昼ごはんを食べに外に出ると、ぎらぎらした太陽がコンクリートを照らし続け、まさにそこは灼熱地獄。朝晩は、秋の気配が漂ってきたのにまだまだ続く暑い日々。
鰻丼でも食べて精つけても何にもならぬが……、せいぜい残暑は乗り切れるだろう、と。
が、この近辺にそのような店はない。仕方なく680円のてんぷら定食を食す。
食べ終える頃、けたたましいサイレンが店のすぐそばを通過する。
……。
、、、、、、、停まった。近くで。
勘定もそこそこに、野次馬根性丸出しの僕は、停まっただろうその場所に急いだ。
二台のパトカーが停車していた所は、ホテルのまん前。パトカーの中には誰もいない。
赤色灯が、事件? を妄想させる。
事件記者気取りで、しばらくそばで待機していた。
もしかして、刃傷沙汰?
もしかして、痴情のもつれ?
もしかして、殺人事件?
もしかして、暴力団抗争? なら、もっとパトカーが来る?
バンバンバン、なんて聞こえて来ようものなら、大急ぎで退散。
なんて良からぬことも考えながら、待ったが中から誰も出てこない。
痺れを切らし、退散することにした。
……。ん? 暇、なの? なんて声が聞こえてきそうだが、僕は忙しい。
だから、ここには7分くらいしかいなかったのら^^