峠を越えてもまだ先がある

谷 和也 シニアの挑戦 ゆっくりマイペースで

護摩法要

2010年01月20日 | 
 地元では“尊鉢厄神さん”と呼ばれる池田市尊鉢の「釈迦院」。18、19の両日、厄神大祭が行われた。メーンは「採燈護摩」の法要である。長年、約2㌔余の近くに住みながら、初めて見る。ちょうど訪れたのが最終日午後2時の開式の直前。法螺貝(ほらがい)の音が響き渡っていた。

 境内の中ほどに小高い広場。常設の護摩壇である。樹々に囲まれていて、階段を上った本堂脇に向かう。そこからは枝葉がうっそうとしている。様子がよく見える、見通しがいいところはないだろうか。結局、石畳が敷かれた正面付近に、ぐるりと迂回する。すでに大勢の人が立っていた。仲間に入れてもらう。

 広場には注連縄(しめなわ)が張られ、ノボリも。山伏姿の修験者たちが「問答」。法弓作法、法剣作法、斧作法などいろいろな儀式があって、いよいよ点火だ。中央の祭壇前。丸太の井桁が組まれ、ヒバ(桧葉)で覆われ、こんもりしている。柴が準備されているので「柴燈(さいとう)」の字も充てられる。

 火の儀式。災厄も不浄なものもすべて焼き尽くす。護摩が焚かれ始めた。最初は白煙ばかりがもうもうと。やがて、炎が見える。護摩木が投入され、水を掛けたりして、火勢を巧みにコントロールしていた。読経で判別できるのは「般若心経」ぐらい。木魚の代わりに大太鼓。法螺貝の合奏も珍しかった。

 山伏たちはどこから訪れているだろう。普段は平常の日常を送っていて、こういう儀式になると参会する(?)。大半が年配者だ。山岳信仰の流れをくむものだろうか。山伏たちは諸作法をしっかりと演じているようだった。法要はどういうふうになるか、何となく分かったが、知らぬこともいっぱい…

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