクロプスを入れて、残りはボーンドラゴンと、ウォートロルあたりですかねぇ。
 結局3週間かけて各地から集めた軍勢は、ブラックドラゴン67、タイタン46、サイクロプス92、ボーンドラゴン36、ウォートロル111。普通の感覚では負けるはずがないのですが、日数が経つと敵の軍勢も増大していくので、充分かどうかはアーチバルドと対面するまではわかりません。
 アーチバルドのいる城へは東から北へと続く水路を通り、船で向かいます。道中「引き返せ」等の威嚇メッセージが入っているビンが浮かんでいるのですが、こんなものは当然無視です。
 ぐるっとマップを回って北西部。水路の果てにアーチバルドはいました。いよいよ最後の戦いです。



 アーチバルドの軍勢は、ブラックドラゴン69、ミノタウロスキング129、ガーゴイル181、グリフォン151、ヒドラ86。単純な兵数は向こうの方が多いのですが、ユニットの質ではこちらが上回っています。
 「HoMM II」の戦闘は、まず攻撃側が攻撃し、ダメージを受けた分だけ防御側の軍勢が減り、残った軍勢で反撃するという手順になっています。敵のグリフォンだのミノタウロスキングだのといったユニットも数が多いので、向こうから先に攻撃されると、例えブラックドラゴンでも大ダメージを受けてしまいます。しかしユニット1体当たりののヒットポイントは少ないので、先にこちらが攻撃すれば、一気に兵力が減少して反撃は大したものにはなりません。
 アーチバルドの軍勢で怖いのはブラックドラゴンのみ。そのブラックドラゴンはこちらのタイタンめがけて飛んでくるので、こちらの戦略としては、ブラックドラゴンを敵の城中に飛び込ませて雑魚を殲滅させ、残りの部隊で飛び込んできた敵のブラックドラゴンを叩くことにします。
 さすがのタイタンもブラックドラゴンの攻撃には耐えられず、すぐにボロボロになってしまいますが、サイクロプスやボーンドラゴンに「ドラゴンスレイヤー」の呪文をかけてこちらも敵のブラックドラゴンをボコります。タイタンが倒れ、次いでウォートロルもあっさり倒されますが、その頃には敵のブラックドラゴンもボロボロ。そうなってから、まだまだ元気なこちらのブラックドラゴンをぶつけて一気に殲滅。敵にはまだ足の遅いヒドラが残っていますが、それも問題なく片付けて、遂にこの戦争に終止符が打たれました。





 アーチバルドはローランドによって捕らえられます。ローランドはアーチバルドに慈悲をかけ、命を奪うことはせずに、アーチバルドを石に変えて西の塔へと安置します。今後、もし歴代の王がアーチバルドに情けをかけることがあれば、元の姿に戻ることができる可能性もあるだろう、と。どうやらローランドはそのような日が来ることはないと考えているようですが、後に「Might and Magic VI」において、炉の爆発を押さえ込むための方法を教えてもらうために主人公たちによって、アーチバルドは解放されることになるわけですが、それはまた別のお話です。

 

 シナリオクリアにかかった日数は149日。通算では533日。シナリオ9まではローランドキャンペーンの方が早いペースで進んでいたのですが、最終シナリオで一気に時間を喰って、アーチバルドキャンペーンのとき(514日)よりも長くかかってしまいました。やっぱり戦略ミスだったなぁ……。

 全体的に、ローランドキャンペーンの方が難易度が高かったような気がします。単純にマップが難しいということもありますが、一番はドラゴンと同盟を結ぶことができないことかもしれません。ただし、アーチバルドキャンペーンと同じマップだったり、同じでなくても似たような傾向のシナリオが多かったので、その意味ではプレイしやすかったです。その半面、似すぎていてつまらないという感じもあったんですけどね。
 最終シナリオに関して言えば、「光と影の黙示録」と比較して、敵が早い段階から強めのユニットを繰り出してきたこと、敵の城の距離が若干離れていて位置も少しイレギュラーだったこと、移動力が低下する地形が多かったこと、こちらの本拠地と敵の本拠地の間に存在する(おそらく最初は中立な)城を敵が早い段階から積極的に利用してきたことなどあって、以前の体験を積極的に利用として、かえってギャップに嵌ってしまったという面もありました。

 これで「Heroes of Might and Magic II」に関しては一段落つけようかと思います。スタンダードシナリオはほとんど手付かずですし、それはそれでキャンペーンとは違った面白さがあるのですが、他にもプレイすべきゲームは沢山ありますしね。
 と、言うわけで、次からは鈴木直人のドルアーガ3部作の第2巻、「魔宮の勇者たち」を始めることにします。しかしゲームブックをプレイするのも随分久しぶりだなぁ。まともにプレイするのは1年ぶりくらいですね。呪文がそれぞれどんな効果をもっているのか、憶えなおさないと……。



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