幻冬舎文庫 2004年
「ありがとうございません」の評価で、意外とこういう
ひとは優秀なのではないか、と書いたが、それはない
らしい。このひとに限って、おまぬけキャラはホントなの
だ、とこの本を読んで確信した。
といっても、甥っ子に勉強を教えたり、賢いところも垣間
見せる壇ふみ女史なのである。
けど、とことん抜けていると言っていい、チケットはなくす
ライブ会場は間違えることたびたび、しまいにはハトに
フンを浴びせられてしまう。
うん、それでいいのだ。それでこそ壇ふみ女史である、と
70編の優れた自虐エッセイを読んで思った次第であ
った。
「どうもいたしません」は「どういたしまして」と「すいま
せん」があわさったものらしい。
あたふたした感じがでていて、いい。「ありがとうご
ざいました」と言われたら、つい「どうもいたしません」と
口走ってしまいそうなおれっちだった……合掌。
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