今朝の送迎で、道途中にある、二週間ほど前に亡くなった方のお宅で紙パンツをくれるから寄って貰ってきて、とお願いされて行って来ました。
Yさん92歳女性。すっごく小柄で可愛いおばあちゃんだったんだけど、昔の女性らしく慎ましやかで、困ったりお願いがあっても人を呼ぶような人じゃなくて。
昼食後、フロアーで見守りをしてる時に、その人の仕草や表情で何を求めてるのか探るのが、ちょっとした楽しみでもありました。
そわそわしてたり、項垂れてたり。何かありそうだな、と思った時は、耳の遠いYさんを背後から抱くようにして、耳元で「おトイレはどうですか?」「座ってるの大変になってきましたか、休みましょうか?」と低めの声で尋ねます。お年寄りは低い声の方が聞きとりやすいんです。
そうするとYさんは申し訳なさそうに笑って「ありがとう、そうしたいよ」と言ってくれます。
お風呂も大好きで、いつもとても喜んでくれました。
そのYさんが、亡くなって。何かきっかけになる病気はあったかもしれないけど、老衰ってあんな感じなんじゃないかなぁ・・通所をお休みしてじきに亡くなったんです。
なんて言おうかなぁ・・と考えながら玄関のチャイムを鳴らすと、すぐに同居していた娘さんが出てきてくれました。
「この度は・・」と月並みな挨拶をしてお顔を見ると、縋るような目をしてます。寄ってる時間はほんの数分だけど、聞けたらなぁ、とそんなつもりで見返したら、伝わったのか、見る見る涙が浮かんで。
母の使ってたもの、通所に持っていくバッグや、送迎の車、好みの食べ物、何を見ても母を思い出して辛いです、泣けて来て止まらないんです
話す相手を待っていたかのように一気に話してポロポロと子供のように泣いていました。
気持ちは分かり過ぎるくらい分かります。
「身内を亡くした気持ちは、何かに例えられないです・・・」
本当に。
肩をさすって、「少しづつでいいから元気になってくださいね」と声を掛け、後ろ髪を引かれる思いで失礼しました。きっと走り去る車を見て「あの車に母が乗る事はもうないんだ」と思って泣いたでしょう。
あたしの方は、車には先に乗せた利用者さんもいるし、これから向かうおうちもある。泣いてる場合じゃありません。
でも、彼女を見て、ああみんなそうなんだよなぁ・・・いつまでも忘れられなくて、取りとめもなく悲しくて、諦められないのはしょうがないんだよなぁと、何だかあたしが慰められました。
帰って来てお風呂頑張って、昼食時。
長い事利用してくれてる75歳男性Iさん。車椅子だけど冗談が言えるくらいのレベルだったのに、高熱を出してすっかり機能を低下させてしまって、今は一日ベッドで、言葉もちゃんと話せなくなってしまった。
誤嚥性肺炎が心配なので食事は全介助。45分くらいかけて咀嚼を確認しながら食事を口に入れます。
あたしとは気が合う(ドSナース説)らしく、この頃毎日のようにあたしが担当してるんですが。
食事中、制服の左胸を時々見てる。名前が書いてあるので、それを眺めてるのかな・・と思って気にしてなかったんですが。
食事もそろそろ終わりそう、って頃に「さ・・・さ・・・さっちゃん!」と。
「はいはい・・え、Iさん今さっちゃんって言った?覚えててくれたの?」
じーん。
まだ元気だった頃はよくそうやって呼んでくれてたんですよ。
もう色んな事が分からなくなって、仮に分かってたとしても伝えられなくなってると思ってたのに。
この仕事をしてると、こんな風に暖かい気持ちになれる事が時々あって、何だか得だなぁって思います。
Yさん92歳女性。すっごく小柄で可愛いおばあちゃんだったんだけど、昔の女性らしく慎ましやかで、困ったりお願いがあっても人を呼ぶような人じゃなくて。
昼食後、フロアーで見守りをしてる時に、その人の仕草や表情で何を求めてるのか探るのが、ちょっとした楽しみでもありました。
そわそわしてたり、項垂れてたり。何かありそうだな、と思った時は、耳の遠いYさんを背後から抱くようにして、耳元で「おトイレはどうですか?」「座ってるの大変になってきましたか、休みましょうか?」と低めの声で尋ねます。お年寄りは低い声の方が聞きとりやすいんです。
そうするとYさんは申し訳なさそうに笑って「ありがとう、そうしたいよ」と言ってくれます。
お風呂も大好きで、いつもとても喜んでくれました。
そのYさんが、亡くなって。何かきっかけになる病気はあったかもしれないけど、老衰ってあんな感じなんじゃないかなぁ・・通所をお休みしてじきに亡くなったんです。
なんて言おうかなぁ・・と考えながら玄関のチャイムを鳴らすと、すぐに同居していた娘さんが出てきてくれました。
「この度は・・」と月並みな挨拶をしてお顔を見ると、縋るような目をしてます。寄ってる時間はほんの数分だけど、聞けたらなぁ、とそんなつもりで見返したら、伝わったのか、見る見る涙が浮かんで。
母の使ってたもの、通所に持っていくバッグや、送迎の車、好みの食べ物、何を見ても母を思い出して辛いです、泣けて来て止まらないんです
話す相手を待っていたかのように一気に話してポロポロと子供のように泣いていました。
気持ちは分かり過ぎるくらい分かります。
「身内を亡くした気持ちは、何かに例えられないです・・・」
本当に。
肩をさすって、「少しづつでいいから元気になってくださいね」と声を掛け、後ろ髪を引かれる思いで失礼しました。きっと走り去る車を見て「あの車に母が乗る事はもうないんだ」と思って泣いたでしょう。
あたしの方は、車には先に乗せた利用者さんもいるし、これから向かうおうちもある。泣いてる場合じゃありません。
でも、彼女を見て、ああみんなそうなんだよなぁ・・・いつまでも忘れられなくて、取りとめもなく悲しくて、諦められないのはしょうがないんだよなぁと、何だかあたしが慰められました。
帰って来てお風呂頑張って、昼食時。
長い事利用してくれてる75歳男性Iさん。車椅子だけど冗談が言えるくらいのレベルだったのに、高熱を出してすっかり機能を低下させてしまって、今は一日ベッドで、言葉もちゃんと話せなくなってしまった。
誤嚥性肺炎が心配なので食事は全介助。45分くらいかけて咀嚼を確認しながら食事を口に入れます。
あたしとは気が合う(ドSナース説)らしく、この頃毎日のようにあたしが担当してるんですが。
食事中、制服の左胸を時々見てる。名前が書いてあるので、それを眺めてるのかな・・と思って気にしてなかったんですが。
食事もそろそろ終わりそう、って頃に「さ・・・さ・・・さっちゃん!」と。
「はいはい・・え、Iさん今さっちゃんって言った?覚えててくれたの?」
じーん。
まだ元気だった頃はよくそうやって呼んでくれてたんですよ。
もう色んな事が分からなくなって、仮に分かってたとしても伝えられなくなってると思ってたのに。
この仕事をしてると、こんな風に暖かい気持ちになれる事が時々あって、何だか得だなぁって思います。
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