香港徒然草

働く元駐妻の香港雑記。うまいもの、ホテル・観光情報を中心にマカオ・南部中国・アジアの情報もお届けします。

香港徒然草144:新しくなったグランドハイアット「JJ'S」

2006年09月25日 19時10分15秒 | 【香港】食べる
湾仔にあるデラックスホテル「グランドハイアット」。

ここの「JJ's」は、今は昔、バブル全盛期の頃、香港の本格的ディスコ(死語?)というかクラブスポットとして一世を風靡した有名なお店です。
ここで夜景を見ながら飲んで口説いたり、口説かれたり?した経験がおありの方もいるのではないでしょうか?
まあ、当時ブイブイ言わせている方がこぞって通っていた場所だったわけです。

ホテルの入口の右側にある専用のエレベーター、吹き抜けのダンスフロア、夜景の見えるカウンター席など懐かしい?バブリーな雰囲気がプンプン。穴のあいたジーンズでは入場させなかったなど高飛車なあたりもバブリーな感じでした。

しかし、SARSの騒ぎがあった頃に改装の為、一時閉鎖してしまい、長らくクローズされたままでしたが、いつの間にやら「タイ料理レストラン」として復活していました。

グランドハイアットには多くのレストランがありますが、これまで本格的なタイ料理はありませんでした。タイは香港人にも旅行先として人気が高く、タイ料理は香港で人気があります。香港におけるタイ料理レストランの数はかなりあるのですが、おしゃれな本格的タイ料理レストランとなるとなかなか数が少ないのが実情です。

そこに登場したのがこのグランドハイアットの「JJ'S」。
それまで吹き抜けのダンスエリアだった部分を改装してダイニングエリアになっています。アッパーフロアのライブバンドのエリアやマティーニバーは多少レイアウトは変わっているものの、基本的には以前と同じ雰囲気を保っています。
専用エレベーターもそのままです。

専用エレベーター

ここのシェフはバンコクのグランドハイアットエラワンから呼んできているということで、本場のタイと同じ料理が味わえるというのが売りです。

ダークブルーと黒で統一され、間接照明がムーディーな雰囲気をかもし出す店内は昼でもどことなくほの暗く、妖しい大人の雰囲気。ガラス張りの大きな窓からはホテルロビーを見下ろすような形になっています。
テーブルとテーブルの間がゆったり取られているのと、落ち着いた雰囲気から、接待用またはここぞという時のイベント向きでしょうか?


さすがに高級レストランだけあって、お値段もタイ料理としてはかなり高め。
セットランチは1人HK$240で2人分から。
オードブル、サラダ、スープ、肉、魚、野菜、ご飯もの、フルーツという内容。

アラカルトでは、春雨のサラダの「ヤムウーセン」がHK$75、トムヤムクンがHK$90、カレーの類はHK$130。ホテルの中のメニューとしてはそれ程の値段ではないですが、街中のレストランに比べるとやや高いですね。
味付けは全体的にシンプルであっさりしています。

ポメロと海老のサラダ

ここのトムヤムクンはココナッツミルクを入れない、クリアなタイプでかなり唐辛子の辛味が強め。辛さは言えば調節してくれるようです。

トムヤムクン

個人的にはココナッツミルクが入ったタイプのトムヤムクンが好きなのと、タイらしいインテリアや値段(笑)の方が好きなので、ちょっと落ち着きませんでした。(単なる貧乏人?)

でも、落ち着いた大人の雰囲気のおしゃれなタイ料理で、しかもアッパーフロアにはマティーニバーなどもあるあたり、ビジネス客だけでなく、カップル客などにはオススメです。
ここのタイ料理に誘われて、その後で上のマティーニバーで「ティラミスマティーニ(HK$90)」なんぞを注文されたら、キメに来ているかもしれませんので、要注意ですぞ(笑)

●Grand Hyatt Hong Kong 「JJ'S」
 TEL(852)2588-1234(代表)
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香港徒然草141:ランガムプレイスホテルのオリエンタルアフタヌ-ンティーセット

2006年09月13日 22時11分33秒 | 【香港】食べる
香港の下町、旺角(モンコック)に突如として現れたノッポビル、それがランガムプレイス(Langham Place)です。
ここには大型ショッピングセンターをはじめ、ランガムプレイスホテルが入っています。


香港はその昔、啓徳空港だった時代には飛行機の離着陸の関係で高層ビルの建築がいろいろと制限されていました。
それが現在の香港国際空港に移ってからはこうした制限が撤廃されてきて、次々と高層ビルが建っています。旺角のこのランガムプレイスもそうした規制撤廃と旺角再開発プロジェクトの恩恵を受けて登場したビルなのです。

さて、このランガムプレイスホテルには香港徒然草48でご紹介したチュアンスパや香港徒然草66でご紹介したスケスケバスルームなどいろいろと話題は豊富な施設がそろっているのですが、実はここのラウンジもけっこういけるんです。

ランガムプレイスホテルのロビーフロアの1つ上にある、「Portal Work and Play」ラウンジではその名の通り、ラウンジでゆっくりくつろぎながら仕事するもよし、遊ぶもよしというコンセプトの下、無線LANが張り巡らされています。

ホテルオフィシャル写真より

ホテルゲストは自分のコンピューターを持ってくれば、無料でラウンジで無線LANが楽しめる仕組みになっているのです。
実はこのラウンジだけでなく、ランガムプレイスホテル内のどこでも無線LANが使えるようになっています。ホテルゲストは無料、ホテルゲストでない場合は、ビジネスセンターでIDを購入(HK$120/24時間)すれば誰でも使えます。
意外とすいているので商談にも向いています。ゆったりとしたラウンジスペースが少ない旺角エリアでは結構貴重な存在かもしれません。

そのほか、商談に縁のない人でも、ここのアフタヌーンティーはちょっと変わっているのでお勧めです。

普通、アフタヌーンティーというと、イギリス式の2段または3段の銀のトレーにサンドイッチやらスコーンやらケーキなどが乗っているというのをイメージしますが、ここにはそうしたアフタヌーンティーセット以外にオリエンタルアフタヌーンティーセットというのがあるのです。

注文するとなにやら木箱のようなものが運ばれてくるので一瞬ドキッとしますが、蓋をあけ、扉をあけると中から次々と点心やスイーツが出てきます。
乙女心わしづかみの心憎いプレゼンテーションです。
これなら旅行者はもちろん、普通のアフタヌーンティーに慣れ親しんだ在住者でも楽しめるはず。



蓋付のせいろに入った点心類、スイーツも香港風にエッグタルトやマンゴー系のデザートを中心に洋風のデザートも数点。ボリュームも申し分ありません。



もちろん西洋風のアフタヌーンティーもあります。
こちらは床置き式の大きなスタンドに乗ったものが運ばれてくるので、通常のこぢんまりとしたトレーを想像しているとちょっとびっくり。


こちらは西洋式アフタヌーンティー
スコーンにサンドイッチ、焼き菓子にケーキ類といった、ごくスタンダードなアイテムです。スコーンのおいしさでいえば、個人的にはペニンシュラとマンダリンに軍杯があがりますが、それでも基準はクリアしていますし、何より値段を考えればお徳感たっぷり♪

西洋式、東洋式のどちらのアフタヌーンティーセットも2人分のお茶がついて平日HK$199+10%。土日はHK$229+10%と少し高くなります。

普通のアフタヌーンティーセットに飽きた方にぜひおすすめしたい「オリエンタルアフタヌーンティーセット」ぜひいかがですか?

●Langham Place Hotel(朗豪酒店)
「Portal Work and Play」ラウンジ
Monday - Sunday 10:00 am - 01:00 am
電話 (852) 3552 3232
*アフタヌーンティーは15:00-17:30の間、提供
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香港徒然草127:アロエ入り楊枝金露in天宝閣

2006年07月22日 22時21分29秒 | 【香港】食べる
夏本番。毎日暑い日々が続いておりますが、いかがお過ごしですか?

おかげさまでこのブログも11月中旬から創めて約8ヶ月がたちました。
当初は1週間で訪問者数が100人にも満たなかったのが、今では毎日軽く100人を超えるアクセスをいただき、6月末までの累計で1万人のご訪問者数を超えるまでになりました。ひとえにこのブログを支えてくださっている皆様のおかげです。
ありがとうございます。
今後もご期待に副えるようキラリと光るネタをアップしてゆかれるようがんばりますのでどうぞよろしくお願いいたします。

閑話休題。

香港でデザートといえば誰もが知っているのが「マンゴープリン」。
もう、あまりにメジャーすぎてしまって芸がないくらいなんですが、どの飲茶レストランでもたいていは置いてあるし、たかがマンゴープリンといえども、お店によってレシピが違う為、食感も味も微妙に違います。
コンデンスミルクをかけるか否か、飾りのチェリーがついているか否か、はたまた型はハート型なのか、変り種で鯉の型をしているのかなど、食べ比べてみるのも面白いですね。
あまりにメジャーな為、香港に行ってマンゴープリンを食べないと香港に来た感じがしないというのも何となく分かる気がします。

マンゴープリン以外にも、ガイドブックなどでは豊富な写真と共に、メジャーな香港スイーツを紹介していますが、最近マンゴープリンについで人気があるのは「楊枝金露」。
日本語で訳すと「ポメローとタピオカ入りマンゴーミルク」とでも言いましょうか?
要は冷たいマンゴーのピューレとココナッツミルクをあわせたものの中にグレープフルーツのようなポメロー(日本で言えばザボン?)の実をほぐしたものと、タピオカが入っているデザートです。

以前は高級レストランでしか扱っていなかったものが、ここ5年ぐらいで、普通のローカルのレストランでも扱っているぐらい市民権を得たデザートになりました。

ぶっちゃけた話、マンゴープリンはレストランによってかなり味が違うけれど、楊枝金露はレストランによってそれほど違いがない気がします。

そんな中でみつけた「変り種 楊枝金露」。
ツバメの巣入りとかいろいろ変り種はあるようですが、今回ご紹介するのは「アロエ入り楊枝金露」。
シェラトンホテル内にある広東料理レストラン「天宝閣」で堪能することができます。

天宝閣は立地的に最高に便利な場所に建つ、シェラトンホテル内にある広東料理レストランで、香港美食之大賞(Best Of Bestの頭文字をとって通称BOB)でも受賞を果たしている実力派レストランです。
待ち合わせをして飲茶をしてからどこかに出かける時に大変便利なロケーションなのと、一応ホテル内のレストランなのでそれなりのレベルとメニュー数を維持していることから、日本から友人が来た場合であまり移動時間がない場合などに利用しています。

天宝閣へはホテル内からもsalisbury Road側にある入口からでもどちらからでも入ることができます。
土日に関わらず平日でも混んでいますので、行く場合は必ず予約をしてから行くことをおすすめします。

スタンダードな飲茶を楽しんだ後は、ぜひお目当ての「アロエ入り楊枝金露」をどうぞ。


普通の楊枝金露の中に2cm角ぐらいのアロエがゴロゴロと入っています。
時々ナタデココ入りのものなどがありますが、ナタデココ自体が歯ごたえがありすぎて、うまく調和していない感じを受けるのに比べ、アロエはナタデココと違いそれほど歯ごたえがないので、タピオカやマンゴーミルクとうまく食感がマッチしています。
アロエのおかげで甘すぎない仕上げになっているのと、アロエはお肌にもいいので美肌効果も抜群!けっこうクセになる味かも?

「え~単なる楊枝金露でしょ~?」なんて思っている方にこそ、ぜひ試していただきたい一品です。
★蘆薈楊枝金露 HK$35

天宝閣(Celestial Court) シェラトンホテル内2F
電話:(852)2369-1111
営業時間:11:30~15:00(日曜は10:30~)、18:00~
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香港徒然草126:スヌーピー迷が泣いて喜ぶカフェとは

2006年07月20日 21時24分15秒 | 【香港】食べる
世界的に有名なキャラクター「スヌーピー」。
もちろん香港でも人気のキャラクターです。

英語で書いたら「snoopy」でも、漢字で書くと「史諾比」。
発音的には「スヌペ」に近くてちょっとおまぬけ(笑)

沙田には全然いけていない「スヌーピーランド」というのがあるけれど、未だにつぶれていないし、セブンイレブンやマクドナルドのおまけでスヌーピーシリーズが良く登場することからも、香港の潜在的なスヌーピーファンの数は多いと思われます。

ハローキティが大好きな人の事を「キティラー」というけれど、スヌーピー好きを「スヌーピラー」というのは聞いたことがないんですよね…。
果て、スヌーピー好きはなんと表現するべきか?
さしずめ中華圏なら「ファン=迷」なのでここでは「スヌーピー迷」とでもしておきましょうか。

ということで、今回はそのスヌーピー迷が泣いて喜ぶ、テーマカフェのご紹介。

といっても、スヌーピー関連ではあるけれど厳密に言うと、「チャーリーブラウンカフェ」なので、スヌーピー迷うが喜ぶかどうかビミョー。
誰ですか?チャールズブロンソン??とか言っているのは(笑)
チャーリーブラウンが分からないあなたの為にはこちらをご覧下さい。

「なんでスヌーピーがメインでなく、チャーリーブラウンなんだ!」とかいう質問が聞こえてきそうですが、それは私が聞きたいぐらいです。

ドラえもんで言えば、「のび太カフェ」みたいなもんなのでしょうか?
ドラえもんは好きだけど、「私、のび太のファンなの!」って人に会ったことがないのですが、スヌーピーにいたっては「私、ライナスファンなの!」なんて言う人も知っているので、「チャーリーブラウンLOVE」な人も多いのかもしれませんね。

こうしたテーマカフェにありがちなのは、「とりあえずキャラクターをちりばめてみました!!」というだけで、大抵は飲物や食べ物がまずいのですが、このチャリーブラウンカフェに至っては本業のカフェ部分の味は悪くありません。

チャーリーブラウンとスヌーピーの形のワッフルなんかも値段もお手頃だし、味もそんなに悪くありません。
ケーキ類はそこいら辺の変なホテルのケーキよりはよっぽど美味しいです。

ワッフルHK$28

そしてホットドリンクを頼むとこんな小ワザも!

カプチーノの泡の上にはサリーの絵が…

キャラクターの顔のチョコレートパウダーが振りかけてあって、とってもキュート。なんとなく飲むのがもったいなくて、顔を崩さないようにそっと飲みました(笑)。飲物によってキャラが違ったりといろいろ工夫がされているようです。
冷たいドリンクだとこれは堪能できませんので、ここではぜひホットドリンクを注文してください。

香港の1号店は旺角に今年の1月にオープンしたようですが、ちょっと前には尖沙咀東のロイヤルガーデンホテルの前あたりの帝国中心ビルにもオープンしていました。旺角店がいつも若者でにぎわって混雑しているのに比べて、尖沙咀東のお店はいつも空いていてのんびりできるので、おすすめです。

尖沙咀東店入口


店内ではキャラクターグッズの販売も


店内はソファー席が中心でゆったり

Charile Brown Cafeサイトこちらで店舗の様子が見られます

旺角店 旺角登打士街43H 登打士広場2F 
    電話:2388-8202 
    営業時間 11:00-02:00(am)金土祝前日は03:00まで

尖沙咀東店 尖沙咀モディーロード帝国中心地下
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香港徒然草119:香港にある3つの「大福」

2006年06月25日 19時18分47秒 | 【香港】食べる
香港にある3つの「大福」をご存知ですか?
え?知らない?そうでしょう、そうでしょう。
だって私が勝手に3つの大福と名付けただけですから(笑)。

とはいえ、香港好きなら知っておいても損はしない3つの大福を今回はご紹介します。

まず1つ目の「大福」は金にまつわる「大福」の話。
徒然草96でもご紹介した通り、中国の人は本当に「金(きん)」が好きです。
でも日本のように装飾品としての金に価値を見いだす場合は18Kでもいいのですが、こちらでは「金=資産」としてとらえていますので、装飾品というよりは資産的価値を強く求めますので販売されている金は「99.999%」という純度の24Kがほとんどです。
こうした純金の置物やアクセサリーなど金細工で有名なのが周大福。
企業のホームページによれば、1929年に創業し、香港、アジアを中心に100都市で421店舗を所有しています。
オーナーは鄭裕{丹彡}氏。周大福は新世界発展(ニューワールド:香港株式0017)の筆頭株主でもあり、約35%の株を所有しています。グループ全体での総資産はなんと50億米ドルを超えるとか!
そんなにすごいコングロマリット企業なのに残念ながら非上場の為、一般市民は恩恵にあずかることができません。
中国本土での出店も勢いづいていますので、いつか株式上場するような事があったら覚えておきたい企業の1つです。

お次の2つめの大福「大福証券」(香港メインボード0665)
最近日本では中国・アジア株ブームですので、ネットで中国株のトレードをしている一部の方には、実はすでに有名なのがこの「大福証券」です。ここ数年香港で最優秀証券会社として表彰されるなど、非常に注目をあつめている証券会社です。
扱っている商品もファンド、債券、先物、株式等幅広く扱っています。
日本人スタッフや日本語を話すスタッフがいることから、日本人に対して、この大福証券で口座を開くのとHSBCで口座を開く為のツアーを斡旋している会社が沢山あるほどです。
香港の株式市場では、オフショアのものを含め世界中のファンドを自由に購入できることや、株式の売却益に一切税金がかからない為、多くの投資家から人気なんです。

そして3つめの大福がこれ。

こちらは本当に食べれる大福です。
香港では日本の大福はほとんど冷凍で輸入されてきますので、和菓子やさんのあの、出来立ての柔らか~い大福はなかなか食べられません。香港に住んでいる人のお土産として、その人が和菓子好きの人だったら出来立ての大福を買っていったら喜ばれる事間違いなし。それぐらいおいしい大福には出会えないのです。。。
ところが、香港でも見つけてしまいました、おいしい大福。
厳密には焼いてあるので大福というよりも、福岡の太宰府天満宮にある「梅が枝餅(うめがやもち)」に近いかもしれませんね。上新粉でできた薄い皮の中には甘さ控えめのさらし餡が入っています。
焼き立てをその場でほお張って食べるのは最高に幸せです。


旺角の花園街の一角で衣料品店にまぎれて軒を構えるこのお店は地元でも知る人ぞ知るお店。
中華菓子専門のお店なのですが、この「焼豆沙餅」(5ケHK$13)を求めて常にお店の前には人だかり。
次から次から奥から焼き立てのお餅が出てくるのですが、出てくる片っ端から売れていきます。
この焼豆沙餅以外にも鶏仔餅など昔懐かしい素朴な中国菓子を買う事ができます。
以外に日もちするので、次の日に持って帰るぐらいなら日本にも持ち帰れるでしょう。
持ち帰ったら冷凍庫に入れておいて、食べる前にトースターで軽く炙るといいですよ。
ガイドブックにも出ていない、地元ならではの「大福」。ぜひいかがですか?

●奇趣餅家
九龍旺角花園街135号地下 電話 2394ー1727 
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香港徒然草116:食べちゃうのがもったいない「映月楼」の動物点心

2006年06月17日 22時01分33秒 | 【香港】食べる
ビクトリアハーバーが目の前に見渡せて、高すぎない値段で、かつ小奇麗でしかもおいしい飲茶レストランという難しいリクエストが出た場合、私が良く利用するのがここ「映月楼」です。

尖沙咀の文化中心に位置し、目の前にはビクトリアハーバー以外には何もありません。
もちろん明るく綺麗な店内は大きなガラス張りの窓から香港島の景色をのぞむことが出来ます。

@美心提供写真

これだけでも結構十分なのに、しかもここ「映月楼」は香港の大手飲食グループ「マキシムグループ」の経営なので味や品質においても間違いなし。さらにほとんどの日本のガイドブックにも掲載されている有名店なので日本から来た友人やお客様を連れていっても認知度が非常に高く、ありがたがられ度(?)も格段に違います。

さてさて、ここ「映月楼」では、いわゆるちょっと質の高い定番の飲茶アイテムが楽しめるのですが、実はここの隠れたウリは「動物点心」だったりします。
動物点心や変わり種点心といえば、金龍船や鴻星レストランなどが先駆けとして有名ですよね。
その名の通り、点心を可愛らしい動物の形にしてあり、味というよりも見た目のインパクトで勝負!の1品です。

たぶん、普通のシュウマイとかチャーシュー饅などの方が間違いなくおいしいのはわかっているんだけど、どうしても頼みたくなっちゃうんですよね…。
しかもそれが出てくると自分では反応できない代わりに連れていった人の「カーワーイーイーという反応を期待しちゃったりするんですけど。

どんな動物点心があるかといえば、比較的フツーな「金魚」を型どった海老ギョウザ。


こちらは「カニ」を型どったパイ。っていっても形がカニっていうだけで中は普通なんですけどね。

@美心提供写真

こちらは「ガチョウ」を型どったもの。
首がねじれている辺りがいかにもレストランの入口付近にかかっているガチョウっぽくていいですね(笑)
決して歩いているときのガチョウをイメージしているのではなく、食べるものとして認識している「ガチョウ」をモチーフにするあたり、さすが香港です。
例えば、大きな魚が泳いでいるのをみても、日本人だと「大きいね~」という所を、香港の人だと「おいしそう~。どうやって料理して食べるか」って真面目に言いますからね。ホント。

@美心提供写真

こちらは「ハリネズミ」柔らかバージョン。中身は甘い餡です。栗餡だったり蓮の実餡だったり。

@美心提供写真

ソフトなハリネズミはお口に優しくていいのですが、お口に優しくなくて、食べるたびにほとんど拷問?と思うぐらい、ある意味では本物のハリネズミらしい(笑)点心がこちら「揚げハリネズミ」。
良く見てください。
某企業のCMじゃないけど、ハリの先がものすんごいシャープでしょ??


噛もうとすると突起部分が唇に刺さるわ、口の中でもトゲがあちこちに刺さるわで食べるのが大変!
冗談でなく血だらけになりそうです。作った人は本当に試食したのか激しく疑問。
ま、可愛いものにはトゲがある…いや、あれは綺麗なものにはトゲがあるっていいますし。仕方ないのかも?
最近では比較的、他のレストランでもこの「揚げハリネズミ」は普通にお目にかかることが出来るようになりました。
機会があれば嬉し痛しのこの揚げハリネズミ、ぜひ試してみてください。

*ちなみにこうした動物点心は基本的に事前に予約が必要です。
いきなりお店にいって「食べたい~」といってもほとんど断られますのでご注意下さい。

  ●「映月楼(SERENADE)」
住所:香港文化中心1F(尖沙咀駅から徒歩5分。YMCA前の道路を挟んだ向かい側の建物内)
電話:(852)2722ー0932 
営業時間:8時~23時30分まで(ただし飲茶ができるのは5時ぐらいまで)
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香港徒然草108:肉汁ジュワーっと小龍包のうまい店

2006年05月16日 23時24分52秒 | 【香港】食べる
先日、日本から出張で来ていた人に食べたいものを聞いてみたら
「やっぱ、肉汁がジュワーって感じのうまい小龍包 食いたいっすね。」

日本から来た人に食べたいもののリクエストを聞くと「飲茶」に続いて意外と多いのが「小龍包」。
一体、どうしてなんでしょうね。。。
小龍包といえば香港だと誤解しているとしか思えないのですが、実際に結構多いリクエストです。

確かに、ジュワーっとこぼれる肉汁をハフハフいいながら食べる瞬間は、もう至福の時。
スープがなければ小龍包じゃないといっていいほど、肉汁は小龍包の命です。
すでにスープに味がありますので、醤油はもちろん不要、ショウガの細切りと黒酢で堪能します。

このスープは中身の豚の挽肉から出た脂と、具に混ぜられた鳥のスープから作ったゼリー状のものが溶けてで合さったもので、この配合の比率こそがそれぞれのお店の秘伝であり、うまみの違いになるわけです。

実際に小龍包がおいしいお店は上海料理のお店に多いのですが、例えば香港ならば、比較的あちこちにあって、ちょこっと小龍包を食べたいという欲求を満たしてくれる所に「翡翠拉麺小龍包(クリスタルジェイドレストラン)」があります。
ここの小龍包は4ケでHK$22。肉汁たっぷりでおいしいです。
もちろん、小龍包み以外にも麺&まんじゅう系全般が安くておいしいのもポイント。
意外な所でここの「大根パイ」はかなりのレベルで、ダークホース的存在です。
銅鑼湾、太古をはじめあちこちにありますが、比較的観光客にも行きやすいのが尖沙咀のハーバーシティ内のこの店舗がおすすめです。



その他、小龍包で個人的に皮が美味しいと思うのは、ホンハムのチャイラン美食坊にある「鼎泰豊(ディンタイフォン)」。
こちらの方が中央の底が厚く、周りがうすく、ハシでつまんだときに下に引いてある布にもくっつかずスープがこぼれません。
でもつい最近いってみたらあいかわらずおいしかったですが、ちょっと中のスープが少なくなっていました。それがちょっと残念。でも相変わらず高いレベルは保っています。ちなみにこちらは10ケでHK$48。
気分的には1人で1セイロ行きたい所ですが、実際にやってみると6ケ目あたりで飽きてくるので、2人か3人で1セイロとって、ちょっと物足りないかな~ぐらいがちょうどいい感じではないでしょうか?

「鼎泰豊(ディンタイフォン)」は最近日本にも沢山支店を出しているのでいまさら珍しくはないかもしれませんが、もともとは香港のお店ではなく、台湾が本店のお店です。台湾の「鼎泰豊(ディンタイフォン)」にはお休みの日の午前中だけ販売をしている「ミニ小龍包&スープ」というセットもあります。
台湾にお越しの際はぜひお試し下さい。(個人的には普通の小龍包の方が好きですけど、一口でパクっといける小龍包というのもオツなもんです)

<台湾のディンタイフォンの日曜祝日午前限定 ミニ小龍包>

最近のニューフェイスでは上海の豫園にある有名な小龍包のお店「南翔」が銅鑼湾に登場しました。
上海では知らない人がいないほど有名なこのお店。ただし、あまりに期待が高すぎたせいか、評判はどうやら本店上海の方がおいしいとのコメントも。。。香港では皆舌が肥えているので評価は厳しいようですね。

さて、あなたのお気に入りの小龍包はどのお店ですか?

◆「翡翠拉麺小籠包(尖沙咀店)」
尖沙咀海港城3328店
電話:2622-2699

◆「鼎泰豊(ディンタイフォン)」香港店
ホンハム黄埔新天地第8期蔡瀾美食坊3樓1號舗 
電話:2330-4886

◆「南翔饅頭店」
銅鑼灣廣場一期三樓305-8號舖 
電話3690-2088
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香港徒然草101:西貢で巨大シャコに挑戦

2006年04月19日 13時44分08秒 | 【香港】食べる
香港といえば広東料理、広東料理といえば「海鮮」といってもいいほど、香港ではおいしい海鮮料理が安く食べることができます。

ここでは中華料理らしく大胆な手法で料理して食べる海鮮料理をご紹介。

香港で海鮮料理の2大スポットといえば、「鯉魚門(レイユームン)」と「西貢(サイゴン)」。鯉魚門がどちらかといえば観光地に近いせいか、ビギナー観光客向けであるのに対し、西貢は地元香港人やベテラン観光客(そんな単語あるのか?)向けと位置づけることができます。

西貢への行き方は、尖沙咀からならタクシーで約40分、HK$150前後。
または彩虹駅からバスに乗るか、沙田から299番のバスに乗って終点で降りるかのいずれかとなります。

さて、西貢についたらまずは海鮮料理レストランが軒を連ねる「海鮮街」まで徒歩5分ぐらいの距離をぶらぶらお散歩。写真の門が見えたらもう到着です。
客引きのお兄さんやらお姉さんにめげずお目当てのレストランを目指します。


レストラン選びのポイントは、人が大勢入ってにぎわっているかどうか。
にぎわっているレストランというのは大抵、料金が安いか、うまいか、あるいはその両方を兼ね備えているかなので、にぎわっているレストランを選びましょう。

数あるレストランの中でも最も人だかりがしてにぎわっているのがこの「全記(チュンゲイ)」。ここは魚問屋が経営しており、魚の種類の豊富さ、料金システムの明快さ、味どれをとってもピカイチだと思います。

棚にはずらりと海鮮、海鮮、海鮮…。
奥の水槽にはハタやら鯛やらが泳いでいます。
手前にはアサリやホタテ、ミル貝、アワビなどの貝類の他、伊勢海老やカニ、海老、シャコなどがぎっちり。


まずは食べたい魚介類を選びます。貝類など数えられるものは数でもOKですし、大きさでオーダーしてもOK。人数や食べたい量を言えば適当に調整してくれます。大抵は一斤(約450g)の単位を基準に計られます。
一斤あたりの値段がいくらかを聞いておくと安心です。

ちなみに個人的にお気に入りの海鮮では、どんな海鮮があるのかというと。。。


黒豆ソースで炒めるとおいしいマテ貝(中央の長いもの)



あっさりと素揚げにしてもらうとおいしい紋甲イカ。
身は新鮮で甘みがあり、柔らかいです。本当は刺し身で食べたいぐらいだけれど調理過程が信用できないのでパス。
イカが泳いでいるのがあまりにおもしろいので、指を突っ込んでつっつくと保護色の色が変わります。
でもあまりつっつきすぎると墨を吐くので気をつけて。


そして真打登場!! こちらはシャコ(頼尿蝦)。
日本のすし屋でみかけるシャコとは一回りも二回りも デカイです。
というかほとんど怪獣…??
でも「椒塩頼尿蝦(シャコのスパイシー揚げ)」にしてもらうとビールのつまみに最高!!

ついでに、日本の普通の魚屋ではお目にかからないようなこんな代物も。。



ウツボ。

しかもよく見るとウツボのそばには日本では天然記念物のはずのカブトガニが…。

ウツボのお味ってどうなのよ

でもオコゼもそうだけれど、大抵器量の悪い魚ほどおいしかったりするし…。
ということでウツボを詳しく調べてみると

ウツボは、
1)脂が多い
2)コラーゲンがたっぷりで美肌効果抜群
3)上半身はタタキや刺身に、下半身は骨が多いのでから揚げなどに
4)味はあっさりとして淡白な白身

なんだそうです。日本でも和歌山や九州の一部では普通に食べられているようで,通の間では人気の魚なんだとか。

やっぱり 顔が怖い魚=おいしいの図式はなりたつのですな。

珍しいものを食べてみたいかたはぜひウツボをお試しあれ!!
但しお値段は珍しい分けっこう高めですよ。

材料を選んだら、札をくれますのでそれを持ってレストラン内にどうぞ。
店員が先ほど選んだ材料をどう調理するのか聞いてきますので、指示をだします。
このあたりがビギナー観光客には難しいところですが、大丈夫。
この店はちゃんと英語で書かれた調理方法&値段リストを出してくれますので、それを見て選びましょう。
あるいは最初から漢字でメニューを書いておいて持っていくという方法もあります。

ま、失敗してもご愛嬌。
海鮮を選ぶのと注文するのが楽しいのですから、苦労して頼んだものはきっとおいしいはず!

今度は西貢で海鮮、ぜひいかがですか?
*全記海鮮菜館 :西貢海傍街55號(55、 Hoi Pong St., Sai Kung)
  営業時間:11:00頃~24時頃まで Tel.:(852)2791-1195
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香港徒然草97:香港ディズニーランドで朝食を

2006年04月07日 02時03分07秒 | 【香港】食べる
香港ディズニーランドの開演時間前に園内に入る方法があると言ったら驚くでしょうか?
実は、1つだけ開演時間の1時間程前に園内に入る方法があるのです。

それは園内のレストランでの朝食を予約する事なんです。

香港ディズニーランド内のレストラン「プラザイン(Plaza Inn)」で朝食を予約すると開園の1時間前の9時から園内に入ることができます。もちろん入園にあたっては有効な入場券を持っている必要があります。
最近、香港ディズニーでは入園チケットの種類を半年間有効の「レギュラーデイチケット」、週末などの混雑が予想される時の「ピークデイチケット」の他、特定の日(クリスマスやお正月等の時期)にしか入園できない「スペシャルデイチケット」の3種類がありますので、自分が行きたい日がディズニーのカレンダーのどのチケットの種類の日にあたるのか事前に確認が必要です。詳しくは香港ディズニーランドのサイトにて確認することができます。


ただしこれには落ちがあって、誰でも予約すれば入れる訳ではなく、香港ディズニーランドホテルまたはハリウッドホテルの宿泊者でないと予約できない仕組みになっています。

香港ディズニーランドホテルでは「enchanted garden」にてキャラクターブッフェが開催されており、朝晩(祝日などは昼も)キャラクターが食事場所に遊びにくるので一緒に撮影をしたりすることが可能です。
でも、この「enchanted garden」に遊びにくるキャラクターは通常の格好をしたディズニーキャラクター。
ミッキーもミニーも普通の格好で登場します。

しかしっ!

香港ディズニーランド内の「プラザイン(Plaza Inn)」に登場するキャラは一味違う。。。
なんてったって中国衣装のコスプレミニーが登場。(あっ、ミニー自体がコスプレか??)
そしてムーランが登場。運が良ければドラゴンのムシューも登場するかも。
(版権にうるさいディズニーなので小さくちょこっとだけコスプレミニーを表示。クリックで大きくなります)

このプラザインはディズニーのキャラクター「ムーラン」に登場するドラゴン、ムシューのレストランがテーマという触れ込みなので内装はとっても中国チック。なのでキャラもとっても中国風で登場。


さて、肝心の朝食も「中華」をベースに洋食を合わせた内容
*********************************
フレッシュフルーツジュース(オレンジorスイカorグレープフルーツ)         
          
アワビと鶏肉入りのお粥 または アワビと海老入りライスクレープ(腸粉)
          
     タケノコ入り特製海老ギョウザ
特製点心盛合せ(フォアグラのシュウマイ、潮州風蒸し餃子、ニンニクと海老の春巻き)
          
    スクランブルエッグ または 目玉焼き
(ソーセージ、トースト、ベークドビーン、マッシュルーム付)
          
        ミッキーのワッフル
(ストロベリージャムまたはチョコレートまたはメイプルシロップ付)
          
     フレッシュフルーツミニタルト
      ミッキーの形の3種プリン
(コーヒープリン、ココナッツプリン、マンゴプリン)
          
      中国茶またはコーヒーまたは紅茶

料金:大人 1人HK$170+10%=HK$187(約2800円!!)
**********************************

念を押すけど、これが1人分の量。ただし、実際はお粥か腸粉かはチョイス。


メインの卵料理とデザートが加わるとこんなボリュームに!

いかがでしょう?ディスプレイは大変凝っていて、点心にはミッキーの形に切った人参、デザートもミッキーの形とあちこちにディズニーらしい工夫が満載!ディズニーファンにはたまらないでしょうね。
土日はこのメニューがブッフェになるようで多少内容が変わるようです。

ただ、はっきりいって、ボリュームが多すぎてとてもとても一人で食べられる量ではありません。
これを全部一人で食べた暁にはそのあと園内で遊ぶ元気なし。。。
しばらく消化に専念しないと駄目そうです。

でもレストラン内はとても空いているし、味は香港最大手のレストランチェーン「マキシム(美心)グループ」が経営しているだけあってとってもまともです。
香港ディズニーランドホテル内の「enchanted garden」のキャラクター朝食はHK$198+10%、こちらはHK$170+10%、登場するキャラの多さで選ぶのか、珍しさで選ぶのか悩むところです。
香港ディズニーランドのオフィシャルホテルに泊った際の朝食のチョイスの1つとしていかがでしょう?
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香港徒然草83:ハーバービューのイタリアン

2006年02月21日 01時53分28秒 | 【香港】食べる
香港では「アルデンテ」って何?というような給食のソフト麺のごとき香港風スパゲッティが出てくるレストランが多い中で、実は本格的なイタリアンを食べられるレストランも数多くあります。

例えば尖東にあるロイヤルガーデンホテルの中の「サバティーニ」もそうですし、セントラル(中環)エリアに数多く点在する小さなイタリアンレストランもかなり本格的な味を楽しむ事ができます。
どちらかというと九龍半島サイドよりは欧米人率の高い香港島のエリアにおいしいイタリアンが多いような気がするのですが、
昨年、また1つ本格的なイタリアンレストランがオープンしました。

それも何とハーバービューのイタリアンレストラン。
どちらかというとイタリアンレストランで眺めの良い場所が少ない中で、九龍半島サイドから香港サイドのすばらしい景色を眺めつつ食事が楽しめる場所は知っておいて損はありません。

今回ご紹介するのは、昨年秋に尖東のカオルーンシャングリラホテル内にオープンしたイタリアンレストラン「Angelini(アンジェリーニ)」。
本場のイタリア食材を使用した本格的なイタリアンレストランです。
ここはかつてフレンチレストラン「マルゴー」でしたが、大規模なリノベーションにより、ハーバビューのイタリアンレストランとして生まれ変わりました。(エントランス写真)


内装はいたってシンプル。肩の凝らない雰囲気を演出する為、ブース席や長テーブル席などさまざまなスタイルの席を用意しています。店のあちこちにパスタやオイルなどの食材がディスプレイとして飾られ、スタッフのユニフォームもまるで私服のように自由なスタイルで、個人個人がその日の気分に合わせてアレンジしているそうです。

レストランの席数は全部で98席。
うち8席はシェフが調理する様子が覗ける小窓付の「シェフズ テーブル(chef's table)」になっており、お好みの料理をシェフと相談しながら楽しめるようになっています。
まるでミニトマトのような可愛らしいシャンデリアのシェフズテーブルです。


シェフズテーブルというと通常、1テーブル最低いくらぐらい~という最低金額設定があるのですが、ここはそうした設定を設けていないようです。ただし、シェフズテーブルを予約するからには、あまり予算を気にせず食べたいものを食べるという心意気で臨まねばなりません。

この「予算を気にせず食べたいものを食べる」というのが、なかなかできそうでできないもの。
これが自然にできるようになった時こそが「シェフズテーブル」を予約するのにふさわしいと密かに思っています。
(果たしてそんな時がくるのやら…?)

このレストランを取り仕切るのが、世界中の有名イタリアンレストランを渡り歩いてきたシェフ
「マッシモ イアロッシ(Mr.Massimo Iarossi)」氏。〔写真)

時間があれば厨房からレストランホールに出てはお客様に声かけをし、食事の満足度などを自分の目で確かめています。
とても陽気な方で、この方のアレンジするシェフズテーブルはとても楽しそうです。

さて、この「Angelini」、本格的なイタリアの味を再現する為に、食材の多くをイタリアからなんと週3回も空輸しているとか。
おすすめなのはオーブン料理。素材の味をシンプルに引き出したオーブン料理はかなりのものです。
*メニュー写真例

気になる食事のお値段ですが、ランチで2品+デザートがHK$210、3品+デザートがHK$250となっています。
(これにサービス料が10%加算されます)
単品だとだいたい1品がHK$120up~。
昼ならばランチコースで1人HK$250~、夜ならばHK$500~といった所でしょうか?

女性同士の食事やカップル向けにおすすめのレストラン、1度 話のタネにいかがですか。

*イタリアンレストラン「アンジェリーニ(Angelini)」
住所 64 mody road,kowloon shangrila hotel Mezzanine Level 
TEL 2733-8901
営業時間 ランチ 12:00~15:00 ディナー 18:30~23:00
ドレスコード;スマートカジュアル
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香港徒然草81:「唐閣」の東洋美人メニュー

2006年02月16日 11時10分09秒 | 【香港】食べる
伝統的な広東料理レストランはあちこちあれど、場所の良さ、値段、雰囲気、サービスをまんべんなく追い求めるとどうしてもホテルの中に入っているレストランに落ち着きがちです。

そんな観点から選ぶ広東料理レストランのひとつに尖沙咀のランガムホテル(朗廷酒店)内にある「唐閣」があります。

理由としては
1)場所の良さ→チムサーチョイのDFSの隣にあって、待ち合わせにも買い物にも観光客にとって便利
2)値段→高いが、ボッタクリバーのような値段にはならないし、注文内容にもよるが、よほどの事がない限りものすんごい金額にはならない。
3)雰囲気→店内に螺旋階段もあり、ちょっと落ち着いた重厚な雰囲気。
4)サービス→一応基準以上はクリア。ある程度の目配りができている。
さらに、ベースは広東料理が基本だが、あまりぶっとびすぎない程度にシェフが常にいろいろとチャレンジをした斬新なメニューが楽しめる

といった所でしょうか?

ここ「唐閣」では名物料理に「牡蠣のポートワイン風味」というのがあります。軽く揚げた牡蠣をポートワインを使った甘めのソースで味付けしたものですが、これは確かにおいしいのですが、ちょっと創作料理の域に達しているので、中華というよりフュージョン料理かも?
恐らく好き嫌いがはっきりすると思うので、特に日本人にはあまり勧めません。

日本人に勧めるとしたらやはりスタンダードなメニューや味付けの方が喜ばれると思います。ま、海鮮類なら何もここでなくてももっと安くておいしい所はたくさんあるので、敢えてここですすめるとしたら、女性に喜ばれるの「東洋美人養顔餐」。
つまり美人になれるメニューですね。
コラーゲンたっぷり「フカヒレ」やら「魚の浮き袋」やら「燕の巣」といった素材を惜しげなく使用した贅沢なメニューです。

通常はないコースメニューですので、事前に確認が必要です。
(単品ならば試せるメニューがあるはずです)
これを安いと見るか、高いとみるか?判断の分かれる所です(苦笑)
ご参考までに…。

★東洋美人養顔餐(お値段 お1人様 HK$1000ぐらい?値段不明)

*海蜇涼伴三絲(くらげとアヒル、牛スネ肉の前菜)
*燕窩海皇羹(海燕と海鮮のスープ)
*腿絲韭皇炒海虎翅(一級フカヒレの炒め)☆1
*唐閣一品鮑魚(アワビと魚の浮き袋の煮込み)☆2
*厨師醤爆鶏球(シェフ特製ソースの鶏肉の炒め)
*蟹皇〔火会〕依麺(蟹ミソ風味のイー麺)
*萬壽杏林(パパイヤと銀杏のアーモンド風味の温かいデザート)
*鴛鴦美點(中国特製菓子)

☆1 腿絲韭皇炒海虎翅
1本1本太く長い一級品のフカヒレを中国ハムと上湯で味付けし炒めたもの


☆2 唐閣一品鮑魚
いわゆるアワビの煮込み。ソースが命。



「唐閣(T'ANG COURT)」
九龍尖沙咀北京道8號朗廷酒店1樓
1/F, Langham Hotel, 8 Peking Rd., Tsim Sha Tsui, Kowloon
℡ 23751133(代表)
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香港徒然草80:心とろける「夜上海」のデザート

2006年02月14日 14時25分53秒 | 【香港】食べる
モダンなインテリアが魅力的な上海料理レストラン「夜上海(Ye Shanghai)」。

伝統的な上海料理をモダンにアレンジした料理が得意な高級レストランで、香港島の金鐘に1店と九龍半島の尖沙咀に1店の計2店舗があります。
どちらのお店も昼は飲茶とアラカルトが楽しめ、夜には歌手が歌うちょっとしたステージが楽しめます。

落ち着いたインテリアと上海料理にしてはあっさりとした上品な味付けなのと、それほど高すぎない値段設定なので、女性や接待向けのレストランだと思います。

さて、こちらのレストラン、メインのお料理はさることながら、自家製デザートが大変おいしくので、このレストランで食事をするときは、ぜひデザートの分のスペースをお腹に残しておいてください。
ここでデザートを食べずに帰ると後悔しますよ!

個人的には「黒ゴマのクレームブリュレ ピーナッツアイスクリーム」がおすすめ。カリッとこうばしく焼かれたクレームブリュレの表面と添えられたピーナッツアイスクリームの濃厚な味の組み合わせがなんともいえません。

中華の食材をベースに斬新なアイディアで作られたデザートは従来の中国デザートのイメージを一新しそうです!

●チョコレートとココナッツのドーム ココナッツビスキー添え


●マンゴーとゆばのナポレオンパイ


●お米のプリン ジャスミンティーのアイスクリーム添え


●豆腐チーズケーキ


●黒ゴマのクレームブリュレ ピーナッツアイスクリーム添え


ぜひお試しあれ!!
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香港徒然草78:隠れ家レストラン「大平イ火」

2006年02月09日 14時05分46秒 | 【香港】食べる
セントラルはSO-HOエリアにあるレストラン「太平イ火」は表に看板のない隠れ家レストラン、いわゆる「私房菜」です。
最近では日本の観光ガイドブックにも登場するぐらい有名なので、厳密な意味では隠れ家とはいいがたいかもしれませんが。。。

こちらのレストラン、表には一切看板がなく、入口のドアがひっそりとあるのみ。
完全予約制&全席入替え制で18:30~の回と21:15~の2回に分かれます。
レストランの客席数はおよそ40席。他のグループのお客様も一緒ですが、すべてのお客様が揃い次第、他のテーブルと同時に料理がスタートします。
<店内>


料理はその日のおすすめ料理のみ。他の料理は一切ありません。

ご主人が画家、奥様が歌手というオーナー夫妻の経営によるレストランは香港では数少ない本格的な四川の家庭料理が食べれるとあって予約は常に一杯。
2ヶ月先までいっぱいなんだとか。。。

店内には画家であるオーナーが描いた絵が飾られたモダンな雰囲気。
料理はすべて奥様の担当で、食後には歌手である奥様の歌が披露されます。
<オーナー夫妻>


とまあ、話題性はありますが、あくまでもここのポイントは「四川の家庭料理」なので、それほど派手はメニューはありません。どちらかといえば地味目かも?
メニューのバリエーションもそれどほ劇的にメニューが変わるということも無いようで、基本メニューをベースにマイナーチェンジがされているという感じです。

肝心のお料理ですが、基本的に辛いものと辛くないものが交互にだされてきます。
本場四川のと謳うだけあって、唐辛子の辛さよりも山椒のしびれるような辛さが際立ちます。

何度も香港でいろいろな中華料理を体験し、ちょっと変わった楽しみ方をしたい人にはおすすめですが、はじめての香港の人やあまり四川料理を食べたことの無い人には向かないかもしれません。
予約の取りづらさやデポジットを半額要求するあたりの差し引いて考えると、あくまでも話題づくりとして行ってみるのが良いかもしれません。

<ある日のメニュー>
*前菜4種 
(きゅうりの甘酢漬け、四川風干し牛肉、松の実と山くらげ、
 粉皮(=板はるさめ)の辛味和え)
*鶏肉と白菜、キノコのスープ
*牛スジ肉の四川風煮込み 
*鶏肉のスパイシー仕立て
*チリクラブ
*回鍋肉
*麻婆豆腐 
*そら豆と豆苗のスープ
*水餃子
*洋梨と白玉の冷たいデザート










●「四川大平イ火」
L/G Hilltop Plaza,49 Hollywood Rd., Central
2559 1317 (通常月曜日休みとのこと)


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香港徒然草76:糖朝のお弁当

2006年02月04日 10時25分04秒 | 【香港】食べる
香港のガイドブックに必ず登場するデザート屋さん「糖朝」は、
観光客のみならず、地元でも人気のお店です。




糖朝は1991年にオーナーのMS.Daisy Hungが広東道に開いたお店で、医食同源の思想のもと、体に優しいデザートを香港の伝統的甜品をアレンジしているのが特徴です。体と美容によいオリジナルデザート、豆腐花、マンゴープリンなど約50種、加えて粥、麺類、点心などで約230 種というメニューバリエーションを提供しています。


中には「観光客ばかりでおのぼりさんみたいで嫌」、「値段が高い」といって嫌う地元の人もいますが、昼間しか飲茶メニューを楽しめないレストランが多い中で、夜でも飲茶メニューが食べられたり、その人のお腹の空き具合で軽いメニューをチョイスしたり調節ができるので結構便利です。
場所も分かりやすく、お店も比較的きれいなので、日本から来た友人を連れていくのにも便利ですね。
あとは日本語のメニューがあるのもポイントです。日本語メニューに表示されている値段も通常メニューの値段と同じでボラれることもありません。

今回紹介するのはこの糖朝レストラン内で食べるのではなく、お持ち帰り弁当のお話。

糖朝では月曜~金曜11:30~14:30の間に「お持ち帰り用弁当(=外買飯盒)」というのを設定しています。
メニューは24種類。

揚州炒飯(チャーシューと玉子のチャーハン)星州炒米粉(シンガポールビーフン)の他、焼きそば等の麺類、お粥などバリエーションは豊富です。
この「お持ち帰り弁当(=外買飯盒)」には日替わりのデザート(お汁粉など)がついて、なんとHK$23!!(日本円で約300円強)





写真は「冬?鱆魚肉餅飯」と日替わりデザートの「緑豆のお汁粉」。
椎茸とタコをみじん切りにしたものの入った豚ひき肉の蒸しハンバーグの乗ったご飯とでもいえばよいでしょうか?
椎茸とタコと豚肉の旨みがうまくマッチしていてご飯がすすむポピュラーなおかずです。
写真ではそのハンバーグが写っていませんが、ご飯の中に埋まっていて温められています。広東風のちょっぴり甘い醤油を好みでかけて食べます。

繁華街というだけあって、ランチ相場がHK$40~50の中でデザートまでついてこの値段は大変お得です。事前に注文をファックスで入れておけば待たずにピックアップが可能です。私も結構利用しています。

糖朝は東京の青山に支店を出したかとおもいきや、あれよあれよという間に、なんと!日本に現在5店舗も展開しており、香港の味が日本でも楽しめるようになっています。
ただし、日本では残念ながらこのお持ち帰り弁当はありません。

旅行者向けのガイドブックにも載っていない糖朝の「持ち帰り弁当」、地元民の気分でトライしてみてはいかがですか?
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香港徒然草71:紅茶のおいしいロビーラウンジ

2006年01月20日 11時57分55秒 | 【香港】食べる
一昔前の柏原芳江の歌で「紅茶のおいしい喫茶店~♪」というのがありましたが、(年がバレバレ?)実は香港で紅茶のおいしい喫茶店を探すのは至難の業です。

イギリスの名残が残る香港なら紅茶はおいしいでしょう?と思ったあなた。
それは違います(笑)

なんてったって、香港のトップブランドは黄色いラベルの「リプトン紅茶」。
これを濃ゆ~く煮出してエバミルクとあわせた香港式ミルクティーも、親の敵のように厚いレモンスライスを5枚ぐらいいれたレモンティーも多くはこのリプトン紅茶が多いようです。

この香港スタイルの紅茶も悪くないのですが、時にはやっぱり、繊細なデザインのカップに注がれたおいしい紅茶が飲みたくなるもの。
そんな時におすすめなのが、アドミラルティ(金鐘)にある「JWマリオットホテルのロビーラウンジ」。


ここのラウンジは改装後は天井まで届く高さの棚にぎっしり並んだ中国茶や紅茶などのお茶をそろえた「Canton Tea Company」とヌードルバーやブッフェ、ワインバーとして楽しめる「Q88 Wine Bar」そしてシガーバーで構成されています。

この「Canton Tea Company」、取り揃えているお茶の数はなんと60種類以上!
アールグレーやアッサムといった定番の紅茶以外に、ハーブティーやオリジナルブレンドの紅茶が多数あります。
紅茶以外にも中国茶も豊富で中国茶はちゃんと小さな茶器で提供してくれます。
お茶メニューには英文でお茶の名前だけでなく、効能なども書いてあり、お気に入りのお茶を選ぶ上で参考になります。
これだけの紅茶の種類をそろえているホテルのラウンジは今のところ香港でもここぐらいだと思います。

お茶の品ぞろえを紹介すると、例えば香港らしく、かつちょっと珍しいお茶ではマンゴーベースの「Mango and Ginger($52)」や、ジャスミンと梨の香りがとても良い香りの「Monk Pear($52)」などがあります。
それ以外にdetox(排毒)やrelaxを目的としたブレンドのお茶なども沢山あります。

中には「Gunpowder Green($52)」のように安いビニールの靴底のような匂いがするものもありますが…。
これはこれで特徴があるので好きな方もいるのでしょう。

私の一番のお気に入りで、おすすめはBlue Mountainという名のお茶。
名前からすると一瞬コーヒーのようですが、ところがどっこい、れっきとした紅茶です。
茶葉の中に青い花びらが入っており、甘い花のようなそれでいて桃のような、なんとも表現しがたい素敵な香りがします。
珍しいお茶なので機会があればぜひお試し下さい。

ちなみにこの「Canton Tea House」のお茶は買う事ができます。
アルミの小さな缶に入っており、それが3種類、しゃれた縦型の紙箱に入って$188。
どの茶葉を選んでも同じ値段です。
ちょっと洒落た香港土産にいかがですか?
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