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天地人「上杉転落」

2009-10-04 | 天地人
天地人「上杉転落」

兼続「わしは生きる。生きて後世に伝えるぞ。我等の正義を。」

兼続は内々に本多正信の館を訪れました。
正信「さて、わしに内々のお話とは如何なることでござろう。」
兼続「本多殿に一つ願いの儀がありまかりこしました。本多殿に我が直江家を差し出します。」

場面は変わって家康との対面。
景勝「謝罪は無用と存じます。」
兼続「云われ無き讒言によって敵が攻め来たるならば正々堂々と迎え撃たんとの覚悟を示したまで。邪まなものに天下が奪われようとしている時こそ正義とは何かを世に示さんがため。」
景勝「あの書状こそ、我等が義を示すものと存ずる。」
家康「あっぱれじゃのぉ。ならば何ゆえおぬし等は負けた。正義が上杉にあるとすれば皆がおぬし等に加勢するが道理。この有様をみれば世間はわし等が正しいと認めたのも同然ではないか。それにしても厄介なことをしてくれたもんじゃ。今となってはあの書状、戦のきっかけを作っただけのようなもの。やたら多くの者を死なせた戦をの。まこと義とは恐ろしい方便じゃのぉ。過ちを過ちと認めぬことがおぬし等の義かの…。」

福島正則は小早川秀秋に働きがけて上杉の仕置きを軽減させるのでした。
小早川秀秋から淀へ、淀から秀頼君、そして秀頼から家康へと。
秀頼「上杉はとり潰してはならぬ。上杉こそ頼りにせよと、亡き父が言い置かれた。」
正則「内附殿、ゆめゆめ天下の若君のお言葉、違えることがありませぬよう。」

一方、正信と兼続の密談の内容は。
正信の次男政重を直江家の婿に迎えるという策でした。
本多の次男が直江家を継げば武勇に名高い上杉を徳川が掌握することが出来るというもの。
直江家を差し出して上杉家の取りつぶしを阻止しようとする兼続なのでした。
直江家の家督を本多に譲ることは妻のお船も反対でしたが。
兼続「このままでは上杉が消えてしまう。それだけは何としても避けねばならぬのじゃ。」

上杉家は取り潰しを免れ米沢30万石への移封となりました。
減封となってもこれまでの家来を連れて行く兼続。
兼続「皆の心の中にある義と愛の志のみじゃ。しかし残念ながら義と愛の志だけでは食うては行けぬな。戦には負けた。上杉が失ったものはあまりに大きい。だが我等の戦いはなんら間違いではなかったと。進むも引くも地獄となろう。殿を信じついてきてくれるのであれば誰一人召し放ちなどせぬ。楽をさせることは出来ぬが共に戦ったそなた達の暮らしはわしが精一杯守る。無理にとは言わぬ。去りたくば申し出よ。なんとか身の振り方が出来るだけの用意はしよう。」

上杉家臣「禄高など二の次、三の次。上杉の家臣であることこそ、宝でござる。」

次週、上杉の生きる道

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