大洲市にあるエクステリア設計者のブログです

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クラックタイト目地材 コンクリートひび割れ対策

2012年09月08日 09時19分10秒 | 現場進捗写真(工事中の写真です)

いつもお世話になっております( ^ ^ )/

 

最近は、ほぼ毎日、夕立(っていうのかな?)が降っていますね・・・。

屋外工事で、突然の雷雨は正直やる気が削がれるので、

勘弁してほしいんですが、こればっかりは仕方がないことですね(諦)

 

さてさて、本日は、外構工事でよく使用する材料の紹介をしようかと思います。

 

今日、紹介するのは『クラックタイト』というコンクリートのクラック(ヒビ割れ)を、

防止する材料です。

ただ『クラックタイト』というのは、私がこう呼んでいるだけで、呼び方は様々かもしれません。

 

※調べてみたら、『クラックタイト』ではなく『クラクタイト』という商品名でした。

 よって、クラックタイトと呼んでいるのは私だけかもしれません(汗)

 でもすみません。そう呼ばせてください(┬┬ω┬┬)※

 

この『クラックタイト』というものは、目地材(緩衝材)で、主にコンクリートを打設するときに、

縁(えん)を切る為に使用します。

 

コンクリートは、やはりクラック(ひび割れ)が気になると思いますが、

このクラックを、絶対ではありませんが、抑える方法があります。

 

それは、コンクリートの面積を一つの大きな面積にするのではなく、

小さい区画に分けてあげることです。

ではなぜ、小さい区画に分けるかというと、

コンクリートは目には見えないのですが、膨張、収縮をしております。

この膨張や収縮している際に、コンクリートの表面にクラックが入ることがあるんですよね。

 

この時、ごくわずかな小さいひび割れを『ヘアークラック』といい、

髪の毛ぐらいのクラックと例えられます。確か0.2mm以下だったかな?

このクラックは防ぎようのないレベルのクラックで、

その後のコンクリートに影響も与えないので、気にしなくても問題ありません。

もし気にされても、正直、対処に困るレベルなので、

見つけた時も勘弁して頂ければ幸いです(;人;)

 

しかし、大きいクラックが入ることもあります。

上記に書いた通り、膨張や収縮の力は面積が広くなるほど、いろんな方向から力が加わり、

結果、コンクリートにクラックが入りやすい傾向があります。

よって、その力を弱く、分散させる為に土間の面積を狭くする方法がとられます。

 

前置きが長くなりましたが、やっとでました!

ここに『クラックタイト』という目地材(緩衝材)を使うんです!

クラックタイトの中は柔らかい素材でできてますので、膨張や収縮で押したり引いたりする力を

そのクラックタイト自身が伸縮して抑えこみ、

いわゆる緩衝材になり、コンクリート割れにくくするんですよ( ^ ^ )

 

では実際の施工例をあげますと、

■まず、コンクリートを打つ場所の下地を作ります。

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■コンクリートの形を作る為、型枠を組みます。

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・このときに写っているのですが、

 コンクリートの真ん中の黒いものが『クラックタイト』の目地材です。

 モルタルセメントで固めてる途中です。

 

 

■クラックタイトの設置完了。

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■メッシュ筋を敷き、コンクリートの打つ準備です。

5_2

・見て頂ければわかるように、写真奥と手前で完全にコンクリートが遮断されております。

 この遮断をするために、クラックタイト目地が使われます。

 

■コンクリートを打設して完了です。

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・ここで失敗が・・・

 このあと綺麗に乾いたコンクリート写真を撮っていなかった為、

 クラックタイトが写真では非常にわかりにくい・・・(´;ω;`)

 

ということで、代用の写真を。

2_2


・この矢印で示している黒い部分がクラックタイト目地です。

 コンクリート表面には20mmぐらいの黒いラインができます。 

 

 

ただ最近はこのような目地材(緩衝材)が使われることも少なくなりました。

他にも、スリット(コンクリートとコンクリートの間に隙間をあける)を取ったり、

インターロッキングや、レンガなどを並べたりして、縁を切ることが多くなったからです。

 

■コンクリートスリット

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■レンガで見切り

P5160002_2

こんな感じですね。

今は、断然コンクリートスリットが多くなってきました。

だから余計にクラックタイト目地ってなに?ってなってしまうんですよね。

 

 

ふぅ~、やっと説明が終わりました(ー∇ー;)

ブログに文章を書いては消して、消しては書いての繰り返し。

ここまで来るのに、1時間以上かかりましたよ。

 

ホント、小まめにブログを更新している方には、関心させられます。

それでは、今日はこの辺にします。

さよなら!!