気ままぶらぶら

世間の片隅に住む、おじーさんのブログです。 嫁とのバトル、絵手紙紹介、ランチの紹介などジャンルは無節操。

友達の友だちシリーズ

2006年07月10日 | はがき絵

7月も10日

どこかの国がミサイルを打ち上げようが

スポーツ選手が引退しようが、日常は

淡々と過ぎてゆく。

誰にでもいる、友達の友だちから聞いた

ありえねえよ~  な話です

友達の友だちシリーズ 第3話

「飲みすぎたリーマンの悲劇」

Sさんは、ある会社の中堅管理職。

今日は用事で、福岡市にやってきました

行き先は中央区赤坂

さっそく渡辺通りの渋滞に巻き込まれてしました。

少し進んでは赤信号

めったに天神にクルマを乗り入れないので、

わき道も知りません

「まあ、急ぐ用事でもないし・・・」と

お気楽にかまえてましたが

だんだん、顔色がかわってきたのです

そうです、トイレに行きたくなったのです

昨日の夜は会社の飲み会

思わず飲みすぎて

今日は朝からクルマの中で

お水をがぶ飲みしていたのです。

うう

どこかトイレは?

コンビニでも

思わず、クルマの中から

きょろきょろする、Sさん

でも

あるわけ無いのです

天神のど真ん中に

駐車場完備のコンビニなんてあるわけ無い。

かりにあったとしても、片側4車線のクルマの列を

強引に横切ってしまうなんて

Sさんにはできっこない芸当。

最初は意志の力で、我慢していたが

もう限界だ。

ハンドルを握る手に汗がにじむ

こんなことなら、昼食食べたとき

トイレに行っとけばよかった

いや

昨日 飲みすぎなければ

あんなに水を飲まずにすんだのに

第一、飲みすぎたのは、部下のTが

盛んに酒を勧めたのが原因だ

Tのばかちんが!

会社に帰ったら、やかましくしかってやらなければ!

などと、思考が交錯して

あらぬことを思い描く。

このままクルマの中で鹿ぶったら

ズボンは、べちゃべちゃ

もうそんな格好で、相手先の会社には行けん

俺は、何しにここまで着たのか?

「もうだめだ・・・出る」

薄れゆく意識の中でふと

助手席に眼を向けると・・・

あった!

いいものがあった!

それはさっきまで飲んでいたお茶の

空のペットボトル。

Sさんはもう何にも考えず

ボトルのキャップを震える手ではずすと

その中に、出してしまった。

頭の中をアドレナリンが駆け巡り

開放感が広がる

ふう~

死ぬかと思った

助かったぁ~

おれは何てラッキーな男だ

普段からマジメに働いているから

こんな時神様が助けてくれるんだよなぁ~

などと勝手に普段思いもしない

神様を持ち上げる。

Photo_1

無事、仕事を終え帰宅。

一風呂浴びて

ビールでもとおもい冷蔵庫の扉を開ける。

中に、どこかで見たようなペットボトルが。

ん?

わおっ!!

それは、昼間Sさんがクルマの中で

使った、○しっこ満タンのボトル。

奥さんが、ウーロン茶と思い入れておいたのだ。

あぶなかった

家族が、万一飲んだら・・

風呂上りなのに

汗が吹き出たSさんでした

その後、Sさんは

クルマの中に広口のペットボトルを

常備しているらしい

そんなんなら、ちゃんとトイレ行けよ。

友達の友だちシリーズ 第一話 1月20日

第二話は、3月10日 にアップしてます