伝統工芸 桐たんす と ともに歩む

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桐たんす 相徳 四代目のページです。
伝統工芸関連の情報交換の場になればいいと思います。

なんでもやります は問題

2005-12-25 18:16:25 | 職人になりたい
職人になりたいの 若い人対象の話です。

何でもやりますから・・ というのは いつ言うかもありますが

最初の面接のときとか 何でもやります というと
なんか あんまり本気な気がしなくて
つい いろいろとはなしをふったりしてしまいがち

ほんとに何でもするつもりなのでなくて
言葉のあや とか いきおいだったり そう言っておけばいいだろう見たいなのは
見破っとかなきゃいけないですから
こんなことや あんなこともしてもらうよと話しますよ。

ま こっちの話は 誰でもそうだよなぁ と思うところですが
いっぽうで 実際に仕事して 特に独立だぁ と いうときに

何でもやります は駄目なんです。

頼む側からすると 安いもの とか 安直なものだと
なんでもやります の 人でもいいのですが
ある程度の金額のもの 大事に考えているものになればなるほど
何でもやりますの人には頼まない。

いい物を作ってほしい いい提案をしてほしい
詳しい人にやってほしい 
自分のわからないところ かいいところに手が届いてほしい
経験が豊富な人がいい でも 安いのがいい。

だから 専門性が必要なのです。

なんでもやります と言われると 上の条件の中でクリアーできるのは
安いであろうということだけ。
自分の頼みたいものにたいする知識とか経験とか
そういったことがすべて ?? になってしまいます。
もうひとつ なんでもやりますと言うと ひまそう に見えてしまう。
ひま お客がいない 力がない と イメージがつながってきますので
悪い連鎖です。

昔 家具の組合で みんな HP作りましょうよ という話になったとき
うちは注文家具で 注文受けて作るんだから
なんでもやるんだよ だから HP作っても書くことない と
いわれたことがありますが
注文家具で たとえば 椅子作りたいなぁ と思ったとしたら
椅子のことなら 椅子の専門の***へ 事例がいっぱい というのと
なんでも作りますよ 事例なしというのと どっちへ頼むかは 明白。

こういうのを作ってる こういうものを目指してる
こうなりたい いろいろ思いがあるはず。
だと なんでもやりますにはならないはず。

これは 志の問題でもあるので 年月で大きな差になります。

なんでもやりますと言って 意に沿わない仕事請けると
発注側も含めて みんなが困ることになって
まぁ 多かれ少なかれ みんな そんな経験をしていることですけども

若い人には 特に注意してほしいところです。 

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