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ビジネスにも料理にも役立つ“ネタ”が満載!社労士・診断士のコンサルタント立石智工による経営&料理ヒント集

追記:マネージャーに求められることは?(2)

2005-11-16 | マネジメント
昨日のエントリ「マネージャーに求められることは?」を改めて読み直して、あまりに言葉足らずであり、誤解を招きかねないな部分がありましたので、もう一度書き直します。


経営者やマネージャーを目指す場合には、どのようなことを身に付けておくべきか?について、宋会長からは次のお話がありました。(以下、経営者・起業家・マネージャー等をあわせて単にマネージャーといいます。)

【1】マネージャーがマネジメントする対象は「お客様にとっての価値」である。


経営者がマネージャーが管理する対象は、部下の行動そのものではなく、「自分たちの行っていることが、お客様にとって価値あることかどうか?自分たちの行動が、お客様の喜びとなっているのかどうか?」ということです。これが、マネージャー最も注意を払わなければならないことです。

【2】その上で、マネージャーは「プロセス」をマネジメントすることが必要。


「プロセスをマネジメントする」ということは、「お客様にとっての価値あることを果たしていくために、企業(組織)としてどこで何をしなければならないのか?」を考えることです。すなわち、お客様の価値を作り上げるための「全体として業務の進め方」を設計構築し、部下とともに実現する、さらには、今やっていることが「現時点で、お客様にとって価値あることといえるのか」を常に検証し、もしズレが生じているのでがあれば修正をかけていくことが必要です。

【3】「プロセスマネジメント」が出来て、初めて部下の行動が評価できる。


プロセスマネジメントによって「お客様の価値につながる業務行動」が客観的に明らかになります。そして、この行動を部下に対して明確に伝えることで、部下は初めて「自分が何をするのか?」が分かるようになります。この“定義された行動”が出来ているかどうかが、評価の対象となるのです。
なお、このときの注意点は、「定義された行動を行えば、その範囲で評価される」という環境を部下に用意する必要があることです(逆にいえば、行動を行った結果は、行動を定義したマネージャーが責任を負うべき項目なのです)。だからこそ、行動を定義(=業務を設計)するときには、「お客様の視点」に立脚し、マネージャーは自身を持って「この行動はお客様の価値に沿う/沿わない」ということを毅然として示さなければならないのです。

以上、昨日の補足追記でした。

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