肌艶はツルツル、いたって元気そう。70歳くらいのこの爺さん、どこかで見たことがある。図書館のエレベーターに乗って気づいた。僕の斜め前にいる爺さんだが、確かに見覚えがある。どこで? 誰だ? 池袋のサンシャインの裏にあるテニス場で対戦したことのあるテニスの上手いオバさんの旦那か? うん、似ている。いや、益城さんにも似ている。益城さんはダンディーで男前で、よく一緒にゴルフもやったし、六本木のバートランドというジャズバーのオーナーだった。でも、もう生きてないだろう。全くの他人の空似かもしれない。
4階に着くと、エレベーターが開き、みんな降りた。その爺さんも僕も降りた。
でも、気になる。このまま知らずに終わるのも別に構わないが、何か、心残りになる気がした。もし益城さんだったら、久しぶりに話してみたい。つい最近も、旅行に行く段に、たまには今まで行ったことのない初めての所に行ってみよう、となってパンフレットをめくっていると水上が出てきた。意外と近いけど行ったことないんだよな。この時、彼のことを思い出している。あ、そういえば、益城さんの娘さんが水上のホテルに嫁いで女将さんになっている。こんなことを、昔彼から聞いたのを思い出した。そうだな、たまには知り合いを伝手に行くのもいいかな、と思い電話してみることを思い立った。が、ふと、彼の年齢のことを考えた。彼は、もう10数年も前の友人である。あのときでも、ずいぶん歳だった。……結局、あの世に逝きました、と言われるも嫌なので、躊躇した揚句電話をしなかった。
彼は、図書館の受付カウンターに行き、何かを注文していた。そのとき、咄嗟に思いついたのが、そばに行って彼が書き込む注文用紙の名前を盗み見ること。
用紙を受け取った彼は、用紙を一旦遠くにし書くところを定めると「益城」と書いた。
「益城さん、久しぶりだね」マスクをする僕を見て初め彼はキョトンとしていた。僕は、アニキンからもらった迷子札を彼の目の前に見せマスクを取った。
「あー、佐藤さん。いや判らなかったよ。久しぶりだね」
図書館の中で大きな声で話し始めたものだから、追い出された。
10数年ぶりだったし、大変失礼だがまさか生きてるとは思わなかったので、とても嬉しかった。
矢継ぎ早に彼に尋ねた。
年齢は70じゃなかった。今、80歳だって。奥さんもまだまだ元気。今でも泡風呂に行っているよと言って、各店の割引券を見せてくれた。自分の娘が嫁いだホテルは今、民事再生機構に組み入れられている。ゴルフは今でもやっている。これから、サンシャインのコナミスポーツクラブに筋トレに行くところだという。……ふー、元気だ。
最後に、あんた、まだ広告会社やってるの? と訊かれたので、まあ、なんとか、と答えると、いくつになった? 39です。がははははと笑って、あれから歳とってないねえ、孫と同じ歳だよ。なんかあったら連絡するから名刺くれ、と言われ名刺を渡し別れる。
帰途、この先彼が僕に連絡よこすことなんかあるのかな? と、ふと思った。
80歳のお友達って、すごい。守備範囲、幅広いのね!
大切にしてあげて。
そうですか・・・80代の友達は、キミしかいません。
相手の彼も、キミが誰だか分からなかった。
そりゃぁ、そうだよね。
分かるほうがおかしい!!
あんな、しわだらけのクソじじい、誰も知らないよ。
>「あー、佐藤さん。いや判らなかったよ。久しぶりだね」
これは、もう、完璧なる事実というか、まいったね。
もう、だれも覚えていない。。。
しかし、キミは砂糖くんだったのか?
いやいや、まいったなぁ。
ボクは、みちおクンだとばっかり思い込んでいたよ。
で、ようするに、キミは何を言いたいんだ?
間違えました。福山です。^^
>80歳のお友達って、すごい。守備範囲、幅広いのね!大切にしてあげて
そうですね。僕の倍近いですからネ!^ ^;;大切にしますよ。^^
書いてて疲れちまったよ。書き終わって全体を見返してみたら、とりとめのない話でこんな風になってた。反省はしてないけど^^。もう一度読む気は起きなかったね!^ ^;;
>あんな、しわだらけのクソじじい、誰も知らないよ。
君はほんとに面白いことを言う。この「クソじじい」がウケる。
破れかぶれって感じでね^^
>しかし、キミは砂糖くんだったのか?
一見、面白いようだが、百点満点中七点だね。僕の読者はとても肥えてる。
これくらいじゃ、笑わない。
君は、ドンキーカルテットのジャイアント吉田を超えたいと思ってるんだろうが、到底これじゃ無理だ。^^
>で、ようするに、キミは何を言いたいんだ?
うん? そっくりこの言葉をお返しいたしましょう。
で、ようするに、キミは何を言いたいんだ?^^