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気ままぶらぶら

世間の片隅に住む、おじーさんのブログです。 嫁とのバトル、絵手紙紹介、ランチの紹介などジャンルは無節操。

食べ物はがき絵 102 きのうの晩ご飯

2005年06月29日 | はがき絵

2005




2005年6月26日

冷やしぶっかけうどん  にぎり鮨(いくら・あなご・いかなど)  おきゅうと  はもの酢味噌和え  りんご  缶ビール


今日26日は父の祥月命日  

亡くなって20年近くなる。

父は若くして大陸に渡り 満州鉄道に勤務していたという

そのまま召集され、 終戦と同時にシベリアに抑留。

帰国したのは、昭和25年だった。

生前父からは、そんな話はいっさい聞かされていなかった。

父の葬式の日 父の従兄弟にあたる女性の方が話してくれた。

「あんなに元気だった人が、帰国した時は 体がぼろぼろになっていて」

「とても明るい性格だったのに、帰ってきた時はまったく別の人になっていた。」



本当に辛かったことは子供にも言えず、心の奥深くしまっていたのだろう。

夜中に、寝ていてもよくうなされていた。

とてもつらそうな、地の底から絞り出すようなうめきだった。

世の中にすねたような生き方をしながらも

3人の子供を最終学歴まで出し 社会人として育て上げ

最後は、近所の酒屋の自販機の前で倒れ、そのまま息を引き取った。

搬送された病院で、死後硬直の手のなかから、わずかな小銭が出てきた。

禁止されていた焼酎のワンカップを買うつもりだったのだろう。

飲めなかった焼酎。

心は、おきざりのまま 私のなかにまだある。