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遠藤周作「深い河」の感想、読書日記 インドを舞台にした小説

2024-08-05 21:56:01 | 本の感想/読書日記

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遠藤周作さんの小説「深い河」を読んだ。

一気読みしてしまいました。途中で止まらることになく、最後まで読んでしまった。

 

 

複数の主人公が出てくる小説で、舞台はインド。みなでインドへツアー旅行に行くという設定。その前段階のストーリーも数人についてはある。

妻ががんで他界してしまい、妻の生まれ変わりを求めてインドへ行く男性、第二次世界大戦中に苦しんだ仲間を弔うために参加する男性、自分の身代わりになってくれた鳥を逃がしたいと考えている男性。大学時代の思い出(罪の意識)からインドへと向かう女性、インドでツアーガイドをしている日本人男性、特ダネを狙うカメラマンの男性。

物語が交錯する。

ガンジス川(ガンガー川)が舞台で、生や死、混沌とした世界が描かれます。


20世紀の終わりに執筆された小説なので、現在のインドとは異なるところも大きいでしょう。

 

今は、

・中国を抜いて人口が世界一になったインド
・先進国・新興国の中で経済成長率がナンバー1のインド
・2021年までの5年間で人口の1割(1億3,500万人)が貧困から脱したインド

です。


とはいえ引き付けられる。考えさせられる。

日本という安全地帯から、生死について考えさせられる。揺さぶられる。

と同時に、物語として消費している自分に嫌な気持ちになる。


わたしの押し付けなのは重々承知していますが、遠くない将来にこの小説に登場する階層の人たちも現実ではなく物語としてこの小説に触れられるようになることを願います。
階層、、、わたしの押し付けなのはわかるが、イヤな言葉だわ。

とおもうわたしは、いい意味でもわるい意味でもなく、ただただ文明社会の現代人なのだとおもう。

そういう価値観と情報を摂取して今のわたしができている。

 

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どうもありがとうございました。

今日もあなたにとってよい日でありますように。

 

臼村さおり X(旧twitter) @saori_u
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