気ままぶらぶら

世間の片隅に住む、おじーさんのブログです。 嫁とのバトル、絵手紙紹介、ランチの紹介などジャンルは無節操。

食べ物はがき絵 シリーズ329

2008年06月05日 | etegami

Photo

福岡市内の都市高速道路を

走っている時

きまって思い出す一枚の絵がある

もう50年位前

小学生の頃見た絵だ

その絵は、科学雑誌か何かに描かれていた

近未来の絵

都市には、高層のビルが立ち並び

ビルとビルの間を縫うように

道路が走っている

道路には曲線系のクルマが

高速で走っている

その雑誌はすでに無く

絵の細かい部分はとうに忘れ去ったが

その雰囲気は今でも頭の

何処かに残っている

当時は、自動車が少しずつ普及し始めた頃

私の回りでもほんの限られた家にしか

クルマなんて無かった

まして高層のビルや空中を走る道・・・・・

貧しかった田舎の少年には

その絵の世界は

本当の「未来」 夢の世界のことだった

そして、

豊かな時代がやって来ることを

予感させるに充分な程の

絵だった

少年の私は

「こんな時代が本当に来るのかな」

「来たらいいなぁ」

と心の中でやがてやってくる未来を

思い描いていた

そして50年近くすぎ

今、福岡市内にも高層のビルが立ち並び

そのビルとビルの間を縫うように

高速の道路が走り

その道をクルマが行きかう

夜、都市高速1号線から見下ろす

築港一帯の夜景は

涙が出るほど綺麗だ

そんな時、きまってあの絵を思い出す

「あの絵そのままだ」

でも、その都市高速を走る

クルマのガソリンは、高騰を繰り返し

食べ物は、色んな思惑がからみ

高騰し

何より

地球の危機が叫ばれている

あの絵には

そんなことまでは

かかれてはいなかった