ピンチ耐えしのぎ今村プロ初勝利

　先発のジオが打球を足に受けて降板するアクシデントがありましたが、後を受けた今村が再三ピンチを招きながらなんとか無失点でしのぎ、プロ初勝利。去年のドラ1が大器の片鱗を見せてくれました。

チーム	1	2	3	4	5	6	7	8	9	計
ジャイアンツ	2	0	0	0	0	0	0	0	0	2
カープ	2	2	0	0	0	0	0	0	x	4

---

　先発のジオは3回2/3を投げて3安打無四球5奪三振で2失点。立ち上がりに2ランを浴びてしまいましたが、まずまずの出来だったのではないでしょうか。高橋由のピッチャー返しを足に受けて降板してしまいましたが、見たかぎりではそれほど大した怪我というわけでもなさそうですし、今年もローテーションの一角として、安定した活躍を見せてくれそうです。

　そしてジオの後を受けて急遽登板したのが2年目の今村。準備が足りなかったためか、初めのうちは変化球が全然決まらずピンチの連続でしたが、結局、3回1/3を投げて6安打無四球2奪三振で無失点。プロ初勝利を上げることができました。ただまあ、勝利投手にはなりましたが、大量失点で沈んでいてもおかしくないような内容で、5回表の無死12塁での脇谷の痛烈な1塁ライナーがゲッツーになるなど、幸運に助けられた面が大きかったと思います。
　しかしストレートはとにかくキレがあって、威力充分でしたね。球速は確かMax 142km/hだったと思いましたけど、空振りをとったり、詰まらせたり、主力打者を相手にしても充分通用するボールでした。また、ピンチを招いても動じずに自分のピッチングができるのも良いところ。変化球がいまいちで、総合的に考えれば、現時点ではまだまだ見ているのが怖いという投球内容でしたが、このまま順調に成長してくれれば、将来エース級の活躍を期待できるくらいのものを見せてくれたと思います。まずはプロ1勝目。明日20歳の誕生日を迎える若武者が今後どこまで成長していのか、本当に楽しみですね。

　打線は6安打3四球で4得点。ジャイアンツ先発のグライシンガーを2回でKOしたまでは良かったのですが、3回以降はノーヒット。開幕してから梵と廣瀬が好調なのでそこそこ点は取れていますけど、4番トレーシー、5番栗原、6番岩本と中軸が打てていないので、なかなかビッグイニングを作ることができないんですよね。
　今日見ていて特に酷いと思ったのは栗原で、全然タイミングが取れていませんでした。実績がある選手なのでその内に調子を上げてくるとは思うのですが、ちょっと心配です。トレーシーはもうちょっと様子見ですかね。一応四球は選べていますので、もう少しすれば打ち出すんじゃないかとも思うのですが、外国人選手ばかりはなんとも言えませんね。岩本は今年はちょっと苦労するかも。まあ岩本は、率は低くてもたまにドカンと打ってくれればいいや。

---

　地震の影響でキャンプやオープン戦の情報をあまりチェックしていなかったこともあって、今年はまだ脳が野球モードになっていなかったのですが、やっぱり野球は面白いですわー。今年の日程を見ると、しばらくの間は関東でカープ戦の生観戦はできなさそうです。観られるとしたら、最短で6月のマリーンズ戦あたりですかね。カープ戦の観戦はまだまだ先になりそうですので、他チームの試合もチェックしてみることにしようかしらん。

　明日はルーキーの福井が先発予定のようです。こういうのは最初が肝心ですので、なんとか勝ち星をつけて、調子に乗せてあげて欲しいところ。開幕から前田健と篠田で連敗したときはがっくりきましたけど、なんとか持ち直して勝率5割。打線はまだまだ低調ですけど、今年は統一球の力もあって投高打低傾向にありますので、なんとか粘り強く、1点を大切にして戦っていってもらいたいですね。