かわずの呟き

ヒキガエルになるかアマガエルなるか、それは定かでないが、日々思いついたことを、書きつけてみようと思う

尾張方言の続き

2015-07-25 | 気ままなる日々の記録

同階の書家から舞鶴地方の方言一覧を頂戴しました。先回の「蛙の呟き」を読んで作ってみたというお話でした。書家は東舞鶴ご出身です。そこで、東京へ嫁いだ妹の話を思い出して東京で話題になったとかいう尾張方言を二つ紹介します。①尾張ちほうでは「柿をちぎって」と云う言い方をします。ところが東京では「ちぎって」というと「契る」と受け取られ柿と何を約束するのだ。とバカにされると云います。「柿を収穫して」とか「柿をもいで」というのだそうです。

②尾張地方で細長いテーブルを運ぼうとしたとき「テーブルの向こうを吊って」といいますが、東京では決して「吊って」とは言わず「テーブルの向こうを提げて」というそうです。東京では「吊る!」と云うと釣り糸とか「蚊帳を吊る」のように軽いものを吊るすイメージがつよいのだそうです。「ところ変われば品が変わる」と云いますように本当に難しいものです。私は方言賛成派で、本当は方言と云う言葉自体がきらいです。東京方言が標準語などと、誰が決めたかといいたいところです。雪国は雪国の言葉でしか表せない情緒があると思っていまして沢山方言を覚えたいとさえ思っています。

次に書家から戴いた舞鶴方言の中から尾張方言と同じものをご紹介します。アンマリ「あまり」

エライ「くるしい」、デキモン「はれもの」、バンゲ「晩」、チガウデ「間違っている」、ナニユウトルンヤ「何を言っているのか」、スンダ「終わった」、タワケ「あほ」

次の舞鶴方言で尾張方言にないものクスバカス「くすぐる」、シトッチャー「していられる」、ソウコ「そうか」、メゲル「壊れる」、コベル「話す」、イッチャロ「行ってみよう」、行ってデスン「行かれますか」

こんなところでしょうか。きっとNHKあたりに全国の方言を調査している研究機関があってほんをだしていることでしょう。それにしても、舞鶴と尾張に同じような意味の方言が多いのに驚きます。これは多分京都の世民の言葉が広がったからでしょう。江戸時代には木曽川の渡しも整備され、近江商人が大勢行商に尾張へ来ていたと書いてあった本を読んだ記憶があります。シツレイシマシタ。