峠を越えてもまだ先がある

谷 和也 シニアの挑戦 ゆっくりマイペースで

引き技

2012年05月08日 | 

    大相撲夏場所、白星発進だった6大関のうち半分の3人がバタバタと2日目に敗れた。勝負のアヤは振り返るといろいろあるが、力量差があると見られていても、とっさの動きから思わぬ展開になることがあるので怖い。新大関・鶴竜が「引いた」。妙義龍はつんのめったが、落ちない。低い姿勢のまま勢いがつき、鶴竜にぶつかって吹っ飛ばした。

 「引き技」はもろ刃の剣ではないだろうか。黒星を喫した3大関の1人である鶴竜自身が「楽に行き過ぎた」と漏らしている。上位相手の相撲で“引き”が通じることもある。初日の横綱・白鵬は相手の“引き”の逃げにうまくしてやられてしまった、と言えなくもない。しかし、いつも使える技でもないようだ。


  勝った時も、負けたさいも反省が必要である。プロの力士は1場所15日間相撲を取り続け、外野から言われるまでもなく、十分心得ているはず。でも、土俵上では瞬間の判断の連続である。窮余の策が、吉と出るか凶と出るかは微妙だ。最近の相撲では引き技が目立つ。だが、どんなスポーツでも“引き”は危険と隣り合わせだ。


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