本日は、最近工事を終えた現場を紹介致します。
紹介する現場は、私の友人宅で、過去にも外構工事をさせてもらった現場となります。
■子どもが成長してきたので、玄関タイルを手直ししたいとの依頼でした。
友人の自宅は、玄関ドアから道路までの距離が2m弱しかなく、階段を降りたらすぐに道路(車道)となります。
車通りの激しい道ではありませんが、車道があまり広くない為、想像以上に近くを車が通りすぎます。
文章で説明してもわかりづらいと思いますので、現場写真を出してみます。
■現状の玄関タイル

・正面からの写真なので、道路がわかりづらいですが、手前は道路になります( ^ ^ ;
・間口の広い玄関ですが、奥行きがあまりありません。
・奥行がない為、玄関ドアを開けたらすぐに階段あり、道路高まで降りる形状になっております。
大人が使う分にはこれで問題ないように思えますが、子どもが成長してきて、歩いたり走ったりするようになり、
この階段で転倒し、そのまま車道に転げ落ちたり、転倒しない場合でも勢いよく階段を下り、
そのまま車道に飛び出してしまうんじゃないかと心配になり、なんとかしたいと思ったそうです。
親なら当然の心理ですね。
私も友人の立場の場合、間違いなく同じ考えに至ります。
希望は、今まで通り、階段を正面から降りる形で、転落防止を、その内容でプランを考えてみました。
■正面から降りるプラン 引き戸(閉)

・引き戸門扉を使ったプランです。
開き戸タイプの門扉だと階段の段差に当たってしまう、もしくは道路に門扉がでてしまうので提案不可になります。
しかし、引き戸なら使用が可能なので、引き戸タイプでプランしてみました。
■正面から降りるプラン 引き戸(開)

こうやってみると、結構いいのかな?と思われる方がいるかもしれません。
しかし、わかる人はすぐにわかるのですが、この引き戸にはいろいろと問題があります。
■横から見た場合の引き戸

階段の踏面(ふみづら)が狭い為、引き戸を無理やり施工する形になります。
そして引き戸を開ける際も、自分たちが立てるスペースがないため、結局階段の上段から開けることになり、
腰を下げて開け閉めをしないといけない為、想像以上に使いにくくなります。
それでは、引き戸を階段の最上段で付けたらみたら?と思ったのですが、
最上段に引き戸を付けた場合、引き戸を開けてから階段になりますので、
階段を踏み外してこけたら、意味がないなと思ったのでそれは止めました…(。-∀-)
まぁ、実際は車道まで転げ落ちる可能性は非常に低いんですけどね(爆)
絶対とは言い切れないので、そこはご了承ください。
ということで、提案はさせてもらいましたが、上記の説明をして、これはボツになりました。
じゃなぜ提案なんかしたんだ?と思うと思いますが、図面描いて説明する方がわかりやすいと思ったので、一度提案しました。
口答だけだと、私達プロはわかりますが、お客様はおそらく何言ってるのか理解し辛いですからね\_(・ω・`)ココ重要
結論としては、正面から降りるプランには無理がありましたので、横から降りる形でプランが決まりました。
■いきなり飛びますが、完成写真です。


・玄関タイルを最上段部の高さで、貼り伸ばしてスペースを確保。
・道路側には、意匠性を考え、木調のアルミフェンスを採用。
・階段部も最上段から転落しないよう、アルミの角柱を建てました。
・アルミ角柱もフェンスに合わせるように木調の色を採用し統一感をだしつつ、
フェンスとアルミ角柱の高さを変えることにより奥行き感も出してみました。
横から降りる形になりましたので、開口が狭くなりそうだったのですが、
可能な限り、フェンスを道路側に。アルミの柱を建物側に寄せて、なんとか900mm弱の開口を確保しました。
この開口幅だと、荷物があっても通れますので、ギリギリではありましたが、なんとかなりました。
非常にスペースが狭いため、出来上がれば簡単でしたが、ここまで来るのに結構な時間がかかりました。
しかし友人も満足してくれたので、本当に安心しました(*^-^*)
以上です。
はぁ~いつものことながら、時間がかかりました(┬┬ω┬┬)
定期的にブログを更新している人にはホント、頭が下がります。
それでは、またいつの日か会いましょ~(=∇=)ノ