古民家ギャラリーうした・ガレッジ古本カフェ便り

古民家ギャラリーうしたと隣のガレッジ古本カフェで催している作品展、日々の発見!、書評、詩などを紹介していきます。

どうもいたしません      壇ふみ

2020-07-14 10:58:15 | 本の紹介
幻冬舎文庫      2004年

「ありがとうございません」の評価で、意外とこういう

ひとは優秀なのではないか、と書いたが、それはない

らしい。このひとに限って、おまぬけキャラはホントなの

だ、とこの本を読んで確信した。

といっても、甥っ子に勉強を教えたり、賢いところも垣間

見せる壇ふみ女史なのである。

けど、とことん抜けていると言っていい、チケットはなくす

ライブ会場は間違えることたびたび、しまいにはハトに

フンを浴びせられてしまう。

うん、それでいいのだ。それでこそ壇ふみ女史である、と

70編の優れた自虐エッセイを読んで思った次第であ

った。

「どうもいたしません」は「どういたしまして」と「すいま

せん」があわさったものらしい。

あたふたした感じがでていて、いい。「ありがとうご

ざいました」と言われたら、つい「どうもいたしません」と

口走ってしまいそうなおれっちだった……合掌。






コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 明後日     鶴岡 卓哉 | トップ | マダム小林の優雅な生活  ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

本の紹介」カテゴリの最新記事