蓮池の近況
ここの蓮は「大賀蓮」のしそんだそうです。大賀蓮(おおがはす)というのは、昭和27年ごろ、落合遺跡《弥生遺跡》から発見された壺の中に米を始めいろいろな種が発見されました。発見の状況から、この時代の農家の種壺だったと思われ、蓮も当時は田圃の片隅で栽培されていた可能性が出てきたわけです。
そこで、古代生物学のご専門の大賀博士が、その遺跡をもっと丹念に発掘すればもっと多くの蓮を始めいろいろな種が発見できるかもしれないと考えられ、自分の研究費を投じてボランティアや中学生の協力を仰いで発掘されたそうです。ところが、大きな発見もなく、今日が最後と云う日に女子中学生が一粒と少し違う泥炭層から二粒蓮の種が発見されたそうです。博士は大喜びされ早速発芽実験に挑まれ一粒だけ発芽し、花を咲かせ実も結びました。この実の子孫を「大賀蓮」と呼んでいます。
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