峠を越えてもまだ先がある

谷 和也 シニアの挑戦 ゆっくりマイペースで

下校時の安全にIC活用

2005年12月08日 | 
 下校中の小学生女児が襲われる事件が相次いでいる。学校内では防犯カメラの設置や警備員配置などで対策が取れるが、下校時の安全策をもっと考えてほしい。そんな保護者の要望もある。

 そこで注目され始めたのがICカードによる情報技術システムだ。一部私立小学校でテストも試みられている。来年4月に開校する立命館小学校(京都市北区小山西上総)でも本腰で取り組むことにし、これまで何回か開いた学校説明会などで構想を明らかにしている。

 どんなものかというと-。児童には「ICカードつきの児童証」を持たせる。登校時に門に備えた装置にそれをかざすと、情報システムで“今学校に着いたよ”ということを保護者の携帯電話に自動的にメールで知らせる仕組み。下校時も校門の装置を通過すると、保護者には何時に学校を出たかが、携帯メールで連絡されて分かる。

 公共交通機関の改札でも、カードに定期券が組み込まれていて(開発中)、通過時刻が保護者に届く。地下鉄、JR、私鉄に全てに使えるようになれば「今ここにいる」「何時に駅を出た」かが保護者に把握できるようになる。「交通機関の対応が進めば即可能だが、完全実現には多少時間がかかるかもしれません。でも、学校でのチェック体制は開校と同時に活用してもらえる」と学校側は話している。

 大阪府でも来年2月から1カ月間、中央区の市立小学校校区で「街角見守りロボット」の実験を行う予定。これは、通学路にセンサー内臓の自販機を10台設置し、ICタグをつけた児童が通過すると、センサーが反応して保護者に携帯メールを送るというもの。さらに、児童は緊急連絡装置を持ち、緊急ボタンを押せば自販機から音や光が出て、管理センターにも連絡が入ることになるという。

 親も子も大変。何ともイヤな時代になったものだ。愚痴ってばかりではどうしょうもない。こういう策も歓迎すべきか。 
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